レジオネラ属菌について

今月、神戸市においてレジオネラ属菌によるって死亡事故が発生しました。
レジオネラ属菌について知り、正しい対策をするために、レジオネラ属菌などについてまとめました。

レジオネラ属菌について厚生労働省HPには下記のように記載されています。

レジオネラ属菌とは?
レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類が知られており、その中でも、レジオネラ・ニューモフィラは、レジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の1種とされています。

主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入などによって、細菌が感染してレジオネラ症を発症します。レジオネラ属菌はヒトからヒトへ感染することはありません。

レジオネラ症は、これまで、入浴施設で感染した例がたびたび報告されております。
症状のタイプは2種類あり、それぞれ、「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」と呼んでいます。ポンティアック熱は発熱や頭痛、筋肉痛などの症状で、一般的に軽症ですが、問題になるのは「レジオネラ肺炎」です。
高熱や呼吸困難、吐き気、意識障害などが出て、急激に重症になり死亡することもあります。
幼児や高齢者、他の病気にかかっているなど、抵抗力の弱い人は感染しやすいので注意が必要です。

衛生管理が不十分な浴槽の壁面や配管などにつくヌメリは、専門的には生物膜(=バイオフィルム)と呼ばれます。循環式浴槽水や冷却塔、給湯設備などでも、このヌメリには栄養分が豊富で、塩素などの消毒薬や紫外線から保護されるため、微生物の増殖に適した環境なのです。
つまり、このバイオフィルムを発生させないこと。レジオネラ属菌の栄養源を絶って、増殖させないこと。
それから、レジオネラ属菌が繁殖している可能性がある水の細かい水滴を人に吸い込ませないこと。
この3つが、レジオネラ症を発生させない大原則になります。

  • バイオフィルムを発生させないよう、また、発生してもすぐに除去できるよう、こまめな掃除。浴槽はもちろん、配管、循環ろ過装置内にも気を配ること
  • 浴槽水の換水、消毒の徹底
  • 循環水はレジオネラ属菌が増殖している可能性があるので、気泡発生装置、ジェット噴射装置、打たせ湯、シャワーなどには使用しないこと


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