新型コロナウイルスの「唾液採取」によるPCR検査について

 当初、新型コロナウイルスPCR検査においては、日本国内では鼻咽頭ぬぐい液(鼻から細長い綿棒を入れて鼻の奥から採取する方法で、痛みがあったり、くしゃみが出て飛沫が飛び散る事があったりします。)や喀痰のみを検体採取の方法としていました。鼻咽頭ぬぐい液の採取が最も検査感度が良いとされているからなのですが、一方で採取が出来るのが医療従事者に限られ、また採取の際に感染するリスクも伴うなど、人員不足や必要な資材不足も懸念される状況でした。PCR検査の拡大を図るにも、困難であった理由のひとつで、より簡便な方式での検体採取の確立が求められていました。

 唾液採取については、検査を受ける方が、専用容器に自分で唾液を入れて採取する方式となるので、医療従事者の確保や採取の際の感染リスクを回避することができ、採取時の痛みを伴うこともなく、より簡便に検査を受けることができます。ただ、当初は鼻咽頭ぬぐい液と比較して、検査感度がどの程度かが不明で、唾液採取による検査は認められていませんでした。

 
 その後、様々な研究が進み、鼻咽頭ぬぐい液と唾液との検査結果に高い一致率が見られ、米国では2020年4月15日から唾液による検査が認可され、本邦でも6月2日に唾液の検査について保険適用がされる通知が出されました。また、無症状の方の検査においても、唾液採取による有効性が認められ7月17日以降、唾液採取によるPCR検査の対象が拡大されています。

厚生労働省HP(参考)

 この状況を後押しするように、北海道大学の研究では、鼻咽頭ぬぐい液と唾液による検査感度は同等であり、より安全で簡便に採取できる唾液を⽤いたPCR法によるスクリーニング検査は標準法として適切であると結論づけています。

北海道大学HP(参考)

 

新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の一つとして、感染しているかどうかの確認をするためのPCR検査は非常に有効です。弊社では、唾液採取による簡便で安心な方式を取り入れて、新型コロナウイルスPCR検査に対応しております。

詳細は以下よりご確認ください。


新型コロナウイルス検査(ヒト:PCR:唾液)

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