中和抗体カクテル療法

 抗体カクテル療法とは

 SARS-CoV-2に対する2種類のウイルス中和抗体(抗SARS-CoV-2モノクロナール抗体)を組み合わせ、COVID-19に対する治療および予防を目的として、作られました。

 既に承認されているものは、「ロナプリーブ点滴静注セット300」「同1332」〔一般名:カシリビマブ(遺伝子組み換え)+イムデビマブ(遺伝子組み換え)が米国リジェネロン社より製造されています。

 抗体カクテル療法は、トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染した際に使用したことで有名である。

 では、モノクロナール抗体ですが、単一の抗体産生細胞をクローニングして作られた抗体の事です。
 通常の抗体(ポリクロナール抗体)は抗原で免疫した動物の血清から調製するため、いろいろな抗体の混合物となりますが、モノクローナル抗体は抗体特異性も単一になります。

 

具体的には、
 マウスにSARS-CoV-2を注射すると血清中に抗体ができます。この時点で得られる抗体はポリクロナール抗体です。一般的にモノクローナル抗体は、抗体を作り出すB細胞と、無限に増え続ける能力を持った特殊な細胞(ミエローマ細胞)を融合した細胞(ハイブリドーマ)から作られます。
上記、SARS-CoV-2を注射したマウスの脾臓から、様々なB細胞を集め、ハイブリッド-マ(融合細胞)を作ります。
融合細胞の中からSARS-CoV-2特定の目印に結合する抗体を作る融合細胞だけを選びだし、培養、増殖することにより大量のモノクロナール抗体が作り出せます。これを2種類以上混合して利用するものが中和抗体カクテル療法と言われます。


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