待ち遠しい新型コロナ治療薬

藤田医科大学は、ファイザー製のワクチンを接種した職員209人について、新型コロナウイルスの発症や重症化を抑えるための中和抗体量を調べたそうです。 

 その結果、1回目接種後の抗体価は平均11.8で、2回目の接種後は245.4と大きく上昇しましたが、1回目接種の3か月後には、65.9と4分の1になっていた。 
調査では、抗体の量は個人差が大きいこと、年代が若いほど多いこと、男性より女性の方が多い傾向がわかったということです。 これまでに海外でわかっている傾向と同じだということで、調査した土井洋平教授は、「2回の接種後にできる抗体価はとんでもなく高い。その4分の1に減ったといっても、自然感染でできる免疫からすると十分高い抗体価だ」として、ワクチン接種の意義を強調しました。 

 以上のような発表がありましたが、これを私なりに分析してみると①若い人ほど抗体価が高い。②男性より女性の方が高い抗体価になる傾向がある。
これって、ワクチンの接種反応が強くなる傾向と似ていますね。やっぱり、ワクチン接種後に発熱などが強く出た方が高い免疫量になるのではと考えちゃいます。

 いづれにしてもワクチンだけで新型コロナウイルスを封じ込めることが不可能だとすると治療薬が待ち遠しいです。治療薬として抗体カクテル療法が注目されていますが、注射投与であることがネックになっています。やっぱり飲み薬でないと誰もが使用できないですよね。 
  
 下記、承認済み。申請中である治療薬です。

 

△アビガン:抗インフルエンザ薬を転用

 
 △カモスタット:膵炎の薬 
 
 ◎デキサメタゾン:肺炎・リウマチなどの治療薬で副腎皮質ステロイドです。 

 

◎レムデシベル(エボラ出血熱の治療薬)+バリシチニブ(関節リウマチの薬):併用すると患者が 平均均で1日早く回復したそうです。) 

 
 △イベルメクチン:駆虫薬イベルメクチンを製造している米国メルク社は治療効果に十分な科学的根拠がないとする声明を出しています。 
 
 ◎抗体カクテル療法:カシリビバブ+イムデビマブ → 詳細 
 
 ◎:国内承認 △:未承認
上記以外にもバヌラビニマブ、ナファモスタット・・・多数の候補薬があります。

 

◎:承認 △:試験中、承認待ち 

 

 候補薬は複数ありますが、早く、しっかりとした治験データをもとに承認されることを願っ
ています。

youtube