食品中のカドミウム汚染?!

カドミウムは鉱物中や土壌中に含まれる重金属です。

日本人のカドミウム摂取量で一番多いのは「米」と言われています。長年の鉱山開発等により水田に蓄積されたカドミウムが稲作栽培などにより「米」に蓄積するためで、日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割は「米」から摂取されていると言われています。なお、毎年秋にカドミウム汚染に関して農水省が全国の「米」を調査しています。日本産の「米」1kg中に含まれるカドミウム量は平均して0.06ppmです。現在では0.4ppmを超える場合、流通停止の措置が執られています。

特に日本の土壌はカドミウム含有量が他国に比べて多い傾向があります。それは、1,000年以上前から鉱山開発などにより地中から掘り出されてきたためと言われています。これらの自然環境中のカドミウムが農畜産物に蓄積され、それらを食品として摂取することで、カドミウムが体内に取り込まれます。高濃度のカドミウムを摂取したため起こったイタイタイ病などはこれによるカドミウム中毒です。

では、このカドミウムの汚染対策として、どのような取り組みがなされているのでしょうか?その中の一部ですが、土壌そのものの入れ替え(客土)、カドミウムの吸収効率の高い植物の栽培、土壌改良剤の施用・・・・などなど。時間がかかる作業ですね。

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