身近な細菌性食中毒

サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター・・・。名前を聞いたことがあってもどんな食品からどんな症状が現れるか知らない方も多いのではないでしょうか。今回はこの中でもサルモネラについて詳しく学んでいきましょう。

主な原因食品は、特に卵やその加工品です。食肉が原因となる場合もあり、まれに魚介類からも感染します。潜伏期間は平均15時間で、発熱・下痢・腹痛などの症状がみられます。

意外と知られていませんが、イヌ・ネコ・カメなどのよく飼われているペットが保菌している場合もあります。風邪やインフルエンザ予防の観点からだけでなく、動物と触れ合った後は、サルモネラ感染予防としても手洗い・消毒が大切と言えます。

普段の調理や食事でサルモネラに感染しないために大切なことは、原因となる食品の①保存方法②加熱時間・加熱温度に気を付けることです。

①保存方法
サルモネラの発育温度は10℃~46℃程度で、5℃以下50℃以上では増殖しません。したがって、卵や食肉など感染原因となる食品は、購入したらすぐに冷蔵庫に入れることをお勧めします。さらに菌の発育至適温度が37℃付近なので、夏場の常温での食材放置は非常に危険です。

②加熱時間・加熱温度
幸いなことにサルモネラは熱に弱く、70℃1分以上の加熱で死滅します。感染が心配な際には、よく加熱してから食べるようにしましょう。

以上のような衛生管理を徹底して、安心安全な食生活を送りましょう。


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