第3回 身近な食中毒~ウェルシュ菌編

最近少しずつ暖かい日が多くなってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
まだまだお鍋や煮込み料理などが食卓に出てくると思います。
今回は火を通しても食中毒を引き起こしてしまう細菌がいる、
ということを知っていただくために簡単に解説をしていきます。

『ウェルシュ菌』
【感染源】
・自然界の土壌、空気中、水。
・人や動物(特に牛、豚、鶏)。

【症状】
・潜伏期間は6~18時間で腹痛、下痢。
・発熱、吐き気はほぼみられない。

【予防】
・加熱調理をした食品はなるべく早く食べる。
・すぐに食べない場合は室温に放置せず、早く温度を下げて保存する。

ウェルシュ菌は芽胞※を作る特徴をもつ細菌です。
自然界の常在菌なので食品の汚染を防ぐことは困難です。
芽胞ができると100℃6時間の加熱にも耐えるため、
芽胞を形成しないようにすることが大切です。
※芽胞とは一部の細菌が、増殖できない環境になったときに形成する、耐久性の高い特殊な構造のこと。
増殖できる環境になると発芽して菌体に戻ることが可能。

◇食中毒の3原則
食中毒菌を『付けない』食中毒菌を『増やさない』食中毒菌を『やっつける』
ウェルシュ菌に対する予防もこの原則に当てはまります。
この3原則をしっかり理解して日頃から気をつけて過ごしましょう。


『検便検査』については、こちらをご確認ください。
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