鳥インフルエンザについて

令和4年度、鳥インフルエンザは6件発生しています。(11月7日時点)
今年の10月28日に初の感染が確認されて以降、1週間ほどで全国5事例が確認されており、今後ますますの警戒が必要となっています。

【鳥インフルエンザ Q&A】

Q1. 鳥インフルエンザとは?
A1. A型インフルエンザウイルスによる鳥の感染症を鳥インフルエンザといいます。
鳥インフルエンザの原因となるA型インフルエンザウイルスは、カモ類などの水鳥を中心に保有されています。
家畜伝染病予防法では、鳥インフルエンザは「高病原性鳥インフルエンザ」や「低病原性インフルエンザ」などに区別され、家きん(ニワトリ、七面鳥など)に対する病原性やウイルスの型によって区別されます。

Q2. 農場で鳥インフルエンザが発生したら?
A2. 国内の家きん飼養農場で鳥インフルエンザが発生した場合、国内の生きた家きんがウイルス感染する事を防止するために、発生した農場の飼養家きんの殺処分、焼却または埋却、消毒、移動制限などの防疫措置が実施されます。なお、発生が確認された農場の家きん、鶏卵などが市場に出回ることはありません。

Q3. 鳥インフルエンザはヒトにも感染するのか?どのような場合に感染するのか?
A3. 通常、ヒトに感染することはありません。
しかし、家きんやその排泄物、死体、臓器に触れるなど、濃厚な接触があった場合に感染する可能性があります。


Q4. 鳥インフルエンザと新型インフルエンザの関連は?
A4. 鳥インフルエンザが、新型インフルエンザというわけではありません。
新型インフルエンザは、既知の鳥インフルエンザや豚インフルエンザの遺伝子が変異し、ヒト-ヒト間で感染する能力を獲得した新たな遺伝子を持つインフルエンザウイルスによる感染症です。


≪鳥インフルエンザウイルス → 新型インフルエンザ になる仕組み≫
① 鳥インフルエンザウイルスがヒトや鳥類の体内で変異することで、ヒト-ヒト間で感染する新しいインフルエンザウイルスへ。
② ヒトや豚に、ヒトのインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが同時感染し、それらが混ざることでヒト-ヒト間で感染する新しいインフルエンザウイルスへ。

出典:首相官邸 鳥インフルエンザ対策

Q5. 鳥インフルエンザはどう予防する?
A5. 野鳥への接触、海外(鳥インフルエンザ流行地域)への渡航時には、特に注意が必要となります。
衰弱または死亡した野鳥や、その排泄物に触れた際は速やかに手を洗ってください。
鳥インフルエンザ流行地域で鳥肉や卵などを食べる際には、十分に加熱されたものを食べるようにしましょう。

Q6. 鳥インフルエンザに感染したかもと思ったら?
A6.  野鳥に触れたり、鳥インフルエンザ流行地域から日本へ帰国したりして、発熱や咳など体調に異変があらわれた場合には、医療機関の受診や、検疫所の健康相談室へ相談するようにしましょう。


【参考文献】
厚生労働省「鳥インフルエンザに関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/qa.html

首相官邸「鳥インフルエンザ対策」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/tori_influ.html

農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/know.html

youtube