オーストラリアの食品安全情報評議会 (FSIC) は、6 月 7 日の第 3 回世界食品安全デーを記念して、食品安全に関する報告書を公表しました。
<公表内容>
○食中毒者の症例数について
2020 年は、カンピロバクターおよびサルモネラ感染症と診断された症例は減少。その具体的な理由は特定されてないが、食中毒発生の多くはフードサービスに関連していることから、コロナによるロックダウン中にレストランと食品事業が閉鎖されたことが症例減少の原因の可能性がある。
○手洗いについて
トイレに行った後に必ず手を洗うと答えた人の数が4%増加した(79%から83%に増加)一方、調理前に手を洗うと答えた人は減少した。また、食品を扱う前に必ず手を洗うと答えた回答者の数も5%減少した(63% から 58% に減少)。
○性別による手洗いの意識の差について
トイレに行った後 (男性:80% 女性:85%) と食べ物に触れる前 (男性:53% 女性:62%) に必ず手を洗う、と答えた男性は女性よりも少なかった。
○年齢による手洗いの意識の差について
18 歳から 34 歳までの回答者について、トイレに行った後に必ず手を洗うと答えたのはたった75%(50 代以上では 89%)、食品を扱う前に必ず手を洗うと答えたのはたった55%だった(50 歳以上では 61%)。
この調査結果を受けて、FSIC は、「若者は食品取扱者として働いたり、子供、高齢者介護、障害者の方々に関わる仕事をしていることが多いため、この結果は今後の懸念事項である」と述べております。
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コロナ禍で、どこでも当たり前のように手指の消毒ができるようになりましたが、手洗いの重要性は、以前として変わりません。今後もご注意いただければと存じます。
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