珪藻土マットは吸水性や調湿性に優れ、バスマットとして広く愛用されています。
しかし近年、一部の珪藻土マットにアスベストが含まれていた問題が明らかになり「自分の持っているマットにアスベストは入っていないだろうか?」と不安を感じる方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、アスベストの全面禁止がされている今現在、販売されている珪藻土マットなどの製品にアスベストが含まれることは原則ありません。
この記事では、珪藻土マットにアスベストが含まれる可能性や過去の事例をわかりやすく解説し、安全な見分け方や処分方法について詳しくご紹介します。
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珪藻土マットにアスベストが含まれることは基本的に無い
まず大前提として、珪藻土(けいそうど)自体にアスベストは含まれていません。
珪藻土は、植物性プランクトンである珪藻の殻が堆積してできた天然鉱物で、吸水性・速乾性・消臭効果に優れているため、バスマットやコースター、壁材などさまざまな用途に使われています。
ただし、製品の製造過程で意図せずアスベストが混入したケースが過去に確認されていることも事実です。
例を挙げると2020年に大手メーカーの珪藻土製品でアスベストが検出され、社会的な問題となりました。
このため、「珪藻土マット=安全」と安心しきってしまうのではなく、製品の出所と製造時期をよく確認しておくことが重要です。
特に、古い珪藻土製品を持っている人は、一度製品情報を調べておくと安心かもしれません。

「ニトリ」や「カインズ」が販売する珪藻土マット製品にアスベストが含まる問題が過去にあった
2020年に起きたこの問題は、市販されていた複数の珪藻土マット製品からアスベスト(石綿)が検出されたことがきっかけで発覚しました。
このとき問題となったのは、ニトリ、カインズ、島忠、アイリスオーヤマなど大手の量販店・メーカーで販売されていた一部商品。
製造委託先の中国工場において、珪藻土を固めるために使用された補強材の中にアスベストが混入していたことが判明しました。
検出されたのは主にクリソタイル(白石綿)と呼ばれるタイプで、かつては建材によく使われていましたが、日本では2006年に製造・使用が全面禁止されています。
これを受けて、厚生労働省や経済産業省は、関係業界に一斉点検とリコール(自主回収)を要請しました。
対象製品は以下のように分類・整理され、現在も各社の公式サイトで確認できます。
自治体によっては珪藻土マットの処分を受け付けていない場所もある
2020年のアスベスト混入問題以降、各自治体では珪藻土マットの処分方法を厳格化する動きが広がっています。
例えば、東京都23区内の一部自治体では、アスベスト含有の有無に関わらず、珪藻土マットは「粗大ごみ」「不燃ごみ」として処理せず、回収不可とする方針を取っているところもあります。
その理由は明確です。家庭ごみの中にアスベスト含有物が混在していた場合、焼却・破砕の工程で飛散リスクが発生し、作業員や周辺環境への健康被害の可能性があるためです。
したがって、処分を検討する場合は、まず自治体の清掃事務所またはホームページで珪藻土マットの処分状況を確認してみるとよいでしょう。
参考:練馬区公式ホームページ「石綿(アスベスト)を含む珪藻土製品にご注意ください」
珪藻土マットのアスベストの見分け方は?
珪藻土マットにアスベストが含まれているか不安に感じた場合は、まず製品の販売元や商品名など、手元にある製品の情報を確認していくことが大切です。
珪藻土マットのような製品は、見た目や質感ではアスベストの有無を判断が難しいのと直接的に触れる機会があるため、自己判断は健康リスクにつながる可能性もあるため注意が必要です。
製品の型番や販売ルートを把握できていれば、既に公開されている調査情報や回収対象リストと照らし合わせて、安全性を確かめることが可能です。
ただし、最近の製品であればそこまで不安に感じなくても良いともいえます。
アスベストの全面禁止がされてから製造されている製品であれば原則としてアスベストの混入はありません。
では、具体的にどのような方法でアスベスト含有の有無を調べられるのか詳しく解説します。
販売店や商品名からアスベスト含有商品かどうかを調査する
最も確実な確認方法は、「その製品がどこで購入されたか」「商品名・品番が何か」をもとに調査することです。
ニトリ、カインズなどの大手チェーンで購入されたものは、各社の公式サイトにある自主回収情報と照らし合わせることでアスベストの有無を確認できます。
特にアスベスト混入があった該当商品は「2020年以前に購入した珪藻土マット」である場合が多く、該当リストに製品名やロット番号の記載があるので各社の自主回収製品リストを確認してみましょう。
メーカーの自主回収資料を確認する
画像引用:カインズ「珪藻土商品の回収に関するお詫びとお知らせ」
各メーカーの公式発表されているリコール情報では、対象となる製品の型番・見た目・購入時期などが詳細に示されています。
自宅にあるマットの裏面に記載された品番やJANコード、シール情報などを元に、各社のウェブサイトにて情報を確認しましょう。
情報が見つからない場合でも、販売元に問い合わせれば判別してくれるケースが大半です。
厚生労働省が公開しているアスベスト情報でも含有製品の確認ができる
アスベスト含有製品の確認には、厚生労働省が公開している情報も見ておくと良いでしょう。
過去に問題となった珪藻土製品については、厚労省の「アスベスト含有製品に関する情報」ページで、メーカー名や商品名、対象製品の概要が一覧形式で掲載されています。
例えば、バスマットやコースターなどの家庭用珪藻土製品が含まれていた事例があり、対象商品の型番や販売期間なども詳しく示されています。
画像引用:厚生労働省「石綿(アスベスト)含有品の流通とメーカー等による回収について」
この情報は消費者庁や経済産業省と連携して整理されており、製品がアスベスト含有かどうかを確認する際の信頼性の高い情報源となります。
過去に製品を購入した記憶がある方や、手元の製品に不安がある場合は、一度厚生労働省の公式ページで掲載リストを確認することをおすすめします。
アスベスト含有の可能性のある珪藻土マットの処分方法
アスベストが含まれている可能性がある珪藻土マットを安全に処分するためには、まず自己判断で破壊したり捨てたりしないことが重要です。
アスベストは微細な繊維が空気中に飛散すると吸引による健康リスクが高まるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
販売店・メーカーの自主回収制度を利用する
対象製品であると確認できた場合、まず第一に検討すべきはメーカーや販売店の自主回収制度を活用することです。
ニトリやカインズでは、回収申請フォームや専用の回収窓口が設けられており、郵送での回収や店舗持ち込みでの回収が無料で行われています。
また、該当製品を割ったり削ったりせず、飛散のリスクがないよう梱包して保管しておくことが重要です。飛散してしまうと、家庭内でも吸入リスクが生まれます。
不用品回収業者に依頼
製品が不明であり、かつ自治体での処分もできない場合は、不用品回収業者への依頼も一つの選択肢です。
ただし、アスベスト含有の可能性がある旨を事前に伝え、対応可能な業者を選ぶ必要があります。産業廃棄物処理の許可を持つ業者、またはアスベスト処理の実績がある業者を推奨します。
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まとめ
珪藻土マットは基本的に天然の珪藻土を使った製品であり、通常はアスベストを含みません。
しかし、2020年に発覚した大手販売店の一部製品におけるアスベスト混入問題は、製造過程での補強材にアスベストが意図せず含まれていたことによるものでした。
これらは主に輸入品であり、現在流通している製品は厳しい検査体制のもと安全が確保されています。
2020年以前に購入された珪藻土マットをお持ちの場合は、購入店や商品名、品番をもとにメーカーの自主回収情報を必ず確認しましょう。
お住まいの自治体の廃棄ルールも異なるため、処分の前には必ず確認し、メーカー回収を優先することが安全対策の基本です。
万が一、対象製品かどうか不明な場合や、処分方法に不安がある場合は、専門業者による分析調査を依頼することをおすすめします。
専門機関での検査によって、アスベスト含有の有無を正確に判断でき、安心して適切な処分方法を選択できますので、もし疑わしい商品があったなら相談してみましょう。