2012厳冬期の谷川岳登山 (最終回)

積雪期 谷川岳登山の続き。最終回

天狗のトマリ場でゆっくりしたので、すっかり天候も回復。
13:50 下山途中、振り返ると谷川岳山頂にも青空が。やさしい表情になりました。

14:00 今朝、苦労したコブ。青空の下で見るとなんてことないコブですが、曇天のコブの上から覗き込むとくびれるように狭く、硬い雪面の傾斜もネジれていて結構な緊張感がありました。

14:30 天神峠のコース脇を一気に下って谷川岳ロープウェイ天神平駅に到着。スノーシューでの下りはパウダーの踏み心地も良く、スムーズでとても楽しめました。

帰る際はずそうとしたロングスパッツのチャックがもげて壊れました。かるく20年は前から使用しているヘリテイジ。残念でしたが大分格好悪かったので、これを機にしっかり装備を整える予定。
(周りの視線もあるし外見も大事だなと反省。イワザキ)

2012厳冬期の谷川岳登山 (つづき)その3

冬の谷川岳登山の続き。その3

肩の小屋の扉の前で小休止していざ出発。
12:30 下から天気は回復してきている様ですが、山頂付近は風もあり視界は5M くらい。
ここからはアンザイレンした(ロープで結びあった)2人と並んで山頂(トマの耳:1963m)を目指します(私は結ばれていません)。2人の装備はしっかりしているのでどこかの山岳会でしょうか。

12:40 トマの耳(1963m)登頂成功。山頂の標識の向こうは1、2歩で何もない空中。
2人と握手を交わします。冬山の達成感。今回もいい握手ができました。

ほぼホワイトアウトなのでオキの耳(1977m)は断念しました。アイゼン、ピッケルも装備していない私は最初からだめです。論外です。
13:10 一気に尾根を下ってから見上げると、肩の小屋直下の急斜面の手前にポツポツみえるのは峠リフトで上がってきたバックカントリーの若者20人くらい。天候の回復を待って西黒沢を滑降する様です。気合いが入っています。

13:15 天狗の腰掛岩(トマリ場?)まで下りて休憩。ここまでくると青空が広がり、白い天神峠の向こうに赤城山が見えました。

山頂で握手をした人はどこの国籍(西洋系?)だろうか?などとのんびり考えられるゆとりがようやくでてきました。次は、余分なラッセルを省いて峠リフトの運転を待ってから登ろうと思います。
つづく

(しかし、疲れた心にラッセルはよく効きます。イワザキ)

2012厳冬期の谷川岳登山 (つづき)その2

積雪期の谷川岳登山のつづき

3M以上の積雪で屋根も見えない熊穴沢避難小屋をあとに山頂を目指しました。
天神尾根に出てからは膝下程度の軽いラッセル。30cmほどの新雪の下雪もよく締まっているようです。
11:20 天狗の腰掛岩到着。風景といえば西黒尾根のザンゲ岩の黒い影程度。

少し手前から足元はカリカリの凍結面。スノーシューの金属ブレードを効かせながらの慎重な登りになりました。昔は竹製の谷川かんじきで至仏山のアイスバーンでもなんでも登っていたので不安は感じませんでしたが、やはり谷川岳はアイゼンが一番いいようです。
天狗の腰掛岩から10分ほどで先行の2人に追いつきました。
話を聞くと変な音とともに目の前の雪面に30cmほどの孔が開いたとのこと。

私も立ち止まったところから一歩踏み出したところ「パシッ」と音がして足元から雪の裂け目が出現。そっと足をもどして事無きを得ましたが、雪面に隠れたクラックがいくつかあるようです。
ここから私が先頭。真っ白のバカ尾根(背の広い尾根を迷いやすいことからこう呼びます)を地図と記憶を頼りに登ります。

12:20 最後の急斜面の腰上ラッセルも2人へのお礼とばかりに一気に乗り切って肩の小屋に到着。
肩の小屋の扉の前で小休止してから山頂に向かうことにしました。
つづく
(イワザキ)

2012厳冬期の谷川岳登山 (つづき)その1

谷川岳登山のつづき

谷川岳スキー場天神峠コース脇でパウダースノーと格闘。
先行2人のおかげで胸まであるラッセルが膝程度の深さで済みましたが傾斜がきつい。
8:50 天神峠コースの急斜面から脱出。山頂は雲の中?

9:10 天神尾根までトラバースすると踏み固められたトレースに合流。
尾根の北斜面に雪洞があるようなので前泊したパーティが2,3組さらに先行しているようです。

快適な尾根歩きで今日はついてると思っていましたが、すぐに先行のパーティ全員に追いついてしまいました。どうやら尾根にあるコブの向こう側が10Mほどの崖になっているということで皆トラバースして下から巻こうか、崖をロープで降りようかとそれぞれ試行錯誤しているようです。
私もトラバースルートを開こうとしましたがコブの両側の傾斜がきつく、雪崩そうなので引き返しました。
今日はここまでかとも思いましたが、ロープとアイゼンを持っていた御夫婦?が崖の降下に成功!
つづいて今朝から御一緒の2人、私の順でコブの攻略に成功しました。
先にひとりがルートを作ってくれると、その崖に思えたコブも大した事もないように感じられ、平気で降りられるのは不思議なものです。うす曇りのせいで高度感が2倍くらいに感じられたのかも知れません。
少しすると熊穴沢避難小屋。御夫婦はここまでのようでした。

10:30 完全に埋もれた避難小屋の上から山頂の方を見上げると、今朝からの2人が新雪の尾根につっ込んでいました。

つづく
(イワザキ)

2012厳冬期の谷川岳登山

2012.02.19天神平から谷川岳に
今回も単独、日帰りで行ってきました。
7:30 天神平ロープウェイで麓(746m)から、スノボーの若者たちと一緒に谷川岳天神平スキー場(1321m)まで一気に上がります。

天神峠リフトの下に登山口の標識があります。

準備をしているうちに2名のパーティーが出発しました。
2人の装備はアイゼンのみ。私はスノーシューのみ。
今日はどちらが正解でしょう?
8:10 私も後に続いて出発。
8:40 曇っていますが、まあまあのコンディションです。

つぼ足ラッセルの二人に、なかなか追いつけません。
つづく
(イワザキ)

登山部アーカイブス

6月の尾瀬ヶ原にて
不明種。木道の下から生えていた。

シラネアオイ。日光白根から名前がついたようだがこちらも尾瀬で発見。

(イワザキ)

登山部アーカイブス

7月の日光白根山にて「イワヒゲ」

群馬県の山間部でも雪が降り続き、平地でも大風が吹くので、しばらく活動休止中。
とりあえず待機の間は、カーボローディングと称して毎日パスタを食べていますが、全く計画的ではないので皮下脂肪が増えているだけのようです。
(イワザキ)

赤城山の小沼一周スノーハイク

軽く癒しを求めて小沼一周の散策コースへ。
赤城山の小沼はすっかり氷が張っていました。
湖面の氷上に足跡もあったのでそっと歩いてみましたが大丈夫そうでした。

きれいな夕日が見れるかもと思ったのですが、小沼の外輪の山に日が沈むのは時間が早すぎてあまり赤くなる前に沈んでしまいました。

日が落ちると気温が急激に下がり、湖面の氷も膨張したのかバキバキと亀裂が辺り一面走ります。
なんだか恐ろしくなってそそくさと帰りました。

小沼はのんびり1時間くらいで一周でき、雪も足のくるぶし位の深さでした。
少し時間ができたら雪山散歩にお勧めです。
(イワザキ)

2012 厳冬期の日光白根山登山 つづき

(前回のつづき)日光白根山の雪中行軍
トップの人、セカンドの私にさらに一人加わった。
スノーシューを履いても膝上のパウダースノーを掻き分けて3人がかりでラッセルラッセル。

最後の森林限界手前でもう一人(おそらく七色平分岐の避難小屋に一泊した前日の登山者)が加わり一気に森林限界へぬけました。
12:50 森林限界を超えると雪まじりの強風が吹きぬける別世界。積雪はほとんどなく表面に張り付いている程度。強風に煽られてよろけながらそれぞれのペースで山頂を目指します。

13:20 山頂手前でさらに一人に追い抜かれ、本日4番目に日光白根山登頂成功。

ロープウェー最終時間15:30に間に合うように一気に下山。下りの途中で撤退したかと思っていたトップが登って来ました。アイゼンに履き替えていたようです。出発とは逆の順番で5人が山頂に立つことができたようでした。

15:00ロープウェー山頂駅に到着。

丸沼高原ロープウェー山頂駅まで下りると晴天に粉雪が舞う絶好のスキー日和。
しかし、振り返ると白根山山頂は雲の中。まさに別世界(あまり良くない意味で)があそこにはありました。
今回一人では辿り着けなかっただろうと感謝感謝。
グローブの中でも指先の感覚が無くなりますが早めに口に入れるなどして温めましょう。
雪山ショートコースにしては少しハードな内容でしたが、来週からはトレースが付いているので、天候と相談すれば楽しい山登りが出来るはずです[#IMAGE|S1#] 

(イワザキ)