アスベストの分析・調査にかかる費用は、一般的にアスベスト分析が1検体あたり10,000円〜20,000円前後、事前調査が1現場あたり20,000円〜150,000円程度といわれています。
ただし、依頼する会社や検査方法、検体数、建物の規模、調査範囲、報告書の有無、納期などによって大きく変わります。
そこで本記事では、アスベスト分析・調査に対応している会社のうち、公式サイト上で料金やサービス内容を確認できる10社を選定し、費用を調査しました。詳しい比較結果は本文で解説しますが、今回調査した10社の費用は、一般的な相場と大きくは変わらないものの、全体としてはやや高めの価格帯も見られました。
□編集部で調査した10社のアスベスト分析・調査の費用目安
- アスベスト定性分析:10,000円〜20,000円前後が目安
- アスベスト定量分析:30,000円〜50,000円前後が目安
- アスベスト定性分析+定量分析:40,000円〜150,000円前後が目安
- アスベスト事前調査:20,000円〜150,000円程度
※2026年6月時点、アスベスト分析・調査を実施している10社の公式サイトを調査した結果の目安です。
※実際のアスベスト分析・調査の費用とは異なる場合があります。目安として参考にしてください。
なお、アスベスト分析・調査では、「検体の追加」「短納期対応」「報告書作成」「出張費」など、追加対応が必要になるほど費用も高くなりやすいです。相場といっても目安に過ぎませんので、実際にアスベスト分析・調査を依頼する際は検査会社に見積もりをとっておくようにしましょう。
当社食環境衛生研究所では、石綿分析技術評価事業認定技術者並びに、一般建築物石綿含有建材調査者の資格を保有する者が分析・調査を行っております。
早急な分析が必要な場合でもご相談可能です。お客様のご希望に最大限対応いたしますので、アスベストの調査・分析を検討している方はぜひ当社までお問い合わせお見積もりください。
【安い・即日対応可・全国対応可】アスベスト定性分析 5営業日 当サイト経由なら11,400円(税抜)
アスベスト分析NAVI経由限定で通常価格よりも5%OFF
アスベスト分析・事前調査なら食環境衛生研究所にお任せください。お客様のおかげ弊社は設立し、26年間経ちました。そこで感謝の気持ちを込めて、このたび期間限定でアスベスト分析NAVI経由限定で通常価格よりも5%OFFを開催させていただく運びとなりました。 金額は以下のとおりです。| 検査項目・期間 | 料金(税抜) |
|---|---|
| 【JIS規格】定性分析 JIS A1481-1 5営業日 | 11,400円 |
| 【JIS規格】定性分析 JIS A1481-1 3営業日 | 12,350円 |
| 【JIS規格】定性分析 JIS A1481-1 特急 | 19,000円 |
| 調査・採取 | 5万円〜※1 |
- 当記事で紹介する情報はアスベスト調査費用の相場を保証するものではありません。
- アスベスト調査は専門資格保有者か同等の知識を有する専門家の立会いのもと行ってください。
- アスベスト分析調査が必要な際は、石綿分析技術評価事業認定技術者、一般建築物石綿含有建材調査者の資格保有者が在籍し分析を行っている当社食環境衛生研究所までご相談ください。
アスベスト分析・調査の費用相場はいくら?
一般的に、アスベスト分析のみの費用相場は1検体あたり10,000円〜20,000円前後、事前調査は1現場あたり20,000円〜150,000円程度と言われています。
ただし、アスベスト分析・調査の費用は、「分析だけを依頼するのか、現地での事前調査から依頼するのか」「建物の規模や調査範囲がどれくらいか」など、依頼内容によって大きく変わります。
そこで、当記事の作成にあたって、弊社を含めたアスベスト分析・調査に対応している10社の費用を調査しました。その結果、建材の定性分析は1検体あたり10,000円〜35,000円程度、現地調査や検体採取を含む調査費用は50,000円〜100,000円前後で設定されているケースが多くみられました。
| 調査元 | 分析費用 | 調査費用 |
|---|---|---|
| 食環境衛生研究所 |
【定性分析】 通常5営業日:12,000円 3営業日:13,000円 翌営業日:20,000円 ※当サイト経由なら通常5営業日の訂正分析が11,400円 【定量分析】 要問い合わせ |
調査・採取:要相談 |
| ユーロフィンアーステクノ株式会社 |
【定性分析】 14営業日:10,000円 9営業日:14,000円 5営業日:16,000円 3営業日:18,000円 翌営業日:28,000円 【定量分析】 定性分析に追加で10,000円 |
レベル1・2調査:100,000円〜500,000円 レベル1・2・3調査:150,000円〜1,000,000円 |
| 大阪アスベスト調査協会 |
【定性分析】 16,000円〜30,000円 【定量分析】 18,000円〜40,000円 【定性分析+定量分析】 21,000円〜55,000円 |
書面調査:10,000円〜/1現場 目視調査:10,000円〜/1現場 |
| 株式会社生体分子計測研究所 |
【定性分析】 23,000円〜28,000円 【定性分析+定量分析】 47,000円 ※定量分析のみの依頼は不可 |
書面調査+現地調査:100,000円〜 |
| 一般財団法人東海技術センター |
【定性分析】 28,000円 【定量分析】 20,000円 |
調査料金:要問い合わせ |
| 東海ジオテック株式会社 |
【定性分析】 25,000円〜35,000円 【定性・定量分析】 35,000円 |
事前調査・検体採取:要問い合わせ |
| ワイエス企画株式会社 |
【定性分析】 25,000円〜 【定性・定量分析】 40,000円〜 |
調査検体採取:10,000円〜 |
| アスベスト解体ネット(全国アスベスト処理サポート協会) |
【定性分析】 23,000円 【定性・定量分析】 33,000円 |
現地調査:40,000円(東京23区) 現地調査:45,000円(その他関東エリア) ※現地調査は定性・定量分析込み |
| 株式会社日吉 |
【定性分析】 13,000円〜16,000円 【定性・定量分析】 26,000円 |
要問い合わせ |
| 株式会社環境リテック |
【定性分析】 24時間以内 35,000円 5営業日 17,000円 10営業日 15,000円 【定量分析】 要問い合わせ |
出張採取・分析サービス見積例:61,500円 |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。
※分析費用は、主に定性分析で依頼した場合の料金を掲載しています。事前調査・現地対応費用は、公開されている基本料金・最低料金・見積例を掲載しています。
※会社によって、交通費・出張費・報告書作成費・検体採取費・特急料金などの扱いが異なるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
アスベスト分析のみを依頼する場合は、1検体あたり1万円台〜2万円台で依頼できる会社が多い結果でした。ただし、「依頼した当日中に結果が欲しい」などの短納期での分析の場合は、通常料金より高くなるのが基本です。
一方で、事前調査から依頼する場合は、現地確認だけでも数万円、検体採取や分析まで含めると5万円〜10万円以上になるケースが多くみられました。
アスベスト分析・調査の費用は、「定性分析だけを依頼するのか」「定量分析まで必要なのか」「現地での採取や事前調査まで依頼するのか」によって大きく変わります。
費用を正確に知るためには、まず自分が依頼したい内容を整理しておくことが大切です。どの検査・調査が必要かわからない場合は、建物の状況や工事内容を伝えたうえで、検査機関に相談しておくのがよいでしょう。
アスベスト分析の費用相場
アスベスト分析の費用は、どの分析方法で依頼するかによって大きく変わります。建材にアスベストが含まれているかを確認するだけでよい場合は「定性分析」、アスベストの含有率まで確認したい場合は「定量分析」が必要になります。
- 定性分析:採取した建材にアスベストが含まれているかを判定する分析です。解体・改修前に「アスベストの有無」を確認したい場合に行われます。
- 定量分析:アスベストが含まれている建材について、含有率を確認する分析です。アスベストの有無だけでなく「どの程度含まれているか」まで確認したい場合に行われます。
検査現場では、まず定性分析でアスベストの有無を確認し、必要に応じて定量分析を行うのが基本です。ただし、工事内容や提出先から求められる報告内容によっては、最初から定性分析と定量分析の両方が必要になるケースもあります。
また、同じ分析方法でも、通常納期か短納期かによって費用は変わります。さらに、分析費用は建物全体で一律に決まるものではなく、基本的には「1検体あたりの費用×検体数」で計算されます。
そのため、分析方法・納期・検体数を確認したうえで、見積もりを依頼することが大切です。
| 分析方法 | 費用相場 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 定性分析 | 1検体あたり10,000円〜50,000円 | アスベストが含まれているかを確認する |
| 定量分析(X線回折分析法) | 1検体あたり30,000円〜50,000円 | アスベストの含有率を確認する |
| 定性分析+定量分析 | 1検体あたり40,000円〜150,000円 | アスベストの有無と含有率の両方を確認する |
定性分析の費用相場:1検体あたり10,000円〜50,000円が目安
定性分析とは、採取した建材にアスベストが含まれているかどうかを判定する分析です。解体・改修工事前の事前調査で、図面や目視だけではアスベスト含有の有無を判断できない場合に行われます。
アスベストとして分析対象になるのは、クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライトの6種類です。定性分析では、これらのアスベストが建材中に含まれているかを確認します。
定性分析の費用相場は、1検体あたり10,000円〜50,000円前後が目安です。通常納期であれば1万円台〜2万円台で依頼できる検査機関も多いですが、当日対応や翌営業日対応などの短納期を希望する場合は、通常料金より高くなる傾向があります。
定性分析の費用を考えるときに重要なのは、建物単位ではなく「検体単位」で料金が決まる点です。
たとえば、同じ建物内でも、天井材・外壁材・床材・配管保温材など、材質や施工箇所が異なる建材を調べる場合は、それぞれ別検体として扱われることがあります。その場合、調査対象の建材が多いほど、アスベスト分析の費用も高くなります。
また、表面材と下地材のように複数の層で構成されている建材では、どの層を分析対象にするかによって、確認すべき内容が変わる場合があります。
検体の状態や建材の種類によっては、分析機関側で追加確認が必要になることもあるため、依頼時には「どの建材を、どの場所から採取したものか」がわかる情報を添えておくとスムーズです。
定量分析(X線回折分析法)の費用相場:1検体あたり30,000円〜50,000円が目安
定量分析とは、建材に含まれるアスベストの含有率を調べる分析です。定性分析が「アスベストが含まれているかどうか」を判定する分析であるのに対して、定量分析では「どの程度含まれているか」まで確認します。
定量分析では、主にX線回折分析法が用いられます。
- X線回折分析法:建材にX線を照射し、物質ごとに異なる回折パターンを確認することで、アスベストの種類や含有率を調べる方法です。アスベストは鉱物繊維であり、種類ごとに結晶構造が異なるため、その特徴をもとに分析を行います。
定量分析の費用相場は、1検体あたり30,000円〜50,000円前後が目安と一般的に言われています。
ただし、アスベスト分析では、定量分析だけを単独で依頼できる検査会社ばかりではありません。定性分析でアスベストの有無を確認したうえで、必要に応じて定量分析を追加するケースや、最初から「定性分析+定量分析」のセット料金としているケースもあります。
| 調査元 | 定量分析のみの料金 | 料金の扱い |
|---|---|---|
| 食環境衛生研究所 | 要問い合わせ | 公式料金表では、定量分析のみの個別料金は確認できず |
| ユーロフィンアーステクノ株式会社 | 定性分析に追加で10,000円 | 定性分析に追加して定量分析を実施 |
| 大阪アスベスト調査協会 | 定量分析:18,000円〜40,000円 | 定量分析のみの料金を公開 |
| 株式会社生体分子計測研究所 | 定量分析のみの依頼は不可 | 定性分析+定量分析には対応しているが、定量分析のみの単独依頼は不可 |
| 一般財団法人東海技術センター | 定量分析:20,000円 | 定量分析のみの料金を公開 |
| 東海ジオテック株式会社 | 定量分析のみの料金は確認できず | 定性・定量分析には対応しているが、定量分析のみの個別料金は確認できず |
| ワイエス企画株式会社 | 定量分析のみの料金は確認できず | 定性・定量分析には対応しているが、定量分析のみの個別料金は確認できず |
| アスベスト解体ネット(全国アスベスト処理サポート協会) | 定量分析のみの料金は確認できず | 定性・定量分析には対応しているが、定量分析のみの個別料金は確認できず |
| 株式会社日吉 | 定量分析のみの料金は確認できず | 定性・定量分析には対応しているが、定量分析のみの個別料金は確認できず |
| 株式会社環境リテック | 要問い合わせ | 公式の料金表では、定量分析のみの個別料金は確認できず |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。
※本記事では、同一の調査対象会社で費用を比較するため、各表で同じ10社を掲載しています。定量分析の個別料金を公式サイト上で確認できない会社については「要問い合わせ」と記載しています。
※検査会社によって、定量分析の実施条件、納期、報告書作成費、分析方法の扱いが異なるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
調査結果を見ると、定量分析のみを単独で実施している会社では、1検体あたり20,000円〜40,000円前後がひとつの目安になります。
なお、今回の調査結果からもわかるように、検査会社によっては定量分析のみの依頼に対応していないケースもあります。そのため、アスベストの定量分析だけの依頼を検討している場合には、定量分析のみの対応も可能な会社かどうかを公式サイトなどから確かめておくようにしましょう。
定量分析は、アスベスト分析を依頼するすべてのケースで必要になるわけではありません。アスベストの有無を確認するだけであれば、定性分析で足りるケースもあります。
含有率まで確認すべきかは、工事内容や報告書の提出先によって変わります。費用を抑えるためにも、定量分析まで必要か判断に迷う場合は、依頼前に検査機関へ相談しておくとよいでしょう。
定性分析+定量分析の費用相場:1検体あたり40,000円~150,000円が目安
定性分析+定量分析とは、建材にアスベストが含まれているかを確認したうえで、含有率まで調べる分析です。定性分析だけであれば「アスベストの有無」を確認する分析ですが、定量分析まで依頼できるため、「アスベストが含まれているなら、どの程度含まれているか」まで確認できるのが特徴です。
定性分析+定量分析の費用相場は、1検体あたり40,000円〜150,000円前後が目安と言われていますが、実際の料金体系は検査会社によって異なります。
最初から「定性分析+定量分析」のセット料金としている会社もあれば、定性分析でアスベストの含有が確認された場合に、追加料金で定量分析を依頼できる会社もあります。
実際に、今回調査した10社の料金を確認したところ、定性分析+定量分析の料金は1検体あたり30,000円台〜50,000円前後で設定されているケースが多くみられました。
| 調査元 | 定性分析+定量分析の費用 | 料金の扱い |
|---|---|---|
| 食環境衛生研究所 | 要問い合わせ | 公式料金表では、定性分析+定量分析の個別料金は確認できず |
| ユーロフィンアーステクノ株式会社 |
定性分析+定量分析:20,000円〜38,000円 ※定性分析料金10,000円〜28,000円に、定量分析追加料金10,000円を加算 |
定性分析に追加して定量分析を実施 |
| 大阪アスベスト調査協会 | 定性分析+定量分析:21,000円〜55,000円 | 定性分析と定量分析のセット料金 |
| 株式会社生体分子計測研究所 | 定性分析+定量分析:47,000円 |
定性分析と定量分析のセット料金 ※定量分析のみの依頼は不可 |
| 一般財団法人東海技術センター |
定性分析+定量分析:48,000円 ※定性分析28,000円+定量分析20,000円 |
定性分析と定量分析をそれぞれ依頼する料金体系 |
| 東海ジオテック株式会社 | 定性・定量分析:35,000円 | 定性分析と定量分析のセット料金 |
| ワイエス企画株式会社 | 定性・定量分析:40,000円〜 | 定性分析と定量分析のセット料金 |
| アスベスト解体ネット(全国アスベスト処理サポート協会) | 定性・定量分析:33,000円 | 定性分析でアスベスト含有が確認された場合に定量分析を実施 |
| 株式会社日吉 | 定性・定量分析:26,000円 | 定性分析と定量分析のセット料金 |
| 株式会社環境リテック | 要問い合わせ | 公式料金表では、定性分析+定量分析の個別料金は確認できず |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。
※本記事では、同一の調査対象会社で費用を比較するため、各表で同じ10社を掲載しています。定性分析+定量分析の個別料金を公式サイト上で確認できない会社については「要問い合わせ」と記載しています。
※検査会社によって、定量分析の実施条件、納期、報告書作成費、分析方法の扱いが異なるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
定性分析と定量分析を両方依頼すると、アスベストの有無と含有率まで確認できますが、すべてのケースで両方が必要になるわけではありません。
費用を抑えたい場合は、最初から定性分析+定量分析を依頼するのではなく、まず「定性分析だけで足りるのか」「含有率まで確認する必要があるのか」を確認しておきましょう。
判断に迷う場合は、工事内容、報告書の提出先、調べたい建材の種類を検査機関に伝えたうえで、必要な分析方法を確認するのがおすすめです。
アスベスト事前調査の費用相場と内訳
アスベスト事前調査の費用は、書面調査・目視調査・検体採取・調査結果報告書作成など、複数の作業費用で構成されます。
分析のみを依頼する場合は「1検体あたりの分析費用」で考えやすいですが、事前調査では「建物の規模」「調査範囲」「確認する建材の種類」などによって総額が変わります。
そのため、同じアスベスト調査でも、書面調査だけで済む場合と、現地調査・検体採取・分析・報告書作成まで必要になる場合では、費用に大きな差が出ることもあります。
アスベスト事前調査の主な費用内訳と、一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 内訳 | 費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 書面調査(図面調査) | 20,000円〜50,000円 | 設計図書や仕上表などを確認し、使用されている建材や施工時期からアスベスト含有の可能性を確認する |
| 目視調査(現地調査) | 20,000円〜50,000円前後 | 現地で建材の種類、施工箇所、劣化状況などを確認する |
| 検体採取 | 1検体あたり5,000円〜20,000円前後 | 図面や目視だけでは判断できない建材を採取し、分析に回す |
| 調査結果報告書作成 | 20,000円〜 | 調査結果、採取箇所、分析結果、判断根拠などを報告書としてまとめる |
ここからは、アスベスト事前調査の主な作業について、それぞれの概要と費用相場を解説していきます。
アスベスト事前調査では、まず図面や現地の状況を確認し、アスベスト含有の有無を判断できない建材について、必要に応じて検体採取と分析を行うのが基本です。
調査費用は、このうちどこまでを依頼するかによって変わります。
そのため、見積もりを確認するときは「書面調査・目視調査・検体採取・分析・報告書作成」のどこまでが含まれているかを確認しておきましょう。特に検体数が増えると費用も変わりやすいため、調査範囲と採取予定の建材を事前に確認しておくことが大切です。
書面調査(図面調査)
書面調査とは、建物の設計図書や仕上表、過去の改修履歴などを確認し、使用されている建材にアスベストが含まれている可能性を調べる調査です。現地で建材を採取する前に、建物の構造や施工時期、使用建材の種類などを確認し、アスベスト含有の可能性がある箇所を絞り込むために行われます。
アスベスト事前調査では、まず書面調査を行い、そのうえで目視調査や検体採取が必要かを判断するのが基本です。
図面や仕様書だけでアスベスト含有の有無を判断できる場合もありますが、資料が残っていない場合や、図面と現地の施工状況が異なる場合は、現地での確認や検体採取が必要になります。
書面調査の費用相場は、一般的に20,000円〜50,000円前後が目安といわれています。
ただし、実際には書面調査を単独料金として公開している会社もあれば、事前調査費用や現地調査費用に含めている会社、個別見積もりとしている会社もあります。
そこで、今回調査した10社について書面調査のみの費用を確認したところ、単独料金を公開している会社は限られていました。書面調査のみの費用を確認できた会社は、以下のとおりです。
| 調査元 | 書面調査のみの費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 大阪アスベスト調査協会 | 10,000円〜/1現場 | 書面調査のみの費用を掲載 |
| 関西アスベスト分析調査 | 10,000円〜 | 書面調査・スクリーニング作業の費用を掲載 |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。
※今回調査をした10社のうち、書面調査のみの費用が確認できる会社だけを掲載しています。
調査結果を見ると、書面調査のみの費用を公開している会社では、10,000円〜で設定されているケースが確認できました。
ただし、書面調査は単独で依頼するよりも、目視調査や検体採取、報告書作成まで含めた事前調査の一部として行われることが多いです。そのため、見積もりを確認するときは、書面調査のみの費用なのか、現地調査や報告書作成まで含まれた費用なのかを確認しておきましょう。
目視調査(現地調査)
目視調査とは、調査員が現地で建材の種類や施工状況を確認し、アスベストを含んでいる可能性がある建材を見極める調査です。書面調査で確認した図面や仕上表の情報と、実際の建物の状況が一致しているかを確認する役割もあります。
たとえば、図面上では確認できない改修跡がある場合や、仕上材・下地材の状態を現地で確認しなければ判断できない場合は、目視調査によって調査対象の範囲や、検体採取が必要な箇所を整理します。
目視調査の費用相場は、一般的に20,000円〜50,000円前後が目安といわれています。
ただし、目視調査のみの費用を単独で公開している会社は限られており、実際には書面調査・検体採取・分析・報告書作成などを含めた事前調査費用として掲載されているケースもあります。
そこで、今回調査した10社について目視調査のみの費用を確認したところ、該当した会社は以下のとおりです。
| 調査元 | 目視調査のみの費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 大阪アスベスト調査協会 | 10,000円〜/1現場 | 目視調査(現地調査)の単独料金を掲載 |
| 関西アスベスト分析調査 | 28,000円〜 | 目視調査プランとして掲載。試料採取・分析は含まれない |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。※今回調査をした10社のうち、書面調査のみの費用が確認できる会社だけを掲載しています。
調査結果を見ると、目視調査のみの費用を公開している会社では、1現場あたり10,000円〜30,000円前後で設定されているケースが確認できました。
ただし、目視調査は単独で完結するというより、書面調査で確認した内容と現地の状況を照合し、必要に応じて検体採取や分析につなげるための工程です。
そのため、実際に依頼する際は、目視調査のみの費用だけでなく、検体採取や分析、報告書作成まで含めると総額がいくらになるかを確認しておきましょう。
検体採取
検体採取とは、書面調査や目視調査だけではアスベスト含有の有無を判断できない建材について、分析に必要な量を採取する作業です。採取した建材は検査機関へ送られ、定性分析や定量分析によってアスベストが含まれているかを確認します。
検体採取では、建材の種類や施工状態を確認したうえで、分析結果に偏りが出にくい箇所を選んで採取をしています。たとえば、吹付け材や保温材、成形板、仕上塗材などでは、採取する量や採取箇所の考え方が異なるため、調査員が現地の状況を見ながら判断します。
検体採取の費用相場は、一般的に1検体あたり5,000円〜20,000円前後が目安とされています。
ただし、現地へ調査員を派遣する場合は、検体採取費とは別に、技術者派遣費・出張費・交通費などが発生することがあります。
そこで、今回調査した会社について検体採取のみの費用を調べてみました。
| 調査元 | 検体採取のみの費用 | 備考 |
|---|---|---|
| ユーロフィンアーステクノ株式会社 |
建材採取費:5,000円/検体 技術者派遣費用:20,000円/日 |
採取費とは別に技術者派遣費用・交通費が必要 |
| 大阪アスベスト調査協会 |
レベル1:12,000円〜/1試料 レベル2:9,000円〜/1試料 レベル3:5,000円〜/1試料 |
検体採取作業料金として掲載。サンプリング作業責任者派遣料金などは別途 |
| 株式会社生体分子計測研究所 | 検体採取料:5,000円/検体 | 1日あたり調査者派遣料20,000円、補助者派遣料10,000円が別途発生 |
| ワイエス企画株式会社 | 調査検体採取:10,000円〜 | 調査検体採取の費用として掲載 |
| アスベスト解体ネット(全国アスベスト処理サポート協会) | 現地調査による試料採取:40,000円〜45,000円/1検体 | 出張費・交通費・採取費・機材持込費・調査報告書などを含む料金 |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。
※今回調査をした10社のうち、書面調査のみの費用が確認できる会社だけを掲載しています。
調査結果を見ると、検体採取のみの費用は1検体あたり5,000円〜15,000円前後で設定されているケースが多くみられました。一方で、現地調査や報告書作成、交通費などを含む料金体系の場合は、1検体あたり数万円になることもあります。
調査結果報告書作成
調査結果報告書作成とは、書面調査・目視調査・検体採取・分析結果などをもとに、アスベスト事前調査の結果を報告書としてまとめる作業です。
報告書には、調査対象の建物情報、調査範囲、確認した建材、採取箇所、分析結果、アスベスト含有の有無、判断根拠などが記載されます。解体・改修工事の前にアスベスト事前調査を行った場合、調査結果を記録として残しておく必要があるため、報告書作成まで含めて依頼するケースが一般的です。
調査結果報告書作成の費用相場は、一般的に10,000円〜50,000円前後が目安といわれています。
ただし、報告書作成のみの費用を単独で公開している会社は限られており、実際には事前調査費用、現地調査費用、検体採取費用、分析費用などに含まれているケースもあります。
そこで、今回調査した10社について、調査結果報告書作成にかかる費用を確認しました。報告書作成費を単独で確認できた会社の料金は、以下のとおりです。
| 調査元 | 調査結果報告書作成のみの費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 大阪アスベスト調査協会 | 20,000円〜/1現場 | 調査報告書作成料金として掲載 |
| スパイラルビート | 4,500円〜 | アスベスト事前調査料金プラン内で、報告書作成費として掲載 |
※アスベスト分析・調査を実施している会社の公式サイトから確認できる料金をもとに作成しています。
※費用は税抜で表記しています。税込表示の料金は、税別金額に換算して掲載しています。※今回調査をした10社のうち、書面調査のみの費用が確認できる会社だけを掲載しています。
調査結果を見ると、報告書作成のみの費用を公開している会社では、数千円〜20,000円前後で設定されているケースが確認できました。
アスベスト調査費用が相場よりも高くなりやすいケース
アスベスト調査は、書面調査や目視調査で確認範囲が限られている場合は、比較的相場内に収まりやすいです。
一方で、現地で確認すべき範囲が広い場合や、採取・分析・追加測定まで必要になる場合は、基本料金だけでは収まらず、見積もりの総額が高くなることがあります。
アスベスト調査費用が相場よりも高くなりやすい主なケースは、以下のとおりです。
| 費用が高くなりやすいケース | 費用が上がる主な理由 |
|---|---|
| 建物の規模・調査範囲が広い | 確認する部屋・階数・建材の種類が増え、調査に時間がかかるため |
| レベル1・レベル2の建材が疑われる | 飛散リスクの高い建材として、より慎重な確認や採取対応が必要になるため |
| 採取・分析が必要な検体数が多い | 検体ごとに採取費用や分析費用が発生するため |
| アスベスト粉じん濃度測定が必要になる | 建材分析とは別に、空気中のアスベスト粉じんを測定する必要があるため |
| 遠方への出張や緊急対応が必要になる | 交通費・出張費・特急対応費などが加算されることがあるため |
ここからは、アスベスト調査費用が相場よりも高くなりやすいケースを具体的に解説します。
建物の規模・調査範囲が広い
建物の規模が大きい場合や、調査範囲が広い場合は、アスベスト調査費用が相場よりも高くなりやすいです。
アスベスト事前調査では、建物全体を一律に見るのではなく、部屋ごと・階ごと・建材の種類ごとに確認を進めます。そのため、調査する部屋数や階数が多いほど、書面調査や目視調査にかかる時間が増えてしまうのです。
また、天井材・壁材・床材・外壁材・配管まわりの保温材など、確認すべき建材の種類が多い建物では、採取や分析が必要になる検体数も増えやすくなります。検体数が増えれば、採取費用や分析費用も追加されるため、調査費用の総額が高くなります。
建物の規模・調査範囲ごとの費用相場の目安は、以下のとおりです。
| 建物の規模・調査範囲 | 調査内容の例 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 戸建ての一部・1室のみ | リフォーム予定箇所だけを確認する調査。図面確認、目視調査、必要に応じた少数の検体採取を行う | 30,000円〜100,000円前後 |
| 戸建全体 | 屋内外の複数箇所を確認する調査。天井・壁・床・外壁・屋根材などを確認し、必要な建材を採取する | 50,000円〜250,000円前後 |
| 小規模な店舗・事務所 | 内装材や設備まわりを含めて確認する調査。改修履歴がある場合は、図面と現地の差異も確認する | 100,000円〜300,000円前後 |
| マンション共用部・中小規模ビル | 複数階・共用部・設備スペースなどを含めて確認する調査。調査箇所や検体数が増えやすい | 300,000円〜500,000円前後 |
| 学校・病院・工場などの大規模建物 | 調査対象が広範囲にわたる調査。建材の種類や施工箇所が多く、20検体以上の分析が必要になることもある | 500,000円〜1,000,000円以上 |
※上記は目安です。実際の費用は、建物の構造、築年数、調査範囲、検体数、報告書の形式、出張費などによって変動します。
なお、同じ延床面積でも、建材の種類が少ない建物と、改修履歴が多く複数の建材が使われている建物では、調査にかかる手間や検体数が変わります。
そのため、見積もりを依頼するときは、建物全体を調査するのか、一部の解体・改修範囲だけを調査するのかを事前に整理しておきましょう。調査範囲を明確に伝えることで、不要な調査を避けやすくなり、見積もりの内容も比較しやすくなります。
レベル1・レベル2の建材が疑われる
アスベスト含有建材は、飛散しやすさによってレベル1〜レベル3に分類されます。レベル1は石綿含有吹付け材、レベル2は石綿含有保温材・断熱材・耐火被覆材などが該当し、レベル3の成形板などと比べてアスベストが飛散しやすい建材です。
レベル1・レベル2の建材が疑われる場合は、通常の書面調査や目視調査だけでなく、建材の状態確認、採取時の飛散防止、必要に応じた追加確認などが必要になります。そのため、レベル3の建材が中心の調査よりも、調査費用が高くなりやすいです。
レベル別にみた調査費用の目安は、以下のとおりです。
| 疑われる建材のレベル | 主な建材の例 | 調査費用の目安 | 費用が高くなりやすい理由 |
|---|---|---|---|
| レベル3中心 | スレート板、けい酸カルシウム板、ビニル床タイル、外壁材、内装ボードなど | 50,000円〜150,000円前後 | 比較的飛散しにくい建材が中心で、調査範囲や検体数によって費用が変わる |
| レベル1・2の一部が疑われる | 一部の吹付け材、配管保温材、断熱材、耐火被覆材など | 100,000円〜500,000円前後 | 飛散リスクが高い建材として、採取箇所や建材の状態を慎重に確認する必要がある |
| レベル1・2・3を含めて建物全体を調査する | 吹付け材、保温材、断熱材、耐火被覆材、成形板、仕上塗材など建物内外の複数建材 | 150,000円〜1,000,000円前後 | 確認する建材の種類や範囲が多く、調査日数・検体数・報告書作成量が増えやすい |
※上記は調査費用の目安であり、アスベスト除去工事費用ではありません。実際の費用は、建物の規模、調査範囲、建材の状態、採取する検体数、現地までの距離などによって変動します。
吹付け材や保温材などが疑われる建物では、見積もり時に「レベル1・2建材を含む調査なのか」「レベル3建材まで含めた建物全体の調査なのか」を確認しておきましょう。同じアスベスト調査でも、対象レベルによって調査範囲と費用が大きく変わります。
採取・分析が必要な検体数が多い
分析費用は基本的に「1検体あたり〇円」で計算するため、検体数が増えると費用も比例して増えます。そのためアスベスト調査では、採取・分析が必要な検体数が多いほど、費用が高くなるのが基本です。
検体数ごとの費用イメージは、以下のとおりです。
| 検体数 | 想定される調査内容 | 採取・分析費用の目安 |
|---|---|---|
| 1検体 | リフォーム予定箇所の建材を1種類だけ確認する場合 | 15,000円〜50,000円前後 |
| 3検体 | 天井材・壁材・床材など、複数の建材を確認する場合 | 45,000円〜150,000円前後 |
| 5検体 | 室内外の複数箇所を確認し、建材ごとに分析する場合 | 75,000円〜250,000円前後 |
| 10検体以上 | 建物全体や複数階を対象に、複数の建材をまとめて確認する場合 | 150,000円〜500,000円以上 |
※上記は、1検体あたりの採取費用を5,000円〜15,000円前後、定性分析費用を10,000円〜35,000円前後と想定して算出した目安です。
※実際の費用は、採取方法、分析方法、納期、報告書作成費、出張費などによって変動します。
検体数が増えやすいのは、建物全体を調査する場合や、過去に増改築・リフォームが行われている場合です。同じ部屋の中でも、天井・壁・床で使われている建材が異なれば、それぞれ別に確認が必要になることがあります。
アスベスト粉じん濃度測定が必要になる
アスベスト粉じん濃度測定が必要になる場合も、調査費用が相場より高くなることがあります。
アスベスト粉じん濃度測定とは、空気中にアスベスト繊維が飛散していないかを確認するための測定です。主に、アスベスト除去工事の前後や、工事中の飛散状況を確認したい場合に行われます。
建材の分析だけであれば、採取した検体を検査機関で分析すれば費用を見積もりやすいです。
一方で、粉じん濃度測定では、現地で測定箇所を設定し、空気を採取して分析する必要があります。そのため、測定箇所数や測定タイミング、報告書の有無によって費用が変わります。
粉じん濃度測定の費用イメージは、以下のとおりです。
| 測定内容 | 費用の目安 | 費用が変わるポイント |
|---|---|---|
| 室内・敷地内の総繊維数測定 | 1箇所あたり5,000円〜10,000円前後 | 測定箇所数、報告書の有無、採取対応の有無で変動 |
| アスベスト除去工事現場の粉じん濃度測定 | 1箇所あたり5,000円〜10,000円前後 | 工事前・工事中・工事後など、測定するタイミングが増えると総額も上がる |
| アスベストの同定まで行う分析 | 1箇所あたり15,000円〜20,000円前後 | 総繊維数だけでなく、アスベスト繊維かどうかを確認する場合に費用が上がる |
| 現地採取まで依頼する場合 | 測定費用+30,000円前後〜 | 採取費、技術者派遣費、交通費などが別途発生することがある |
※測定箇所数や現地採取の有無、報告書作成費、交通費などによって実際の費用は変動します。
粉じん濃度測定で費用が上がりやすいのは、測定箇所数が増える場合です。たとえば、工事前・工事中・工事後にそれぞれ複数箇所で測定する場合、1箇所あたりの単価は高くなくても、測定回数と測定箇所数が増えることで総額が大きくなります。
遠方への出張や緊急対応が必要になる
遠方への出張や緊急対応が必要になる場合も、アスベスト調査費用が高くなりやすいです。
アスベスト調査を現地で依頼する場合、調査員が建物まで訪問して、書面調査・目視調査・検体採取などを行います。そのため、現場が調査会社の対応エリアから離れている場合は、基本料金とは別に、出張費・交通費・宿泊費などが発生することがあります。
また、「できるだけ早く調査してほしい」「翌営業日までに分析結果がほしい」など、緊急対応を希望する場合は、通常料金よりも高くなるケースがあります。調査員のスケジュール調整や、短納期での分析対応が必要になるためです。
遠方への出張や緊急対応で追加費用が発生しやすいケースは、以下のとおりです。
| 追加費用が発生しやすいケース | 追加費用の目安 | 費用が上がる理由 |
|---|---|---|
| 調査会社の近隣エリアで現地調査を依頼する場合 | 基本料金内、または数千円〜10,000円前後 | 移動距離が短く、交通費や出張費が大きくなりにくいため |
| 県外・遠方エリアで現地調査を依頼する場合 | 20,000円〜50,000円前後 | 技術者派遣費、交通費、車両費などが別途発生しやすいため |
| 遠方で宿泊を伴う調査になる場合 | 50,000円以上加算されることがある | 宿泊費、長距離移動費、複数日の人件費が発生するため |
| 通常納期より早い分析を依頼する場合 | 1検体あたり数千円〜10,000円以上加算されることがある | 短納期で分析するため、通常料金より特急料金が上乗せされやすいため |
| 当日・翌営業日などの緊急対応を依頼する場合 | 通常料金の1.5倍〜2倍前後になることがある | 調査員の手配や分析工程の優先対応が必要になるため |
※会社によって、出張費や交通費を基本料金に含めている場合と、別途見積もりとしている場合があります。
たとえば、同じ1検体の定性分析でも、通常納期では10,000円台で依頼できる会社がある一方、翌営業日対応では20,000円台以上になるケースがあります。また、現地での調査や採取を依頼する場合は、分析費用とは別に、調査員の派遣費用や交通費が加算されることもあります。
そのため、遠方の現場や急ぎの調査を依頼する場合は、「出張費・交通費が別途かかるのか」「希望納期に対応できるのか」「特急料金はいくらか」を確認しておくことが大切です。
アスベスト調査費用は誰が負担する?
アスベスト調査費用は、基本的には建物の解体・改修工事を発注する人が負担するケースが多いです。戸建てや自社ビルなどを所有している場合は建物所有者、賃貸物件や管理物件で工事を行う場合は、工事の発注者であるオーナーや管理会社が負担する考え方が基本です。
ただし、実際の負担者は「誰が工事を発注するのか」「建物の所有者は誰か」「賃貸借契約や管理委託契約でどのように定められているか」によって変わります。
たとえば、テナントが内装工事を行う場合は、テナント側が調査費用を負担することもあります。一方で、建物全体の改修や共用部の工事であれば、オーナーや管理会社側が負担するケースが多いです。
アスベスト調査費用の主な負担者は、以下のように考えてよいでしょう。
| 負担者 | 負担するケース | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 建物所有者 | 所有している建物を解体・改修する場合 | 工事見積もりにアスベスト事前調査費用が含まれているか |
| 工事の発注者 | 所有者以外が改修工事や原状回復工事などを発注する場合 | 契約上、調査費用を誰が負担する取り決めになっているか |
| 事業者・法人 | 自社施設、店舗、工場、事務所などで解体・改修工事を行う場合 | 従業員や工事関係者の安全管理上、必要な調査が見積もりに含まれているか |
| 賃貸物件のオーナー・管理会社 | 建物全体、共用部、貸主側の設備などを改修する場合 | 管理委託契約や賃貸借契約上、費用負担の範囲がどう定められているか |
| テナント・賃借人 | テナント側が内装工事や原状回復工事を発注する場合 | 貸主承諾、工事区分、原状回復義務の範囲を確認すること |
| 行政・公共機関 | 公共施設の解体・改修工事を行う場合 | 公共工事の発注者として、調査費用が工事費に含まれているか |
アスベスト調査は、単に「分析を依頼する人」が費用を払うというより、解体・改修工事を進めるために必要な事前確認として発生する費用です。そのため、現場では工事見積もりの中に「石綿事前調査費」「検体採取費」「分析費」「報告書作成費」などとして計上されていることもあります。
とくに賃貸物件やテナント工事では、アスベスト調査費用の負担者がわかりにくくなりやすいです。建物所有者・管理会社・テナントの誰が負担するかは、工事内容や契約条件によって変わるため、内装工事や原状回復工事を行う前に確認しておきましょう。
現場では、「誰が調査費用を払うのか」が見積もり段階であいまいなまま進んでしまうケースがあります。とくに賃貸物件やテナント工事では、建物所有者・管理会社・テナント・施工会社のどこが調査を手配するのか、事前に確認しておくことが大切です。
見積もりを確認するときは、書面調査・目視調査・検体採取・分析・報告書作成のどこまでが含まれているかを確認しましょう。あとから追加費用で揉めないためにも、工事の発注前に費用負担の範囲を明確にしておくことをおすすめします。
アスベスト調査費用はいつ支払う?
アスベスト調査費用を支払うタイミングは、依頼する調査会社や契約内容によって異なります。一般的には、分析のみを依頼する場合と、現地調査・検体採取・報告書作成まで依頼する場合で、支払いの流れが変わります。
採取済みの建材を送って分析だけを依頼する場合は、検体の受付後に請求書が発行され、入金確認後に分析結果や報告書が発行されるケースがあります。一方で、現地調査まで依頼する場合は、契約時に一部費用を支払い、調査完了後に残額を支払うケースもあります。
依頼内容ごとの支払いタイミングの目安は、以下のとおりです。
| 依頼内容 | 支払いタイミングの例 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 分析のみを依頼する場合 | 検体の受付後、または分析開始前に支払う | 入金確認後に分析結果が発行されるのか、請求書払いに対応しているのか |
| 現地調査・検体採取を依頼する場合 | 契約時に一部を支払い、調査完了後に残額を支払う | 出張費・採取費・分析費・報告書作成費がどの時点で請求されるのか |
| 報告書作成まで依頼する場合 | 調査完了後、報告書発行前または発行後に支払う | 支払い前に速報結果を確認できるのか、正式な報告書はいつ発行されるのか |
| 緊急対応・短納期分析を依頼する場合 | 分析開始前に支払いを求められることがある | 特急料金、キャンセル料、結果報告のタイミングを事前に確認する |
アスベスト調査では、見積もり金額だけでなく、支払い条件も事前に確認しておくことが大切です。とくに、現地調査を伴う場合は、調査員の派遣費用や交通費、検体採取費用、分析費用、報告書作成費用が別々に請求されることがあります。
アスベスト調査費用を抑えるコツ
アスベスト調査費用を抑えたい場合、必要な調査範囲を正しく整理したうえで、余計な費用が発生しにくい依頼方法を選ぶことが大切です。
費用を抑えるうえで確認したいポイントは、以下のとおりです。
- アスベスト事前調査の補助金を利用する
- 現場から遠い調査業者には依頼しない
- 複数の業者に見積もりを依頼する
ここからは、アスベスト調査費用を抑える具体的な方法を解説します。
アスベスト事前調査の補助金を利用する
アスベスト事前調査の費用を抑えたい場合は、自治体の補助金を利用できないか確認してみましょう。
国は、民間建築物に対するアスベスト調査・除去等を支援する制度を設けています。実際に個人や事業者が補助金を利用する場合は、地方公共団体の補助制度を通じて申請するのが一般的です。
補助対象は自治体によって異なりますが、吹付けアスベストやアスベスト含有吹付けロックウールの含有調査を対象にしている制度が多くみられます。
アスベスト事前調査で利用できる可能性がある主な補助制度は、以下のとおりです。
| 補助金制度 | 概要 | 補助金額 |
|---|---|---|
| 住宅・建築物アスベスト改修事業 | 国が設けている民間建築物向けのアスベスト調査・対策支援制度。吹付けアスベスト等が施工されているおそれのある住宅・建築物について、吹付け建材中のアスベストの有無を調べる費用が対象になる | 原則として25万円/棟が限度 |
| さいたま市 民間建築物吹付けアスベスト除去等事業補助金 | 民間建築物に使用されている吹付けアスベスト等の分析調査を対象とする補助制度 |
補助対象経費以内の額 上限25万円/棟 |
| 大阪市 民間建築物吹付けアスベスト除去等補助制度 | アスベスト含有調査にかかる費用を補助する制度。吹付けアスベスト等の含有調査が対象 |
含有調査費用の範囲内 上限25万円 ※1試料あたりの上限は10万円 |
| 名古屋市 民間既存建築物吹付けアスベスト対策補助事業 | アスベストを含有している可能性がある吹付け建材の分析調査を対象とする補助制度 |
分析調査費用の全額 上限15万円 |
| 福岡市 民間建築物吹付けアスベスト除去等対策事業 | 民間建築物に使用されている吹付けアスベストの分析調査や除去等工事を支援する制度 |
分析調査費は全額補助 上限25万円 |
※補助金の内容は自治体によって異なります。申請期限、対象建物、対象建材、補助上限額、必要書類は必ず各自治体の公式サイトで確認してください。
現場から遠い調査業者には依頼しない
アスベスト事前調査で現地調査や検体採取まで依頼する場合は、現場から遠い調査業者を選ぶと費用が高くなりやすいです。
一方で、採取済みの建材を郵送して分析のみを依頼する場合は、調査員が現地へ行く必要がありません。そのため、現場から調査会社までの距離よりも、分析料金・納期・報告書の形式を重視して選ぶとよいでしょう。
依頼内容ごとの費用への影響は、以下のとおりです。
| 依頼内容 | 現場からの距離による影響 | 費用が変わりやすい項目 |
|---|---|---|
| 分析のみを依頼する場合 | 小さい | 検体の送料、分析料金、納期、報告書作成費 |
| 現地で目視調査を依頼する場合 | 大きい | 交通費、出張費、技術者派遣費 |
| 現地で検体採取まで依頼する場合 | 大きい | 採取費、技術者派遣費、交通費、車両費 |
| 遠方で複数日の調査になる場合 | 非常に大きい | 宿泊費、複数日分の人件費、長距離移動費 |
現地調査や検体採取を依頼する場合は、できるだけ現場に対応しやすい調査会社を選ぶことで、出張費や交通費を抑えやすくなります。特に、建物全体の調査や複数箇所の検体採取が必要な場合は、調査員の移動費だけでも総額に差が出ることがあります。
ただし、近い業者であれば必ず安いとは限りません。見積もりを比較するときは、出張費が別途かかるのか、交通費が基本料金に含まれているのか、分析費や報告書作成費まで含まれているのかを確認しておきましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
アスベスト調査費用を抑えるには、複数の業者に見積もりを依頼して、料金と調査内容を比較することも大切です。
ただし、単に見積金額だけを比べるのはおすすめできません。アスベスト調査の見積もりは、調査範囲、検体数、分析方法、報告書作成費、出張費、納期などによって変わるため、条件がそろっていないと正確に比較できないためです。
たとえば、A社は「分析費のみ」、B社は「現地調査・採取・分析・報告書作成込み」の金額になっている場合、見積金額だけを見るとA社のほうが安く見えます。しかし、あとから採取費や報告書作成費が加算されると、最終的な総額は大きく変わることがあります。
見積もりを比較するときは、以下の項目をそろえて確認しましょう。
| 比較項目 | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 調査範囲 | 建物全体なのか、解体・改修予定箇所だけなのか | 範囲が違うと、調査時間や検体数も変わる |
| 検体数 | 何検体分の採取・分析費用が含まれているか | 見積もり後に検体数が増えると追加費用が発生しやすい |
| 分析方法 | 定性分析のみか、定量分析まで含むのか | 提出先によって必要な分析方法が異なることがある |
| 報告書作成 | 正式な調査結果報告書の作成費が含まれているか | 分析結果だけでは、提出書類として不足する場合がある |
| 出張費・交通費 | 現地調査や検体採取の出張費が別途かかるか | 遠方の業者では、基本料金以外の費用が増えることがある |
| 納期 | 通常納期か、特急対応か | 短納期を希望すると、特急料金が加算されることがある |
見積もりを依頼する際は、建物の所在地、建物の種類、築年数、調査したい範囲、工事予定日、必要な報告書の形式などを同じ条件で伝えるようにしましょう。条件をそろえて依頼することで、各社の費用差が「単価の違い」なのか「作業範囲の違い」なのかを判断しやすくなります。
アスベスト分析・調査費用に関するよくある質問
アスベスト調査は必ず必要ですか?
建物の解体・改修工事を行う場合は、原則としてアスベスト事前調査が必要です。
建物を所有しているだけで必ず調査が必要になるわけではありませんが、解体・改修前にはアスベスト含有建材の有無を確認する必要があります。
戸建てのアスベスト調査費用はいくらですか?
戸建てのアスベスト調査費用は、分析のみなら1検体あたり10,000円〜35,000円前後、現地調査や検体採取まで依頼する場合は50,000円〜250,000円前後が目安です。
ただし、調査範囲や検体数、報告書作成の有無によって総額は変わります。
アスベスト分析や調査を依頼するときはどのように業者を選べばいいですか?
アスベスト分析や調査を依頼するときは、費用だけでなく、調査範囲・分析方法・報告書作成・納期・出張費の有無まで確認しましょう。
特に、解体・改修工事で使う報告書が必要な場合は、事前調査や報告書作成に対応できる業者を選ぶことが大切です。
まとめ
アスベスト分析・調査費用は、依頼内容によって大きく変わります。
採取済みの建材を分析するだけであれば、定性分析は1検体あたり10,000円〜35,000円前後が目安です。一方で、現地調査・検体採取・報告書作成まで依頼する場合は、建物の規模や調査範囲、検体数によって数万円〜数十万円以上かかることもあります。
費用を確認するときは、料金表の金額だけで判断せず、書面調査・目視調査・検体採取・分析・報告書作成・出張費のどこまでが含まれているかを確認することが大切です。
また、アスベスト調査では「できるだけ安く済ませる」ことだけを優先すると、再調査や追加費用が発生する可能性があります。調査範囲や検体数を整理したうえで、複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼し、費用と調査内容を比較することが重要です。
当社食環境衛生研究所では、石綿分析技術評価事業認定技術者並びに、一般建築物石綿含有建材調査者の資格を保有する者が分析・調査を行っており、お客様からのアスベストに関する不安や質問に対応すべく、準備を整えております。
早急なアスベスト調査が必要な場合でもご相談可能です。信頼性のある的確な調査をおこない、お客様のご希望に最大限対応いたします。
アスベストの調査・分析を検討している方はぜひ当社までお問い合わせください。
食環境衛生研究所のアスベスト分析の費用
食環境衛生研究所では、アスベスト定性分析(建材・バスマットやコースターなどの製品)・建物のアスベスト調査・採取にも対応しています。
当記事では費用相場を1検体あたり10,000円〜20,000円前後と説明しましたが、食環境衛生研究所では建材のアスベスト定性分析を「12,000円(税抜)〜」で承っております。
また、当サイト経由であれば、アスベスト定性分析の費用が5%オフの「11,300円(税抜)〜」でご依頼可能です。
アスベスト分析・調査を検討されている場合にはぜひご検討ください。
| 検査方法 | 検査対象の例 | 日数 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 定性分析 JIS A 1481-1 通常 | 建材(天井材・壁材・床材・屋根材など) | 5営業日 | 12,000円(税抜) |
| 定性分析 JIS A 1481-1 特急 | 建材(天井材・壁材・床材・屋根材など) | 3営業日 | 13,000円(税抜) |
| 定性分析 JIS A 1481-1 超特急 | 建材(天井材・壁材・床材・屋根材など) | 翌営業日 | 20,000円(税抜) |
| 製品分析 JIS A 1481-1 | バスマット・コースターなどの製品 | 要相談 | 要相談 |
| 製品分析 JIS A 1481-1 厚生労働省書式 | バスマット・コースターなどの製品 | 要相談 | 要相談 |
| 調査・採取 | 建物の現地調査・検体採取など | 要相談 | 要相談 |


