マイコトキシン (mycotoxin) とは、カビの二次代謝産物として産生される毒の総称です。
ヒトや家畜などに対して 急性もしくは慢性の生理的あるいは病理的障害を与える物質で現在、300種類以上のマイコトキシンが報告されており、アスペルギルス(Aspergillus)属、ペニシリウム(Penicillium)属、フザリウム(Fusarium)属の3属により生産されるものがほとんどです。
中でもAspergillus flavusが産生するアフラトキシンは自然界の中で最強の発がん物質と言われるほど毒性が強いものです。一般的に穀類を好んで生育しますがピスタチオなどに生える緑色のカビがこれです。いろんな食品に生えますので緑色のカビには注意です。
また、Mycotoxin という単語は「菌の」という意味の接頭語である myco- と、「毒」の意味である toxin からなる言葉です。
生産菌が死滅しても生産されたマイコトキシンは残り、更に熱分解され難く、食品加工程度の加熱や環境の変化などでは分解されず、除去は困難であることから食品中に含まれると問題となります。
今日は雪です
牛の妊娠診断
3月末までの~
ノロウイルス
5Sって?
5Sという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
5Sの語源は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」を
ローマ字表記したときに頭文字Sが5個あるところからきています。
なかなかうまいこと言ったものです。
食品衛生分野でにおいて、安全な食品を提供する上で大前提となるものです。
普段食品分野で見かけるこの言葉が、最近酪農雑誌に乗っているのを見かけました。
「整理」…いるものといらないものを分けて、いらないものを捨てること
「整頓」…必要なものを、いつでも、誰でも取り出せるようにすること
「清掃」…常に掃除をしてきれいな状態に保つこと
「清潔」…整理・整頓・清掃を維持すること
「しつけ」…決められたことをいつも正しく守る習慣づけをすること
当たり前といったら当たり前のことですが、
意識しないとなかなか難しいものです。
このような意識が、食品衛生の世界だけでなく、
畜産衛生の世界でもますます広がれば、
末端にいる消費者はより安全な食生活が送れますね。
動物愛護管理法
この法律は、動物の虐待の防止、動物の適正な取り扱い、その他動物の愛護に関する事項を定めて、国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛および平和の情操の涵養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて、動物による人の生命、身体および財産に対する侵害を防止することを目的とした法律です。平成18年6月1日から規制が強化され、動物の販売・保管・貸出し・訓練・展示を行う業者は、動物取扱業の登録を受けなければならなくなり、事務所ごとに専属の動物取扱責任者を1名以上配置することが義務付けられ、動物取扱責任者は自治体が開催する研修を年1回以上受講するよう決められています。日本は規制がやさしいという意見もあり、ココロない業者や飼い主を取り締まることがなかなかできていないのではないでしょうか。責任を持って取り組まれている方々も多くいらっしゃいますから、将来さらなる対策が望まれています。
カドミウムに汚染されている野菜を知らず知らずのうちに?
環境省において07,08年度に全国調査した野菜のカドミウム汚染状況について公表されていなかったことが発覚しました(朝日新聞)。
国内の野菜10品目において調査されたとのことですが、公表されることなく(内緒・・・)闇に葬られようとしていました。中には基準値を大きく超えるものまであったそうです。
日本の土壌は鉱山開発などで掘り起こした土壌中にカドミウムが多く含まれている地区があります。また、外国と比較しても日本の土壌のカドミウム含有率は高いといわれています。
なお、米などは以前から毎年、全国的に検査し、基準値以上のカドミウムが含まれている場合は、焼却処分されています。
