性病検査キットの費用について|無料や安く受ける方法も解説

性病検査キットの費用について
「性病検査を受けたいけど、費用はどれくらいかかるの?」 「病院に行くのは恥ずかしいから、郵送検査キットを利用したいけど高い?」 性病検査を受ける際、費用や検査方法の違いは気になるポイントです。 漠然と性病検査っていくらくらいかかるのか不安に思っている人もいるかと思います。 まず、性病検査の費用は、どんな検査方法を選ぶかで変わります。
  • 調べたい性病によって検査方法が変わり費用も異なる
  • 病院で検査を受ける場合、保険適用の有無で費用が変わる
  • 性病検査キットを使う手段もある
また、病院での検査と検査キットのどちらを選ぶかも迷うポイントですが、費用を気にする場合は以下の観点で選ぶと良いでしょう。
病院での性病検査か性病検査キットの使用どちらを選ぶか?
  • 複数の性病を一度に調べる→検査キットの方が費用が割安になることが多い
  • 性病の症状がある場合→病院での検査が保険適用となる可能性があり、治療を含め結果的に安く済むこともある
このように、各々の状況によって検査にかけるべき費用は変わってきます。 性病検査(単体)における大まかに費用の目安をお伝えすると、以下のようになります。
  • 病院での性病検査費用(保険適用)→3割負担で約1,500円〜4,000円前後
  • 病院での性病検査費用(自費診療)→10割負担で約3,000円〜7,000円前後
  • 性病検査キット→約3,000円〜6,000円前後
クリニックによって検査費用が異なるのであくまで目安ですが、性病検査のみを行う場合は10,000円あれば大体の検査ができます。 この記事では、性病検査キットの費用相場や、保険適用による費用の違いや適用条件などについて詳しく解説していきますので、どのくらいの費用がかかるのか知りたい人はぜひ最後までお読みください。 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら

「性病検査」は病院で受けるか検査キットを使うか費用的にどちらがよい?

性病検査を受ける際、「病院で受診する」 か 「性病検査キットを使う」 かで迷う人は多いでしょう。 どちらの方法が費用的にお得なのか、また、どちらの方が安心なのか気になるかと思います。 まず、費用面を比べると同時にそれぞれのメリット・デメリットも把握した上で選ぶのが良いでしょう。
病院 検査キット
検査費用(症状あり) 1,500~4,000円(保険適用) 保険適用なし→治療へ
検査費用(症状なし※複数項目検査も含む) 3,000~20,000円(自由診療) 4,000~10,000円前後(キット代)
費用(その他諸費) 初診料・再診療、交通費など 特になし
検査の正確さ ◎(医療機関での検査) ○(自己採取のため精度が下がる可能性がある)
秘匿性 病院へ行く必要あり 自宅でできて匿名性も高い
結果が出るまでの時間 1~7日(検査内容による) 2~5日(郵送時間含む)
治療までの速さ ◎(その場で診断&治療可) △(陽性なら結局病院へ行く)
費用の面では、検査キットの方が安くなる場合が多いです。 理由としては、症状がない場合だと病院で検査を受けても保険が適用されず、全額自己負担になってしまうからです。 また、病院での検査は基本的に1回の検査で1種類の性病しか調べられません。そのため、複数の性病が疑われる場合は複数の検査を受ける必要があり、その分診察代も高くなります。 検査キットの場合だと、複数の性病検査をまとめて約10,000円前後で検査することができ、初診料や診察料も不要。 また、病院へ行く交通費や診察の待ち時間も無いため、費用的にもメリットがあります。 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら

性病検査にかかる費用

性病検査にかかる費用について、具体的にどんな費用がかかるのか知らないという人もいるかもしれません。 まず性病検査にかかる費用は以下となります。(検査の種類や受ける医療機関によって異なります。)
  • 診察料(初診料・再診料)
  • 検査費用
  • 治療費(陽性だった場合)
まず、診察料(初診料・再診料)ですが、そのクリニックで初めて医師の診察を受ける場合は初診料、一度診察を受けた病気を引き続き診察する場合は再診料がかかります。 大抵の場合、患者のデータ等が無い初診の時は少し高めの診察代になります。以下が目安となります。
  • 初診料:約2,000〜3,000円
  • 再診料:約1,000〜2,000円
次に検査費用ですが、これは検査項目や保険適用の有無、検査を受けるクリニックなど様々な条件で費用が変わってきます。 クリニックごとで費用が決められているので、一概にいくらと断定できませんが、おおよその目安はお伝えすることができます。 次の項目から、性病検査の保険適用の話に絡めて各性病ごとの検査費用目安をお伝えしていきますので、このままお読みください。

性病検査は自費か保険適用か?どちらになるの?

性病検査はクリニックなどで行われる際に、どうしても費用面が気になることかと思います。 性病は病気なので、健康保険が使えるのでは?と考える人が多くいますが、実は検査のみだと自由診療となるケースが多いです。 主に性病検査をするケースというのは、性行為後に不安が募って検査するというパターンが多く、その場合は明確に治療目的の診断だとみなされないため自由診療として全額自己負担になります。 一方で、診察を経て何か症状があるなど、医師が判断して検査を行う場合だと治療目的の検査となるので保険適用となります。 それぞれのケースについてさらに詳しく解説していきます。

性病検査が自由診療(自費診療)になるケース|費用目安はいくら?

「症状がないけれど、不安だから検査を受けたい」という場合などでの性病検査は基本的に自由診療(自費診療ともいう)となります。 これは、健康保険が「病気の治療を目的とした医療行為」に適用されるシステムであるため、健康診断や予防目的の検査は保険適用外となります。 自由診療になると、検査にかかる費用負担は全額(10割)となるので、検査項目によっては高額になってしまう可能性があります。ちなみに、匿名検査を希望する場合も自由診療となることが多いです。 参考:医療機関等を受診するとき(療養の給付)|全国健康保険協会

性病検査が自由診療になった場合の費用目安

検査内容やクリニックによりますが、自由診療の性病検査費用はおおよそ3,000円〜7,000円までの間の費用感が一般的です。(複数項目の場合は10,000円以上) また、初めて通うクリニックの場合は初診料がプラスでかかることもあります。 主な性病と検査にかかる自由診療費用の目安を以下にまとめてみました。
検査項目 自由診療費用(目安)
梅毒検査 約3,000〜4,000円前後
HIV検査 約4,000〜5,000円前後
クラミジア検査 約3,000円〜7,000円前後
淋病 約4,000円〜6,000円前後
性病複数項目セット(複数の病気を一度に検査) 約10,000円〜20,000円
※上記はあくまで複数のクリニックで公開されている費用を目安として算定しているものです。 性病の種類ごとに検査項目が異なるので1つの検査だけなら比較的に安く済みますが、複数の性病をまとめて検査する場合は費用が高くなるのが特徴です。 また、クリニックによって費用がバラバラなので、調べたい性病の項目における費用は事前に調べておく必要がありそうです。

性病検査が保険適用になるケース

性病検査・治療が保険適用される条件   性病検査・治療が保険適用される条件は以下です。
  • かゆみ、痛み、異常なおりもの、排尿時の痛みなどの「実際に性病による症状がある」がある
  • 医師が診察し、「性病の可能性がある」と判断した場合
  • パートナーが性病に感染していた場合(濃厚接触者として検査を受ける必要がある)

性病検査が保険適用になった場合の費用目安

性病検査が保険適用になった場合、検査の種類によりますが、自己負担額はおおよそ1,000円〜5,000円以内になることが多いです。 例えば、クラミジア検査(尿検査)や淋菌検査は保険適用で1,500円〜4,000円程度の費用が目安となります。
検査項目 保険適用時の自己負担額(目安)
梅毒検査 約1,500円〜3,000円
HIV検査 約1,500円〜3,500円
クラミジア(尿検査) 約1,500円〜3,000円
淋病検査 約2,000円〜4,000円

性病検査費用がクリニックによって異なるのはなぜ?

性病検査費用について調べていると、クリニックごとに費用が若干違う点が気になる人もいることでしょう。 主に診察費用部分が異なる部分かと思います。 性病検査の費用がクリニックによって異なる理由はいくつかあります。
クリニックごとに性病検査の費用が異なる理由
  • 自由診療の検査費用はクリニックが自由に設定できる
  • 検査方法が違う
  • 契約している検査機関が違う
  • 診察料という項目で請求するかどうかの違い
  • 即日検査などのサービスの有無
クリニックはそれぞれ全く異なる運営で成り立っている施設なので、当然のように費用が違ってきます。 この際によくあるのは「検査費用安いから質が悪い」、「費用が高いから良いクリニック」という費用面だけで良し悪しを判断してしまうことです。 結論、費用が安い高いだけで診察や検査の質が大きく変わることはありません。 前述した検査費用が異なる理由について、さらに詳しく解説していきます。

自由診療の検査費用はクリニックが自由に設定できる

日本の公的医療保険制度では、保険診療(健康保険が適用される診療)の価格は診療報酬点数表によって厳格に定められています。 しかし、性病検査などの自由診療に該当するものは診療報酬の枠外にあるため、クリニックが独自に価格を設定できます。 そのため経営の方針や人員などによって、性病検査の費用もそのクリニックごとに決まっていき、費用に差が生まれます。

検査方法が違う

クリニックによって採用している検査方法が異なります。 例えば、PCR検査(高精度)と抗原・抗体検査(比較的安価)ではかかるコストが異なるので、検査費用が変わってきます。 PCR法・抗原検査・抗体検査・培養検査などさまざまな検査方法がありますが、各検査における費用も前述の通りクリニックごとに決められるので、費用が違ってきます。

契約している検査機関が違う

クリニックによっては検体を外部の検査機関で検査してもらうような運営方式を採用していることがあります。 その場合、検査機関への外注検査委託という形になるため、検査会社ごとの委託費用を予算と照らし合わせ、最終的にクリニックが提供する検査費用も決められていきます。

診察料という項目で請求されるかどうかの違い

診察料という項目が別途費用として組み込まれている場合と、検査費用の中に含まれている場合があります。 この場合、検査費用という項目のみで見ると差が出てきます。 検査費用が安くても別途診察料がかかるなどでは、結局同じような費用感になるケースも少なくありません。 検査費用に診察料が含まれた料金なのか、別で費用がかかる前提での料金なのかは慎重に判断することが大切です。

即日検査などの各種サービスの有無

オンライン診療や郵送検査、即日検査などクリニックごとに性病検査におけるサービスメニューが異なります。 また、複数の性病をまとめて検査するプランなど独自に組まれた検査プランも合わせて提供しているため、検査費用はクリニックによって大きく違ってくることもあります。 性病検査の費用を比較する際は、オプションメニューやサービスなどにも目を向けて比較するのが良いと言えます。

性病検査キットの費用|検査内容や検査キットの種類によって異なる

性病検査キットの費用は、検査する性病の種類や、どの種類の検査キットを利用するかによって大きく異なります。 性病検査キットは民間業者、検査機関、医療機関の3つの販売ルートがあります。

【検査機関別】性病検査キットの費用


以下に、主な検査キットの費用相場をまとめました。
検査内容 民間の郵送検査キット 食環境衛生研究所の検査キット 病院の郵送検査
クラミジア 3,000〜6,000円 5,500円 5,000〜8,000円
淋病 3,000〜7,000円 5,500円 5,000〜9,000円
梅毒 3,000〜5,000円 3,410円 5,000〜7,000円
HIV 3,000〜6,000円 3,520円 5,000〜8,000円
マイコプラズマ・ウレアプラズマ 5,000〜8,000円 6,000〜10,000円
複数項目セット(3〜6種類) 8,000〜20,000円 9,999円 10,000〜25,000円

民間の郵送検査キットの費用

民間の郵送検査キットは、自宅で簡単に検査できる利便性 が魅力です。

費用は3,000円〜20,000円程度 で、検査項目が増えるほど費用も高くなる 傾向があります。

  • 自宅で検査ができるため、病院に行く必要がない
  • 匿名で受けられるため、プライバシーが守られる
  • クラミジア・淋病・HIV・梅毒などを一度に検査できるセットもある
  • 即日で結果は出ない(通常2〜7日かかる)
  • 病院の検査を比べて、精度が劣る可能性がある

食環境衛生研究所の性病検査キットの費用

食環境衛生研究所では、専門機関ならではの精度の高い性病検査を郵送で受けることができます。 当社の検査キットの費用は以下の通りです。
【男女共通】梅毒検査キット 3,410 円
【男女共通】エイズ/HIV検査キット 3,520 円
【男女共通】梅毒・エイズ/HIV検査キット 5,390 円
【男性用】淋菌・クラミジア検査キット 5,500 円
【男性用】性病4項目検査キットA 9,999 円
【女性用】 淋菌・クラミジア検査キット 5,500 円
【女性用】性病4項目検査キットA 9,999 円
  • 医療機関で使用されている検査機器を使用
  • 匿名で受けられ、検査結果をスマホで確認可能
  • 個別の検査からセット検査まで、幅広い選択肢がある

病院やクリニックの郵送検査キットの費用

一部の病院では、郵送で検査キットを提供している場合があります。 費用は5,000円〜25,000円程度 で、保険適用外の自由診療となるケースが多いです。
  • 病院が提供しているため、信頼性が高い
  • 検査結果が陽性だった場合、そのまま治療を受けられることが多い
  • 民間の検査キットより費用が高いことがある
  • 検査結果が出るまでに数日〜1週間程度かかる

性病検査を無料または安く受ける方法

性病検査を無料または安く受ける方法は以下の通りです。
  • 保健所で性病検査を利用する
  • 大学・職場の健康診断で検査項目に含まれている場合に利用する
  • 民間の郵送検査キットを利用する
それぞれについて解説します。

保健所で性病検査を利用する

全国の保健所では、HIV・梅毒・淋菌・クラミジアなどの性病検査を無料で実施しています。 匿名で受けられるため、プライバシーを守りながら検査が可能です。

大学・職場の健康診断で検査項目に含まれている場合に利用する

大学や企業によっては、健康診断の一環として性病検査を行っている ことがあります。 受診の際に、検査項目を確認してみましょう。

民間の郵送検査キットを利用する

一部の企業では、性病検査キットのキャンペーン価格や割引を提供していることがあります。

公式サイトをチェックし、お得なタイミングで購入すると費用を抑えられます。

性病検査・治療費用に関するよくある質問

性病検査・治療に関して、以下のよくある質問をまとめました。
  • 性病検査はどこで受けられる?
  • 性病検査を受けたことは、バレてしまいますか?
  • パートナーが性病検査で陽性だったら、自分も受けるべきでしょうか?
  • 治療をすれば、すぐに性行為ができる?
性病検査・治療についての疑問がある方はぜひ参考にしてみてください。

性病検査はどこで受けられる?

病院(泌尿器科・婦人科・性病科)、保健所、民間の郵送検査キットなどで受けられます。 性病の検査キットが購入できる場所については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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性病検査を受けたことは、バレてしまいますか?

保険診療の場合、履歴は残りますが、その情報が開示されることはありません。

保健所の匿名検査や郵送検査もバレる心配はありません。

パートナーが性病検査で陽性だったら、自分も受けるべきでしょうか?

必ず受けるべきです。 パートナーが性病検査で陽性だった場合、無症状でも完成している可能性があるからです。 少しでも疑いがあれば、すぐに検査を受けるようにしましょう。

治療をすれば、すぐに性行為ができる?

完治の診断が出るまでは控えるべきです。 治療が中途半端な場合、悪化する可能性や、パートナーに感染させてしまう可能性があります。

まとめ

性病検査キットの費用は検査項目や検査機関によって異なり、3,000円〜高くて20,000円程度が相場です。 症状がある場合やパートナーが陽性の場合は病院での検査が保険適用となり、検査と治療における自己負担額を抑えることができます。 ただし、「感染しているかどうかを確認したい」という予防目的の検査は病院では基本的に自費となるため、費用が若干安く手軽にできる性病検査キットで検査をしてみるのも一つの方法です。 民間の郵送検査キットを利用すれば、自宅で手軽に検査を受けることができ、匿名で検査を進められるため病院に行くことに抵抗がある方や、プライバシーを重視したい方におすすめ。また、専門機関が検査を行うので精度も高いので安心して利用できます。 性病は、感染していても無症状のことが多く、知らないうちにパートナーに感染させてしまうリスクもあります。 万が一陽性だった場合は、適切な治療を受けることでほとんどの性病は完治可能です。症状がないから大丈夫」と自己判断せず、不安な場合は早めに検査を受けましょう。 費用や検査方法を比較しながら、自分に合った検査方法を選び、自身の健康を守るとともに、大切なパートナーを守るための行動を心がけましょう。 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら 誰にもバレずに自宅で簡単検査!性病検査キットはこちら
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この記事を書いた人

臨床検査技師
所属学会
・日本臨床衛生検査技師会
・日本性感染症学会

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