梅毒の検査はいつから?信頼性が高い検査を受けるタイミング

目次

梅毒の検査は少なくとも性的接触から2〜4週間程度が経ってから受ける

梅毒検査では、血液を採取して体内で作られた抗体を調べます。仮に梅毒に感染していたとしても、感染直後の場合は抗体の量が十分に上がらず、検査結果が陰性になることもあります。

そのため、梅毒検査で正確な結果を得るためには、ある程度の期間をおく必要があるのです。

検査機関では少なくとも性的接触によって感染してから2週間〜4週間程度の期間が必要とされているのが一般的です。梅毒検査を検討している場合、性的接触から2週間〜4週間程度の期間を空けてから検査を受けるようにしましょう。

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梅毒の検査方法

梅毒の検査では採血をして血液中の抗体を検査します。梅毒の主な検査方法には、「非トレポネーマ抗体検査(RPR)」「梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査)」の2つが挙げられます。

それぞれの検査では、感染してから正しい検査結果が出るまでに必要な期間が異なります。あくまで目安ですが、検査方法ごとの期間については下記のとおりです。

非トレポネーマ抗体検査(RPR)、梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査)の検査可能時期 

  • 非トレポネーマ抗体検査(RPR):感染から2〜4週間程度
  • 梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査):感染から4~6週間

なお、梅毒検査では上記2つの検査を同時に受けることも可能です。詳しくは後述しますが、1つの検査を受けたとしても正しい検査結果が出るとは限らないため、梅毒の疑いがある場合には、2つの検査を同時に受けることも検討してみてください。 

非トレポネーマ抗体検査(RPR):感染から2〜4週間程度

梅毒に感染した場合、2週間〜4週間程度が経過すると、「非トレポネーマ抗体」という抗体が体内で増えます。

この非トレポネーマ抗体を検査する方法を「非トレポネーマ抗体検査(RPR)」といいます。前述したように、梅毒検査には少なくとも2週間〜4週間程度の期間が必要になるのは、非トレポネーマ抗体が増えるまでにこの程度の期間が必要になるためです。

なお、非トレポネーマ抗体検査では、関節リウマチや慢性肝炎といった疾患に対しても陽性反応が出ることもあります。 

梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査):感染から4~6週間

梅毒の病原体は、「梅毒トレポネーマ(TP)」という細菌です。梅毒に感染すると、梅毒トレポネーマに対する特異的な抗体が体内で作られます。その抗体を測る検査方法を「梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査)」といいます。

梅毒トレポネーマ抗原は梅毒に感染した場合にみられるものであるため、梅毒に感染しているかどうかを正確に検査する場合には梅毒トレポネーマ抗原法が向いているといえます。

ただし、梅毒の治療が完了した後であっても、梅毒トレポネーマ抗原は体内に維持され、生涯残ります。一度梅毒に感染した場合には、治癒後であっても梅毒トレポネーマ抗原法の検査結果は陽性になるため注意が必要です。

また、梅毒トレポネーマ抗原法の検査を受けるには、梅毒に感染してから4週間〜6週間程度の期間が必要になるのが一般的です。感染直後では、梅毒の初期症状が出ていたとしても梅毒トレポネーマ抗原法では陰性の結果になる可能性もあります。 

検査キットを使用して梅毒検査を受ける流れ

梅毒検査は病院で受けることも可能です。しかし、「忙しくて病院に行く時間がない」「近くに性病検査ができる病院がない」などの理由から、病院以外での検査を検討している人もいるかもしれません。

その場合、検査キットを使用して梅毒検査を受けるのもよいでしょう。検査キットを使用する検査方法であれば自宅で採血が行え、検査キットを検査会社に郵送することで梅毒検査を行ってもらえます。

当社「株式会社 食環境衛生研究所」では梅毒検査も行っています。検査キットで梅毒検査を行えますので、病院以外での検査を検討している場合には検討してみてください。

なお、当社の梅毒検査の流れは下記のとおりです。 

流れ 概要
1. 当社の公式ページから検査キットを注文する 通常2〜3営業日ですが、13時までに申し込み頂ければ、当日に検査キットを発送致します
2. 検査キットを受け取り、採血をする 公式ページや同封されている使い方の書類を参考にして採血を行ってください
3. 採血をした検査キットを返送する 同封されている返送用封筒に検査キットを入れて返却ください
4. 検体の到着後に梅毒検査を行う 通常1〜2営業日で到着します。その後当社にて梅毒の検査を行います
5. 梅毒検査の結果を確認する 通常1〜2営業日で検査結果を通知します。検査結果は当社の公式ページから確認できます

梅毒の症状

梅毒の症状経過

梅毒の症状は第1期〜第4期に分類され、それぞれで症状が異なります。早期で治療を行えば完治する病気ですが、検査や治療が遅れたり放置をしたりすると、日常生活に支障をきたすほどの症状が出る可能性もあります。

梅毒の症状は病気が進行すればするほど悪化するため、梅毒が疑われる場合には早期に検査・治療を行うことが大切です。

ここからは、梅毒の症状を第1期〜第4期ごとに解説していきます。 

第1期:梅毒トレポネーマが侵入した患部にしこりや潰瘍がみられる

感染してから3週間〜6週間程度が経過すると、梅毒の初期症状が現れます。これが梅毒の第1期症状であり、性器や口唇、肛門などの細菌に感染した部位に「初期硬結」というできものが出現します。

多くの場合、初期硬結には痛みや痒みは伴わず、1か月程度で自然に消えます。そのため、一時的な症状であると考えてしまう人も少なくありません。

しかし、初期硬結が消えたとしても梅毒に感染している状態は変わらず、治療をしなければ第2期の症状が現れます。 

第2期:手のひらや足の裏などに淡い赤い色の発疹がみられる

感染してから3か月程度が経過すると、梅毒の第2期症状が現れます。細菌が血液を通じて全身に広がり、手のひらや足の裏といった全身に症状が現れます。

第2期の具体的な症状としては赤い発疹が挙げられます。また、梅毒性の粘膜疹や脱毛、発熱や倦怠感、リンパ腺の腫れ、のどの痛みといった症状がみられることもあります。

梅毒第2期の症状も第1期と同様に自然に回復します。そのため、一時的な症状であると考えてしまうかもしれませんが、梅毒に感染していることに変わりはありません。 

第3期:皮膚や筋肉、骨などにゴム腫がみられる

感染してから3年程度が経過すると、梅毒の第3期症状が現れます。

第3期の症状は第1期や第2期と異なり、皮膚だけでなく骨や筋肉、臓器などに「ゴム腫」と呼ばれるゴム状の腫瘍がみられます。ゴム腫は周りの組織を破壊していき、全身に広がっていきます。

なお、現代は梅毒に関する知識や治療が確立されているため、第2期までの段階で治療を行うことで身体への重大な影響を及ぼすことはありません。 

第4期:神経症状などがみられ最終的には死に至る

感染してから10年程度が経過すると、梅毒の症状は第4期に入ります。第4期は梅毒の末期症状であり、臓器や脳、神経が梅毒の細菌に侵され、さまざまな症状が現れます。

具体的には、大動脈炎や大動脈瘤、脳梗塞、心不全といった症状が挙げられ、最終的には死に至ってしまいます。 

梅毒の治療方法

江戸時代には不治の病とされていましたが、現代は梅毒の治療法が確立されています。

梅毒の治療方法は飲み薬や注射による投与であり、ペニシリン系の抗生剤で治療するのが基本です。飲み薬の場合は1日3回の服用を数週間続けて、その後梅毒の際検査を行います。

なお、治療薬を服用した場合に梅毒の症状が軽減するケースもあります。しかし、症状がみられなくなっても細菌が消えたとは限らないため、医師の許可がなければ服用を中断するのは避けましょう。 

梅毒の感染予防

梅毒の感染経路で最も多いのは、梅毒に感染している人との性的接触です。

内閣府大臣官房政府広報室が運営する政府広報オンラインによると、近年日本で梅毒の感染者が急増しているとのことです。不特定多数との人との性的接触は梅毒に感染するリスクが高まるため注意が必要です。

また、梅毒トレポネーマは精液や膣分泌液、血液などの体液に含まれ、粘膜や傷口などと直接接触をすることで梅毒に感染してしまいます。そのため、粘膜や皮膚の直接接触を避けるためにも、コンドームを使用することも梅毒感染の予防となります。 

まとめ

梅毒の検査を受けるタイミングは、少なくとも性的接触によって感染してから2週間〜4週間程度が経過してからです。梅毒に感染した直後だと、検査結果が陰性になってしまうこともあり、期間を空けてから再度検査を受ける必要があります。

また、主な梅毒の検査方法には「非トレポネーマ抗体検査(RPR)」「梅毒トレポネーマ抗原法(TP法検査)」の2つがありますが、現時点で梅毒に感染しているかを正確に検査するためにも、両方の検査を受けることも大切です。

なお、当社は梅毒検査を行っており、男女共通で3,410円(税込)で検査が可能です。キットを使用した検査であるため、自宅に居ながら採血を行えます。

「病院に行く時間がない」「性病検査で病院に行くのが恥ずかしい」といった場合には、当社の行う梅毒検査を検討してみてください。当社の梅毒検査については、「SOS!STI 性感染症(性病)検査」のページを参考にしてみてください。 

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この記事を書いた人

臨床検査技師
所属学会
・日本臨床衛生検査技師会
・日本性感染症学会

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