[#IMAGE|S72#]カロリーベースの食料自給率を見る上で注意を要するのが畜産物の取扱いです。
我が国において、畜産物は農業総生産額の25.8%(平成15年度現在)を占める重要な農業生産分野ですが、とうもろこし等の飼料により国内で育成された分については、厳密には自給とは言えません。
従って、畜産物については、国産であっても飼料を自給している部分しかカロリーベースの自給率には算入しないこととしています。
例えば、豚肉自体の品目別自給率は53%ですが、このうち自給飼料によって生産された豚肉の国産熱量は、豚の飼料自給率9.7%を乗じて算出されるため、結果的にカロリーベースの食料自給率の計算上用いる豚肉のカロリーベースの自給率は5%となります。
畜産物のカロリーベース自給率(平成15年度)
牛肉: 品目別自給率(39)、飼料自給率(26.2)、カロリー自給率(10)
豚:品目別自給率(53)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(5)
鶏:品目別自給率(67)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(7)
鶏卵:品目別自給率(96)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(9)
牛乳:品目別自給率(69)、飼料自給率(42.3)、カロリー自給率(29)