今回は食事で脂質を摂ることのメリット・デメリットを
考えたいと思います。
まず摂取のデメリットから・・
・過剰摂取は万病の元
ご存じの通り、脂質の多い高カロリーな食事を続けることは
肥満に始まり、高血圧、糖尿病、動脈硬化等様々な病気を誘発します。
現在の飽食時代では「脂質」の摂取量を少しでも気に留めておかないと、
軽くオーバーしていることが多々ありますのでご注意下さい。
その摂取量には個人差があるのですが、具体的な話をすれば、
普段全然運動する機会がない人が、「ビックマック」と「ポテト」と「牛丼」
これを食べるだけで一日分の適切な脂質の摂取量をオーバーします。
しかしながら、「脂質」の摂取を極端に避ける姿勢も感心できません。
続いては「脂質」摂取のメリットです。
・人体、分泌物質などの体内合成
体は、生体機能を維持するために様々な物質を作っていて、
脂質はタンパク質と同様、その材料となります。
コレステロールなどの生体に重要な物質は
一定量までは体が勝手に「炭水化物」などから作ってくれますが、
それで全てを補うことはできません。
そのため、成長期等に極端な脂質の摂取制限をしてしまうと、
成長不良や肌・皮膚の異常、神経伝達機能の障害を生じる可能性があります。
・脂溶性ビタミンの運搬
ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミン、
つまり水ではなく油に溶けやすいビタミン類で、
脂質を含む食品と合わせて摂ることで、吸収効率が上がります。
逆を言えば、一定量の脂質摂取がなければ、いくらビタミンを摂っても
これらのビタミン欠乏を引き起こす可能性があると言うことです。
・食事に豊かなうまみと楽しみを与える
やっぱり、脂っこい物っておいしいですよね。
食べたときの満腹感。これは捨てがたい幸福です。
実際、脂っこい物は消化が遅いので腹持ちが良く、
他の食品に比べ満腹感が持続するようです。
色々健康に気を遣って食べるものを選択することも大事ですが、
そのせいで食べることが「楽しみ」ではなく
「生体維持活動」になってしまうのでは
人生を損していると思います。
「脂質」の話で一番大事なのは、脂っこい物を食べ過ぎないこと。
コレステロール値等を下げる効果のある「食物繊維」や
「ビタミン類」が豊富な野菜や豆類などもバランス良く摂って、
「肉体」的にも「精神」的にも健康な食生活をお送り下さい。
( Analyst 10 )
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