肥料と飼料のセシウム規制値と国と東電の怠慢措置

こんばんは所長です。
農林水産省は8月2日、水田や畑に入れる肥料について1キロあたりの放射性セシウムを400ベクレルとする規制値を設けたと発表しました。
放射性物質に汚染された肥料が農地に入ると、農作物も汚染される恐れがあるための措置だそうです。
また、食用動物に食べさせる飼料全般についての規制値も定められ、牛.豚.鶏などの餌は1キロあたり放射性セシウム300ベクレル、養殖魚の餌は100ベクレルになりました。
しかし、そんな規制値ばかりを後ずけの様に決めて、その後の関係者の生活や経営はどうなるのでしょうか。
牛の出荷制限、腐葉土や堆肥関連商品の流通ストップ、いわれのない風評被害などによって資金繰りがギリギリで倒産寸前の生産者や代理店が日々増加しています。
国は『補償する』と簡単に言うけれど、いつ、いくら、どのように補償するのか全く明確になっていません。
中小企業には余裕のある資金などなく、出荷や販売が少しでも滞れば運転資金が滞り倒産してしまいます。政治家はこんな簡単な構造も解らないのでしょうか?神経が麻痺しているとしか思えません。
今日も生き物を飼育している現場の人たちは一生懸命頑張っています。その頑張りがとてもつらく胸を打ちます。おいしく食べてもらえるはずの家畜や作物が出荷できない、出荷出来たとしても買ってもらえないなんてとても辛くて悲しくて憤りを感じてしまいます。
農業、畜産業、漁業関係者が一日も早く本当の復興が出来る体制作りを素早く薦めていけるような政権与党を望む毎日です。

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