前回は、『脂肪酸』ってどういうもの?というはなしを
すごーく簡単にしました。
脂肪酸は脂質をつくる成分の一つで、
炭素の数や炭素のつながり方によって
種類や性質が変わる、という話でした。
脂肪酸の例についてはこちらのサイトがわかりやすいです
→農林水産省『脂肪酸』
脂肪酸の中には、生命の維持に不可欠な
「必須脂肪酸」というものがあります。
これは体内では作ることができず、食事から取る必要があるため
「必須脂肪酸」と呼ばれています。
その「必須脂肪酸」の一つにリノール酸があります。
リノール酸は大豆油、コーン油、サンフラワー油などの
植物油に多く含まれています。
また「必須脂肪酸」であるα-リノレイン酸はえごま油、シソ油、
キャノラー油、大豆油などの調理油に含まれています。
α-リノレイン酸は二重結合をもった「不飽和脂肪酸」であり、
オメガ3系脂肪酸(通称オメガ3)として分類されます。
ちなみにリノール酸はオメガ6系脂肪酸(オメガ6)に分類されます。
オメガ3系脂肪酸といえば、最近では亜麻仁油で
よく耳にするのではないでしょうか。
亜麻仁油は必須脂肪酸であるα-リノレイン酸の含有量が多く、
オメガ3が動脈硬化や不整脈等を予防する効果があると
されているため今大注目されているようです。
厚生労働省では、オメガ3及びオメガ6の
食事摂取基準の概要(2015年版)を
策定しています(年齢別で一日の推奨摂取量が記載されています)。
ご興味のある方はぜひ見てみてください。
→『厚生労働省ホームページ』
研究検査部 山田