高崎の観音山丘陵にある染料植物園に行ってきました。中央の染色工芸館で、天皇陛下の即位に合わせた企画展「光を秘めた不思議な色」が行われていました。 即位に伴う宮中儀式の装束の色は、太陽の色や光をあらわしていると言われ、千年以上も前から受け継がれてきた色彩だそうです。
江戸時代の終わり頃までは、糸や布を染めるのに天然染料が用いられていました。園内には染料植物の道があり、古代の飛鳥/奈良の時代から使われてきた多くの染料植物を、時代を追いながら見ることができます。散策も楽しめました。
収蔵品展では、それらの染料植物から、草木染で再現された染色糸が標本として展示され、それぞれに植物や媒染(灰や酢)についての解説が添えられていました。
工芸館ロビーの窓から見える紅葉がとてもきれいでした。 古代から、千年以上の時を経て伝えられている不思議な色彩を、体感できた日となりました。 受託試験部3110