タイトルなし

私は中古書店で中古の文庫本を買う緒が好きでたまに何冊か買って読んでいます。その中で特にに印象に残ったものがあるので、紹介いたします。
オムニバス形式の短編集で不思議な、と言うより変な話がまとまったもので、特に感情的な表現はなくただ淡々と進められています。その中の短編の1つでタイトルは「自殺クラブ(だったかな?)」。近未来(発行が1990年代だから2000年代か?)の日本の話で、背景は当時の日本と基本変わらないが、違うのは「自殺に関してごく日常的な事と感じている」「自殺の理由は特になく、自殺による社会的影響には特に触れていない」事です。ある日学校だか塾だかで先生1人と高校生(くらい)の男女20~30人くらいが全輪になって薬を飲み集団集団自殺をする、という企画があり、当日夜に集まって決行しようとしたのですが、「自宅から呼び出しがかかった(携帯電話は存在しない)」「決闘(じゃれ合い?)の約束を思い出した」「恋愛トラブル(痴話ゲンカ)に巻き込まれ、彼女が乱入してきた」など次々に邪魔が入り、やがて朝を迎え、結局自殺は出来なかった」という話です

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。この話で作者が何を言いたかったかと言うと・・・分からないです(自殺はするな、とはちょっと違うと思うし・・・)。そんなお話でした。この他にも「昭和40年代にタイムスリップし、主人公の父親(と思われる青年)と数日間一緒に暮らす」といった話などがあります。不思議な(変な)話でした。また印象に残った話があったら紹介したいと思います。m-ケ

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