分析屋のひとりごと

分析って、一言に言っても色々あります。

例えば、農薬検査。

農薬と聞くと、検査対象は野菜が中心だと思いませんか。農薬検査を担当するまで、私は、野菜を検査するものだと思っていました。そして、手順通りに分析し、決まった操作(前処理)をするものだと思っていました。

実際は、、、野菜もありますが、海藻、はちみつ、加工食品(お酒、お菓子、総菜など)、肉、サプリメント、香辛料、木材などなど、食品に限らず多岐にわたります。もちろん公定法がある場合は準拠した前処理を基本としていますが、肉でも、脂の量で前処理を変えたり、いつも同じ処理で分析できるとは限らないのです。香辛料は夾雑物が多く、サプリメントは原料が分からないことが多いため、前処理も解析もとても大変です。

農薬の検査を例に挙げましたが、食品分析ってルーチン化された業務だと思っていたら、全く異なります。お客様の大切な検査依頼を、より正確に遂行できるよう、依頼内容を理解し、分析方法を検討しながら、採算度外視で検討することもしばしば。。。1つのご依頼がものすごーく重いときもしばしば。。。でもこの検討業務は、やって当たり前。地味にキツイ。でも、チームの仲間や上長と相談しながら進める時、より良く分析できた時、お客様から感謝の言葉を頂いた時、やっぱり楽しく、やりがいを感じます。

私たち検査員の日々の努力が、『食品の生産・加工過程と、食品の安全性向上に貢献し、もって人の健康と好ましい生活環境を持続できる社会構造を実現する』という経営理念を支える一助となっているはず。かんばりましょう!!

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