勝者はただ一人、、、

厳しい寒さが続くとある休日、麻雀部員が一堂に会して闘牌が行われた。
ついに、Sリーグ初の大会、發王戦が開催されたのである。
今回の参加者は、8名、年齢も部署もバラバラのメンバーがかの地に集まった。
私(和)も、参加者として闘牌に参加してきました。

参加者は、優勝を目指す者、参加を楽しむ者と思惑は様々であったが、
その眼には、ギラギラと熱く光るものが共通していた。
いつもは、和気藹々と打つのだが今回は、皆真剣な表情で卓に向かっていた。
大会は、予選3半荘、決勝1半荘で行われ、予選の上位4名が決勝トーナメントへ駒を進める。

予選で力を発揮したのは、やはり例の二人であった。
そう、Kファミリーに所属するMr.K.KとK.Tさんである。
他のメンツが手をつくれないでいる中、颯爽と上がりを決めていく。
気づけば、二人の独壇場であった。そうこうしている間に予選が終了した。
決勝に駒を進めたのは、Y部長、U係長、Mr.K.K、K.Tの4名であった。
私は悔しくも予選敗退となった。
このまま、Mr.K.KかK.Tさんのどちらかが優勝かなと思っていた矢先、
とある男が本性を現した。U係長である。
彼は、予選では爪を隠し、決勝に体力と集中力を温存していたのである。
幾人かに疲れが見え始めた頃を見計らい、次々と上がりを決めていった。
そして、その勢いのまま優勝をダントツで搔っ攫っていった。

 

 

 

 

     大会終了後の写真

後日、U係長にインタビューをすることができ、彼はこう語った。
「私の優勝を聞きつけた人がみんな口を揃えて言うんですよ。」
「麻雀強いんですね!って。でも違うんです。私が強いのではなく、他の皆が弱すぎるだけです。」

 

 

 

 

 

 

U係長の表情は、だれでもかかってこいと言わんばかりであった。
今大会は、これで閉幕となったが、U係長から王座を奪わんとする者が現れるのか。
次の大会に向け、各々がまた、闘牌に励むのであった。

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