「糖分・保存料・合成着色料ゼロ」は健康に良い?「糖分編」

タイトルで大方の人間は
「ああ、あの炭酸飲料のCMね」
と、想像がついてしまうかもしれないですが、
例の「糖分・保存料・合成着色料ゼロ」商品が、
本当に従来品より健康によいのかを、今回検証しようと思います。

まず「糖分」。

糖分ゼロ商品に必ずといって良いほど入っているのが、
「合成甘味料」です。代表的なのが「アスパルテーム」、
「アセスルファムK」「L-フェニルアラニン化合物」「スクラロース」
某商品には入っていませんが「サッカリン」というのもあります。

これらを使う利点は、糖分のように分解されて栄養にならないので
実質カロリーが非常に少ない(ほぼゼロ)ということと、
少しの量で砂糖の数十~数百倍の甘さを出すことができるという
味覚面の高性能さです。

よって、カロリー制限をしなければならず、甘いものが食べられない、
糖尿病患者などにとっては、少しでも甘いものを飲食できる手段として
こういった「合成甘味料」は重宝される存在でしょう。

しかし、もちろん良い面だけではありません。
それは、まだ「安全性」の懸念が色濃いことです。
具体的には「アスパルテーム」について、
一般的に人の腸内では分解されないとされているが、
一定の条件(食べ合わせや腸内細菌等)がそろったときには分解され、
その分解物が人体に悪影響を及ぼすだとか、
ある特殊な病気にかかっている人にとっては、
一種の危険性があるので、摂取を控えるべきだとか、
発ガン性の問題であるとか、いわゆる、真・偽の判断が難しい
グレーゾーンの研究発表がいくつかあることは事実です。

「合成甘味料」摂取による急性毒性等については、
ほとんど問題ないというのが現在の世論なので、
現状では気にせず飲食してもらって良いと思います。
ただ、「火のないところに煙は立たぬ」的な観点からいけば、
少し気にして、毎日一定以上に摂るのは
やめよう程度に考えてもらえれば十分です。

人類が長年食べていて、
摂りすぎると糖尿病等の生活習慣病等を誘発するが、
適量ならエネルギーになり生命維持活動に生かされる「糖分」か、

つい数十年前に開発され、
糖分より味覚・熱量等の面で高性能な物質ではあるが
生命維持活動には生かされず、安全性の懸念も少しある「合成甘味料」

選ぶのはあなたの自由です。

次回、今回の続きで「保存料」についてお話します。

( Analyst 19 )

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