先日放射能測定の依頼を受け、福島県へ行ってきました。
高速道路で放射能測定(放射線量)を測りながら行きました。
群馬から佐野までは0.07~0.08μSv/hで、前橋の普段の数値とあまり変わりありません。
那須では0.5~0.8μSv/h程度、郡山~二本松あたりまで行くと1μSv/hになりました。
高速道路をおりて山間の道を進むと幾分下がってきて0.3μSv/hになりましたが、またひと山越え始めると上昇して0.8μSv/hに。
目的地の数キロ手前、峠を越えたところで1μSv/hを示し、そこから避難区域(立ち入り禁止ではない)、急激に上昇、数分で3μSv/hとなりました。
現地について放射能測定準備、屋内にもかかわらずバックグラウンドの数値の高さに驚きました。
急に怖くなってきました。こんなところで測れるかな・・・。
でも測定サンプルはもっとすごいことになりました。
こんな高いサンプルは普段はお目にかかれません。
一番高いもので1万5千ベクレルを超えていました。
地元の人のお話を伺うことが出来ました。
雨どいの真下はもっと高いよ、ちょっと先に行くとこの倍になるよ、同じ場所でも十メートル離れると濃度が変わるよ、など。
福島原発から三十数km、住民は避難しており、田畑や道路わきには雑草が生え、音が静まり返っています。時折通り過ぎる地域警備の警察の車の音だけです。
立ち入り禁止ではないけど人は住めないという矛盾した環境、何も言われなければ自然豊かな静かな山村といった風情なのに。とてもいいところなのに・・・。
結局この日は昼前から暗くなるまで現地で放射能測定してました。日が暮れる頃になり外灯が点き始めると、何だかとても哀しくなりました。
これからは放射能とずっと付き合っていかなければなりません。
この事故に端を発する様々なトラブルや事象も今後数限りなく発生します。
いろんなものに惑わされないようしっかり前を見ていきたいです。