性病は自然治癒する?放置の危険性と正しい治療法を解説

性病は自然治癒する?

「性病かもしれないけれど、自然に治ることはあるの?」
「病院に行くのは恥ずかしいし、しばらく様子を見ても大丈夫?」

このように、自分が性病にかかっている可能性があったとしても「自然に治るかも・・・」と思っていませんか? 実際のところ、基本的に性病は自然治癒しません。

一時的に症状が消えても、病原菌やウイルスが体内に残っており、時間が経つと再発したり、重症化したりする危険があります。

また、自分では気づかないうちにパートナーへ感染させてしまう可能性もあります。

この記事では、性病が自然治癒する可能性の有無や放置した場合のリスクについて解説します。
性病の正しい検査方法や治療方法についても紹介するので、「もしかしたら性病にかかっているかも?」という不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

性病は自然治癒するのか

性病 自然治癒

性病は基本的には自然治癒することはありません。

一時的に症状が消えることもありますが、それは「性病が治った」というわけではなく、体内に病原菌やウイルスが潜伏している可能性があります。

その場合、性病の症状が悪化してしまうことも・・・。

また、風邪や歯の治療などの別の病気で抗生物質を服用した際に、たまたま性病の病原菌やウイルスが減って、一時的に症状が落ち着くことがあります。

この場合でも、完全に「治った」というわけではありません。 時間が経ってから、性病が再発する可能性があります。

症状がないからといって、「性病が治った」というわけでないので、「性病かもしれない」と思ったら、しっかりと検査を受けて、必要に応じて適切な治療を受けるようにしましょう。

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性病を放置するとどうなる?

「性病かもしれない」と感じているのに、性病を放置すると、以下のようなリスクがあります。

  • 症状が悪化してしまう可能性がある
  • パートナーへの感染拡大の可能性がある
  • 不妊症や妊婦・胎児に悪影響を与える恐れがある

    それぞれのリスクについて解説します。

    症状が悪化してしまう可能性がある

    性病を治療せずに放置すると、感染が広がり、より重い症状を引き起こす可能性があります。

    例えば、クラミジアや淋病を放置した場合、尿道炎や膀胱炎を発症する恐れがあったり、梅毒は進行すると皮膚にしこりや発疹が現れ、さらに進行すると神経や臓器に深刻な影響を及ぼす恐れが・・・。

    HIV(エイズウイルス)は放置すると免疫力が低下し、さまざまな感染症やがんのリスクが高まります。

    初めは症状が目立たなくても、静かに症状が進行してしまうため、少しでも心当たりがある場合は、すぐに検査を受けましょう。

    症状が悪化する前に、検査を受けることで後遺症などのリスクを避けることができます。

    パートナーへの感染拡大の恐れがある

    性病は性交渉(オーラル・アナルを含む)や体液の接触によって感染します。

    自分自身が感染していることに気づかずに性行為を続けてしまうと、パートナーへ病気をうつしてしまう可能性があります。

    さらに、感染を繰り返すことで治療が難しくなるケースもあるため、できるだけ早く検査・治療を受けることが大切です。

    不妊症や妊婦・胎児に悪影響を与える恐れがある

    性病を放置することで、男女ともに不妊の原因となることがあります。

    たとえば、クラミジアや淋病を放置すると、感染が広がり、男性の場合は無精子症、女性の場合は骨盤内炎症性疾患や子宮外妊娠の恐れが。

    また、妊娠中に梅毒やHIVに感染していると、胎児への母子感染が起こる可能性があり、赤ちゃんの健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

    こうしたリスクを防ぐためにも、「もしかしたら、自分は性病にかかっているかも?」と思ったら、すぐに検査を受けて早期発見することと、適切な治療が重要です。

    性病は適切な治療を受けることが大切

    性病は、適切な治療を受けることで治すことができます。

    「これくらいなら大丈夫」「自然治癒するかも」などと、自己判断で放置するのではなく、医療機関でしっかり治療を受けるようにしましょう。

    性病かも?と思ったら、まずはすぐに検査を受けよう

    性病検査

    性病の検査は、医療機関(泌尿器科・婦人科・性病科)や保健所、郵送検査キットを利用することで受けられます。

    HIVや梅毒については、一部の保健所で無料検査を行っているため、費用が心配な方は活用すると良いでしょう。

    また、周囲に知られたくない場合は、自宅でできる郵送検査キットを利用する方法もあります。

    食環境衛生研究所では以下の検査サービスを提供しているので、ぜひ参考にしてみてください。

    【男女共通】梅毒検査キット 3,410 円
    【男女共通】エイズ/HIV検査キット 3,520 円
    【男女共通】梅毒・エイズ/HIV検査キット 5,390 円
    【男性用】淋菌・クラミジア検査キット 5,500 円
    【男性用】性病4項目検査キットA 9,999 円
    【女性用】 淋菌・クラミジア検査キット 5,500 円
    【女性用】性病4項目検査キットA 9,999 円

    検査の結果が陽性だった場合は、必ず医療機関で適切な治療を受けるようにしましょう。

    主な性病の治療方法

    主な性病の治療方法は以下の通りです。

    【性病名】 【原因】 【治療法】
    クラミジア 細菌 抗生物質
    淋病 細菌 抗生物質
    梅毒 細菌 ペニシリン系抗生剤の注射または内服
    HIV(エイズ) ウイルス 抗レトロウイルス療法(ART)
    性器ヘルペス ウイルス 抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)
    尖圭コンジローマ ウイルス 塗り薬・液体窒素治療・レーザー治療
    トリコモナス 原虫 抗生物質

    性病はしっかりと治療をすれば治すことができる病気です。

    少しでも心当たりがある場合は、すぐに検査を受けて治療を受けるようにしましょう。

     

    性病の自然治癒に関するよくある質問

    性病の自然治癒に関してよくある以下の質問について解説します。

    • 性病の症状がなくなったということは自然治癒したということですか?
    • 自然治癒する可能性がある性病はある?
    • 性病検査を受けたことや治療をしていることは周囲にばれる?

    性病の症状についての疑問がある方はぜひ参考にしてみてください。

    性病の症状がなくなったということは自然治癒したということですか?

    いいえ。 症状が消えたとしても、病原体が体内に残っている可能性があります。

    放置すると、病気が進行したり、パートナーに感染させたりするリスクがあるため、必ず検査を受けましょう。

    自然治癒する可能性がある性病はある?

    非常に稀な例ですが、尖圭コンジローマ(HPV感染)は、自然消滅することがあります。

    しかし、多くの性病は自然治癒しないため、自己判断せずに検査・治療を受けることが重要です。

    性病検査を受けたことや治療をしていることは周囲にばれる?

    保険診療を利用した場合、診療履歴が残ることがありますが、第三者に知られることはありません。

    また、匿名で受けられる保健所の検査や、自宅でできる郵送検査キットを利用すれば、周囲に知られずに検査を受けることが可能です。

    まとめ

    性病治癒まとめ

    性病は基本的に自然治癒しないため、放置すると症状が悪化し、感染が広がる可能性があります。

    また、放置することで症状が悪化してしまう可能性もあるので、少しでも不安があれば早めに検査を受けることが大切です。

    性病は、適切な治療を受ければ、治すことが可能な病気です。 「これくらいなら大丈夫」と、自己判断をせず、専門の医療機関を受診しましょう。

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    この記事を書いた人

    臨床検査技師
    所属学会
    ・日本臨床衛生検査技師会
    ・日本性感染症学会

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