亀頭や陰茎のブツブツは性病?治療が必要なブツブツと必要ないブツブツをご紹介!

亀頭にぶつぶつを見つけてしまったとき「これって性病?」「誰にも相談できない…」と強い不安になっているのではないでしょうか。
結論から言いますと亀頭のぶつぶつには、治療の必要がない生理現象の場合と、早急な治療が必要な性感染症の場合があります。自己判断は非常に危険です。
この記事では、亀頭のぶつぶつの主な原因と特徴、そして「何科を受診すべきか」までを泌尿器科専門医の視点から解説します。あなたの不安を解消し、適切な次のアクションへと導きます。

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目次

亀頭のぶつぶつ、原因は大きく6つ! まずは「病気か生理現象か」を見極めよう

亀頭にぶつぶつを見つけると、「これって性病?」「治療が必要?」と不安になっているのではないでしょうか。亀頭のぶつぶつの原因は、6つに分かれます。まずは、それぞれの特徴を理解しましょう。

【原因1】フォアダイス(真珠様陰茎小丘疹)

症状 ・皮にブツブツができる
特徴 ・ニキビのようなもので病気ではなく生理現象なので心配いらない
治療 ・必要なし

フォアダイスは皮脂腺の分泌物が皮膚の下にたまって膨らんだもので、主に陰茎の皮にブツブツができます。また、真珠様陰茎小丘疹は主にカリ部分にブツブツができます。油分を分泌する皮脂腺が膨らんだものです。これらは、ニキビのようなもので病気ではなく生理現象なので心配ありません。

【原因2】尖圭コンジローマ

症状 ・初期は痛みやかゆみがほとんどないイボ状のブツブツが亀頭、陰茎、肛門、口内などにできる
特徴 ・褐色や黒色などさまざまな色調をしたイボができ、放置すると大きくなったり、進行すると出血や痛み、かゆみをともなう
・イボができるまでには数カ月を要す
・ぶつぶつのサイズがバラバラ、性器のいろいろな部位にできる
治療 ・電気焼灼法やレーザー治療により除去
・外用薬のイミキモドクリームなどの薬物治療が行われる

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染による性感染症です。オーラルセックスからパートナーの口の中や舌にも感染することがあります。日常生活で感染することはほとんどなく、性行為によって感染します。HPVは性器が擦れ合ったときに生じる粘膜の細かい傷に入り込むことで発症します。HPVは女性の子宮がんの原因となるウイルスとして有名ですが、男性でも感染します。

特徴ですが、初期は痛みやかゆみがほとんどないイボ状のブツブツが亀頭、陰茎、肛門、口内などにできます。ぶつぶつのサイズがバラバラ、性器のいろいろな部位にできている場合などは、この病気が疑われます。自覚症状がなくても自然治癒は期待できないため、放置すると症状が広がってイボが大きくなるだけでなく、パートナーへの感染やまれに悪性化するリスクがあります。カリフラワー状になったり、尖ったイボ状のものが増殖し、白やピンク、褐色や黒色などさまざまな色調をしたイボができ、放置すると大きくなったり、進行すると出血や痛み、かゆみをともなうことがあります。また、イボができるまでには数カ月を要します。女性にうつしてしまうと、外陰部だけでなく、膣や子宮など性器の内側にイボが発生してしまうこともあります。診断方法としては視診でデキモノを確認するか、幹部から検体を採取してウイルスの有無を確認します。

治療法は電気焼灼法やレーザー治療により除去する。外用薬のイミキモドクリームなどの薬物治療が行われます。体内から完全にウイルスを排除することはできないため、再発の可能性があります。

予防方法としてはコンドームを正しく使用することです。HPVワクチンがありますので、接種なども検討されると良いと思います。

【原因3】性器ヘルペス

症状 ・初期には性器周辺の水膨れやただれ、激しい痛みを伴い全身症状がでたりする
・発熱や倦怠感が認められることもある
・一度感染するとウイルスを体から完全に排除することは難しく再発する可能性がある
特徴 ・性器に水ぶくれのようなブツブツやただれが生じ、同時に強い痛みを伴う
・放置しておくと症状が悪化してしまい、医療機関では直ぐに治るものが重症化し手術する場合もある
治療 ・抗ウイルス薬の服用と外用薬があり、重症の場合は点滴により治療する場合もある

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV-1またはHSV-2)が性器に感染しておこる性感染症です。初期には性器周辺の水膨れやただれ、激しい痛みを伴い全身症状がでたりすることもあります。発熱や倦怠感が認められることもあります。オーラルセックスによって口唇ヘルペスが性器に感染する場合もあります。

特徴として性器に水ぶくれのようなブツブツやただれが生じ、同時に強い痛みを伴います。性器ヘルペスは一度感染するとウイルスを体から完全に排除することはできませんので、完治は難しいとされています。性器ヘルペスを放置しておくと症状が悪化してしまい、医療機関では直ぐに治るものが重症化し手術する場合もあります。

治療法は抗ウイルス薬の服用と外用薬があり、重症の場合は点滴により治療する場合もあります。再発しやすいことから、処方された薬剤は必ず飲み切る事が重要となります。
また、再発を認めた場合などは速やかに医療機関に相談することをお勧めします。

【原因4】亀頭包皮炎

症状 ・亀頭や包皮にブツブツや発疹が現れる
・かゆみや痛みを伴うこともある
特徴 ・男性器が不衛生な状態や洗いすぎによる炎症
・包皮の環境が悪化することが原因で起こる
治療 ・抗生物質の塗り薬で治療

亀頭包皮炎は不衛生な状態や洗いすぎによる炎症です。包皮の環境が悪化することが原因で起こります。包皮と亀頭の間が湿潤で密閉されるため、細菌や真菌の繁殖が促進されてしまうことです。特に仮性包茎や真性包茎の場合、清潔に保つことが難しく、細菌や真菌が増えることで亀頭に炎症が生じることがあり、亀頭や包皮にブツブツや発疹が現れます。かゆみや痛みを伴うこともあります。

対処法は専門医の診察を受けることです。自己判断は危険なため、性病の可能性や他の原因がないかを確かめる必要がありますので、できるだけ早く医療機関を受診してください。ピンセットなどで自分で取ろうとすると、傷をつけたり感染症を広げたりするリスクがあるため、絶対にやめてください。
もっとも重要なことは清潔を保つ事で不衛生にしないことが大切ですが、洗いすぎないよう注意しましょう。

【原因5】水いぼ(伝染性軟属腫)

症状 ・かゆみを伴うことがあり、掻いてつぶすと内容物が飛び散って他の部位に感染が広がる
特徴 ・小さなイボで、中心部がへこんでいる
・直径1~5mmほどの光沢のある白いブツブツが、体の様々なところにできる
治療 ・自然治癒することが多い

原因は伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染して起こることです。特に免疫力の低い子供に多く、アトピー性皮膚炎がある人は感染しやすい傾向があります。性病ではありません。

特徴は小さなイボで、中心部がへこんでいるのが特徴です。直径1~5mmほどの光沢のある白いブツブツが、体の様々なところにできます。
かゆみを伴うことがあり、掻いてつぶすと内容物が飛び散って他の部位に感染が広がります。

感染経路は肌と肌が直接触れる場所であるプールやお風呂などです。肌が露出する機会が多い場所で広がります。タオルなどを介して感染する可能性が多々あります。

予防法はタオルの共用は避ける。こまめな手洗いと皮膚に傷をつけない。掻かない。水いぼをつぶさないです。自然治癒することが多く、重症の場合、気になる方は液体窒素やレーザーで焼きとることもできます。

【原因6】梅毒

症状 ・全身にまでブツブツが出現する
特徴 ・硬い小豆〜指先大のしこりができ、初期は痛みやかゆみがないことが多い
・感染するとシコリが出現して、治療しなくても3週間ぐらいでシコリが消える
治療 ・抗生物質の飲み薬で治す

原因は梅毒トレポネーマという細菌の感染による性感染症です。

特徴としては硬い小豆〜指先大のしこりができ、初期は痛みやかゆみがないことが多いようです。また全身に赤い湿疹がみられ、小豆〜エンドウ豆大の赤茶色の盛り上がりがみられます。末期になると死に至ることもあります。1回の性行為での感染確立は20%以上といわれ、近年、若い女性の間で急増しています。そして何より怖いポイントが、実は梅毒に感染するとシコリが出現することが多いのですが、治療しなくても3週間ぐらいでシコリが消えてしまうことです。しかし、これは梅毒スピロヘータが体から消えたわけではなく、いったん体内に潜っていて2~3か月後には、今度は血液に乗って全身を駆け巡り陰部だけでなく全身にまでブツブツが出現してしまうことです。

血液検査で判断しますが、初期の数週間は正確な結果が出ませんので、性行為から1カ月〜2カ月程度経過してから医療機関を受診すると良いでしょう。治療が早ければ早いほどいいですし、抗生物質の飲み薬で治すことができますので不安を抱えているより、早めに検査機関や医療機関を受診ください。

自宅で簡単・安心の性病検査キットで早めのチェックを

亀頭のブツブツが気になるとき、「病院に行くほどでもないかも」「性病に罹ったかもしれないけど、人に知られたくない」と思うこともあるでしょう。 そのような時は、自宅で検査できる郵送型の性病検査キットがおすすめできます。 まず大きなメリットとして、完全なプライバシー保護があげられます。病院の待合室で他の患者と顔を合わせることもなく、受付での会話を聞かれる心配もありません。 検査結果も郵送やWebで確認できるため、誰にも知られずに性病の検査を完了できます。 特に性に関する検査は、周囲の目が気になりがちですが、検査キットなら家族にも知られることなく、安心して利用できます。

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まとめ

治療が必要なブツブツ
  • 尖圭コンジローマ
  • 性器ヘルペス
  • 亀頭包皮炎
  • 水いぼ(伝染性軟属腫)
  • 梅毒
治療が必要ないブツブツ
  • フォアダイス(真珠様陰茎小丘疹)

亀頭のぶつぶつには、治療の必要がない生理現象の場合と、早急な治療が必要な性感染症の場合があります。
尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、亀頭包皮炎、水いぼ(伝染性軟属腫)、梅毒治療が必要です。
フォアダイス(真珠様陰茎小丘疹)は健康な男性に見られる症状で治療が必要ではありません。治療が必要なケースと必要ではないケースがわからない方は医師の診察や性病検査キットで検査をすることをオススメします。自己判断は非常に危険です。

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この記事を書いた人

臨床検査技師
所属学会
・日本臨床衛生検査技師会
・日本性感染症学会

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