先日、若い養豚生産者の方と知り合う事があり、熱く自分の農場の事について語ってもらいました。
知り合った場所が忘年会の宴席だったのですが、料理もそっちのけで農場の展望を語るその姿勢に、いつの間にか私も引き込まれて、食事後の温泉でも裸のお付き合いをしながら色々お話をさせていただきました。
その中で、肉豚の急死が散発して悩んでいる様子でした。ご本人はApp(胸膜肺炎)を疑い、数ヶ月前からAppワクチンの接種を開始したとの事。
しかし、肉豚の急死は改善しないままで本人としても「気持ち悪い」状況みたいでした。
そこまで悩まれているのであればと、まずは農場で散発している事故の『本当の敵』を知ることから始めてみたら・・・とご助言させていただきました。
その2日後、私に電話が掛かってきました。温泉で言った事を覚えていてくださって病性鑑定を実施したいと依頼を受けました。その日に農場にお伺いし死亡豚の解剖をしたところ敗血症を疑う内臓所見でした。そして3日後に連鎖球菌(Streputococcus Suis)が検出された旨をご報告。そして生産者の方と一緒に連鎖球菌対策を構築し、今はその『本当の敵』と闘う準備をしているところと思います。
私は、関東を担当しているのですが、やはり豚丹毒と連鎖球菌でお困りの養豚場は多いように感じます。
まずは自農場にあったワクチンプログラムと薬剤プログラムの構築が急務と思います!!