市販鶏卵のサルモネラ汚染状況調査    令和3年6月14日

農水省が全国を10ブロックに分け、市販鶏卵のサルモネラ汚染状況を把握するために、1,870点の鶏卵(1点あたり鶏卵20個)を購入し、卵殻と卵内容に分けて(合計3740点)、サルモネラ菌の保有調査を行いました。

卵殻については6点(0.3%)からサルモネラ(うち1点はSalmonella Enteritidis)が分離され、卵内容については1点(0.05%)からS. Enteritidisが分離されました。混合した20個の鶏卵のうち1個が汚染されていたと仮定すると、卵内容がS. Enteritidisに汚染された市販鶏卵の割合は0.0027%程度と試算されました。

結果

市販鶏卵のサルモネラ菌は低い水準で保たれていると考えられました。厚生労働省の食中毒統計によると、鶏卵やその加工品を原因とするサルモネラ食中毒の年間届出数は平成27年以降、0-2件で推移しているものの、今後も引き続き、農場、GPセンター等での衛生管理や、流通段階での温度管理、実際の食中毒事例を教訓としつつ、割卵したのち液卵を放置しない、ひび割れ卵は十分加熱するといった飲食店や家庭等での予防策など、フードチェーンの各段階で適切に鶏卵を取り扱っていくことが重要です(農水省発表)。

サルモネラ検査

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