生で食べられる期間として表示を義務つけられていながら、これまでルールがあいまいだった卵の賞味期限を、「産卵日から21日間」に統一するよう、養鶏業者の団体が取り組みはじめたそうです。表示はJAS法で定められるが、期限は業者が自主的に決定しています。卵をわったときに卵黄とそのまわりを囲む濃厚卵白が盛り上がっているのが新鮮さの目安です。わったら早めに食べるようにしましょう。
日本脳炎
死亡家畜
アローカナ
養豚飼料
ある養豚雑誌にカンショ(サツマイモ)畑に豚を放牧した実験が載っていました。豚に飼料としてカンショを与える方法は昔からあったそうですが、生のイモは貯蔵が難しく手間と経費がかかることや、輸入穀類と比較して栄養価当たりの価格が高いなどの難点があり、最近はあまり用いられていないようです。
この実験ではカンショ畑を金網で囲い、そこに豚を放牧していました。豚は畑で栽培されているカンショを直接食べるので、イモを貯蔵する必要がありません。豚が土に埋まっているイモを見つけられるのかと疑問に思いましたが、豚は1日~2日でイモを掘って食べることを覚えたとのこと。豚の嗅覚ってすごいんですね。
カンショを与えると背脂肪が厚くなったり、白く引き締まった脂肪が生産されるなど利点もあるそうです。飼料に用いるには難点も多いカンショですが、輸入穀物が高騰し、飼料も値上がりしている今こそカンショ飼料を見直す時期なのかもしれないですね。
インドの牛乳
行き場のない怒り
今年の冬は温度変化が激しく、家畜を飼育する側の人間も、される側の家畜も体調不良が目立ちました。
昼頃農場に伺うと「あったけぇんね」とか、作業されて体を動かしている方は「あっちぃんね」とおっしゃっていたのに、夕方には一転「さみぃんね」と言われることがしばしばありました。
そんななかで、母豚の削痩が多かったのも事実です。
ある生産者が餌をくれてもくれても痩せていく母豚を見かねて、飼料メーカーの担当者と上司を農場に呼びつけたそうです。
「おたくんとこの餌は、くれたってくれたって痩せてくんさねぇ」「餌がわりぃんじゃねんかい?」
などなど、ここぞとばかりに不満をぶつけたらしいのです。
そこで、メーカーさんが生産者に餌の給与量を確認し、実際に農場に入って給与量を実測したら、なんと生産者から聞き取った妊娠期給与量と実測量が800g/日、授乳期給与量が900g/日も少なかったようで、尚且つ給餌器の下は豚がこぼした餌が沢山・・・
結局、最初は威勢のよかった生産者も自分の管理不備を認めトーンダウンしたそうです。
餌の原料の1つであるトウモロコシが南米産(ブラジル)からの輸入量が増えているようですし、皆さんも定期的に餌の量を実測してみてください。
意外と自分が給与している量が少なかったり、または多かったりするかもしれません。
ちなみに、私が伺っている農場で実測したところ半数以上の農場でマニュアルより少ない状況でした。
文句を言う為に呼んだメーカーさんに、自分で食べようとして取っておいたお気に入りのお茶菓子を出して、その場は和やかに済んだみたいです。
結局振り上げた拳の行き場所がなく、奥さんとの夫婦喧嘩が勃発したのは笑い話ですが、母豚の体調が悪くなってしまうのは、笑い話では済まなくなってしまいます。
ご注意を!!!
新卒獣医師争奪戦
ヤギ
バイオセキュリティ強化資材
バイオセキュリティ強化資材として、バイオセラミックス(BCX)という紹介されていた記事があった。ここで紹介されていたBCXは、材料として鶏糞を用い、それを還元焼結処理することで炭素と窒素原子が除去された無機物にした鶏糞由来BCXというものだった。この鶏糞由来BCXの効果は、非常に魅力的でトリインフルエンザウイルス、トリアデノウイルスを不活化するし、しかも長期間持続(記事では5ヶ月野外に撒いて風雨にさらしても効果あり)というデータが得られているそうだ。さらに、エサとして鶏への給餌も大丈夫とのこと。
微生物の感染源の主役級である鶏糞が、BCXに加工するとこんなにいいことづくめの材料になるなんて、これこそエコカー越えのエコ利用ではないかなと思う。今後は、抗微生物効果の詳細なメカニズムが解明されるのに注目したい。