卵の賞味期限

生で食べられる期間として表示を義務つけられていながら、これまでルールがあいまいだった卵の賞味期限を、「産卵日から21日間」に統一するよう、養鶏業者の団体が取り組みはじめたそうです。表示はJAS法で定められるが、期限は業者が自主的に決定しています。卵をわったときに卵黄とそのまわりを囲む濃厚卵白が盛り上がっているのが新鮮さの目安です。わったら早めに食べるようにしましょう。

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日本脳炎

日本脳炎は日本脳炎ウイルスの感染による人畜共通感染症です。日本脳炎ウイルスは豚などの体内で増殖し、その豚を吸血したコガタアカイエカが人を刺すことによって人に感染します。人は感染してもほとんどが無症状ですが、まれに脳炎症状を起こすと致死率が高く、回復しても後遺症が残ってしまいます。蚊の吸血は15℃から始まりますので、4月から11月とされています。豚へのワクチン接種の徹底とともに防蚊対策にも取り組みましょう。

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死亡家畜

浙江省を流れる銭塘江で豚の死骸が大量に浮かび、3月18日の昼頃までに570頭が引き上げられました。死骸の大きさはさまざまで、少なくても半月程度は水につかっていたため、腐敗が進み悪臭がひどいそうです。現場近くには水道の取水口があり、住民の水道水に対する不安が広がっているようです。家畜が死亡した場合、その家畜は廃棄物として処理しなければなりません。許可を受けた場所以外で、死亡した家畜の解体・埋却・焼却を行うことは禁止されています。家畜伝染病等が疑われる場合は獣医師に連絡しましょう。

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アローカナ

アローカナという鶏を知っていますか?
チリ原産の品種で、殻が薄い青色~緑色をしています(黄身は黄色です)。
産卵数が少なく、スーパーなどでは取り扱われていませんが、道の駅で時々みかけられます。
一般の卵よりもレシチンが多く、最近注目されているそうです。

売っていた農場の方に聞いてみると、卵かけご飯に最適とのことで、早速いただくと、卵の臭みがなくとても美味しかったです。
1個50円~100円で売られていますので、興味のある方は探してみてください。

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養豚飼料

ある養豚雑誌にカンショ(サツマイモ)畑に豚を放牧した実験が載っていました。豚に飼料としてカンショを与える方法は昔からあったそうですが、生のイモは貯蔵が難しく手間と経費がかかることや、輸入穀類と比較して栄養価当たりの価格が高いなどの難点があり、最近はあまり用いられていないようです。
この実験ではカンショ畑を金網で囲い、そこに豚を放牧していました。豚は畑で栽培されているカンショを直接食べるので、イモを貯蔵する必要がありません。豚が土に埋まっているイモを見つけられるのかと疑問に思いましたが、豚は1日~2日でイモを掘って食べることを覚えたとのこと。豚の嗅覚ってすごいんですね。

カンショを与えると背脂肪が厚くなったり、白く引き締まった脂肪が生産されるなど利点もあるそうです。飼料に用いるには難点も多いカンショですが、輸入穀物が高騰し、飼料も値上がりしている今こそカンショ飼料を見直す時期なのかもしれないですね。

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インドの牛乳

インドでは、酪農農家が乳牛を肉牛として売る方が儲かるため、牛乳が足りなくなる恐れがでてきました。インドは宗教上の理由から、牛は神聖なものとされ、ほとんどの州で解体が禁止されていますので、不正な解体が横行している状況です。インドの牛乳生産量は世界1位。飼料の高騰、飼育コスト高、牛乳買い取り低価格などに比べ、食肉解体業者での買い取り価格が高いため、まだ搾乳できる乳牛を肉牛として解体してしまうということで、政府の早急な対応が望まれています。

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行き場のない怒り

今年の冬は温度変化が激しく、家畜を飼育する側の人間も、される側の家畜も体調不良が目立ちました。

昼頃農場に伺うと「あったけぇんね」とか、作業されて体を動かしている方は「あっちぃんね」とおっしゃっていたのに、夕方には一転「さみぃんね」と言われることがしばしばありました。

そんななかで、母豚の削痩が多かったのも事実です。
ある生産者が餌をくれてもくれても痩せていく母豚を見かねて、飼料メーカーの担当者と上司を農場に呼びつけたそうです。

「おたくんとこの餌は、くれたってくれたって痩せてくんさねぇ」「餌がわりぃんじゃねんかい?」
などなど、ここぞとばかりに不満をぶつけたらしいのです。

そこで、メーカーさんが生産者に餌の給与量を確認し、実際に農場に入って給与量を実測したら、なんと生産者から聞き取った妊娠期給与量と実測量が800g/日、授乳期給与量が900g/日も少なかったようで、尚且つ給餌器の下は豚がこぼした餌が沢山・・・

結局、最初は威勢のよかった生産者も自分の管理不備を認めトーンダウンしたそうです。

餌の原料の1つであるトウモロコシが南米産(ブラジル)からの輸入量が増えているようですし、皆さんも定期的に餌の量を実測してみてください。

意外と自分が給与している量が少なかったり、または多かったりするかもしれません。

ちなみに、私が伺っている農場で実測したところ半数以上の農場でマニュアルより少ない状況でした。

文句を言う為に呼んだメーカーさんに、自分で食べようとして取っておいたお気に入りのお茶菓子を出して、その場は和やかに済んだみたいです。

結局振り上げた拳の行き場所がなく、奥さんとの夫婦喧嘩が勃発したのは笑い話ですが、母豚の体調が悪くなってしまうのは、笑い話では済まなくなってしまいます。

ご注意を!!!

ヤマダ
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新卒獣医師争奪戦

今年も3月2日、3日と行われた獣医師国家試験で、1321人が受験し、1111人の獣医師が誕生しました。毎年約1000人の獣医師が誕生しますが、その就職状況としては半数以上が動物病院での小動物診療を希望し、地方自治体を希望する約1割を全国の都道府県などで奪い合うことになります。家畜保健衛生所や食肉衛生検査所、インフルエンザ対策など、多岐にわたる県職員の仕事を希望する学生さんが増えるよう、多くの地方自治体で返還免除の奨学金制度を始めPR活動など、新卒獣医師争奪戦が行われているようです

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ヤギ

3月10日から31日まで、東京都調布市の空き地に首輪をつけたヤギ3頭が出没したようです。雑草の駆除を目的とした実験のためで、除草剤、草刈り機などを使わず、富山県からレンタルされたヤギもお腹いっぱいになる予定で、夏にも同様の実験をするようです。ヤギは紙を食べると言われています。昔の紙は多くが植物のみでできていたため食べられたようですが、今の紙は消化されず腸閉塞になる可能性があります。むやみに餌や紙を与えないようにしましょう。

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バイオセキュリティ強化資材

 バイオセキュリティ強化資材として、バイオセラミックス(BCX)という紹介されていた記事があった。ここで紹介されていたBCXは、材料として鶏糞を用い、それを還元焼結処理することで炭素と窒素原子が除去された無機物にした鶏糞由来BCXというものだった。この鶏糞由来BCXの効果は、非常に魅力的でトリインフルエンザウイルス、トリアデノウイルスを不活化するし、しかも長期間持続(記事では5ヶ月野外に撒いて風雨にさらしても効果あり)というデータが得られているそうだ。さらに、エサとして鶏への給餌も大丈夫とのこと。
 微生物の感染源の主役級である鶏糞が、BCXに加工するとこんなにいいことづくめの材料になるなんて、これこそエコカー越えのエコ利用ではないかなと思う。今後は、抗微生物効果の詳細なメカニズムが解明されるのに注目したい。

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