昭和30年代、日本に本格的な食鳥生産システムが開始されてから、良質の動物タンパク質供給システムとしてブロイラー肉生産が急伸長しました。システムの特徴としては、工場的生産が可能、長期間の安定供給、安価、質の高い動物タンパク質、などが挙げられます。ブロイラーは鶏肉生産のため改良育種されてきた鶏で、産肉性、成長速度、飼料摂取量、飼料利用性、強健性、斉一性などが改良され、成熟時の体重は年々大きくなっています。
豚の精巣機能を抑制するワクチンが承認へ
ファイザーは豚の精巣機能を抑制させるワクチンの製造販売承認を取得した旨の発表をしました。
このワクチンはオスの豚に投与すると精巣の機能が抑えられ、豚が成長しやすくなるもので、豚肉の生産効率向上につながるものです。従来法では、外科的に去勢する方法がとられたことから、感染症による死亡や発育抑制など大きなストレスとなっていました。
このワクチンは2回注射するだけ効果があるため、ストレスも少なく販売が望まれていました。
すでに世界では50カ国以上で承認され、10年以上にわたり使われてきています。
ファイザーによりますと数カ月以内に販売する予定だそうです。
産卵鶏と鶏卵
乳牛の栄養
早産が多い!!
最近、お客さんのところに行くと「さみぃんねぇ」(群馬弁)とよく言われます。
翻訳すると「寒いねぇ」です。
「おーか、さみぃんで、豚も伸びねぇや」
これは、「すごく、寒いから豚の成長が悪い」と訳されます。
とまあ、群馬弁の話はここまで。
この時期、農場でよく見かけたり、話に聞くのが母豚の削痩です。
ひどい農場では早産や流産の異常産の症状や、発情再帰日数の遅延症状がでております。
分娩舎は熱源もあるので暖かいのですが、ストール舎は隙間風やらモニターが開けっ放しやらで
最低気温が外気温とほとんど差がない農場もあります。
母豚は寒ければ、本来、繁殖に使う為のエネルギーや母乳を出す為のエネルギー、発情を起こす為のエネルギーを体温維持のためにエネルギーを使ってしまいます。
ストール舎の隙間風対策や保温対策の見直しをしてください。
「おーか、さみぃんで、なっから早産させちまったい」
とならない為に。
牛白血病
牛のリンパ腫・白血病のうち、成牛型はレトロウイルス科の牛白血病ウイルスの感染に起因し、流行型または地方病型とも呼ばれています。これに対して散発型には、子牛型、胸腺型、皮膚型があり、ウイルス感染とは関係ありません。いずれの型においてもリンパ系細胞が腫瘍性増殖し、種々の臓器に浸潤、増生して機能障害をひきおこします。
成牛型では、感染牛の血液中に生涯にわたり存在する牛白血病ウイルスが、アブなどの吸血昆虫を介して他の牛に感染します。抗体検査で感染の有無を判定できますが、経済動物である牛では治療は行われず、感染牛を淘汰するか、感染時期に感染牛と非感染牛を区分して新たな感染を防ぐなどして、農場の清浄化をめざしましょう。