豚の栄養

豚は高い産肉能力を目標に選抜・育種が行われ、その増体速度は早く、生まれてから6か月で90倍の体重に達します。子豚は体脂肪量が体重比の1%程度とされ、人間の新生児の16%と比較するとかなり低いので、豚では幼齢期のエネルギー要求が高いことがわかります。豚の栄養にはこのような生理的特性を支え、生産能力を十分に発揮できるような質と量が要求されます。

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口蹄疫

2010年1月2日、韓国で発生しその後、近隣農場でも発生がみられている口蹄疫は、家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されています。日本では2000年3月に92年ぶりに発生がみられましたが、同年9月には清浄国として認定されました。口蹄疫は牛、豚、羊、山羊等の偶蹄類に発生する極めて伝染力の強い伝染病で、口や蹄に水疱や潰瘍がみられ、発熱、流涎、元気消失を伴い、水胞性口炎や牛丘疹性口炎などとの類症鑑別が必要となります。疑わしい病畜を発見した場合は保健所や獣医師に連絡しましょう。

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緑色の卵

身近な食品の1つに卵があります。
なかでも「ゆで卵」は、人それぞれ好みのゆで加減がありますね。
ところで、固くゆでた卵で、黄身の表面が黒っぽかったり、緑色がかったようなものを見かけたことはありませんか?
 あれは、硫化黒変といって、硫化鉄によるものだそうです。卵を高温で長時間加熱すると、白身中のたんぱく質が分解され、硫化水素が生じます。それが黄身の中の鉄イオンと結びついて硫化鉄になるのだとか。
 硫化鉄は、加熱時間が長すぎるとできやすくなります。
体に悪いものではないので食べても問題ないそうですが、黄身をきれいな黄色にゆで上げるためには、加熱時間を10分程度にとどめておくと良いようです。
私も早速、試してみようと思います。

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ブロイラーの生産

昭和30年代、日本に本格的な食鳥生産システムが開始されてから、良質の動物タンパク質供給システムとしてブロイラー肉生産が急伸長しました。システムの特徴としては、工場的生産が可能、長期間の安定供給、安価、質の高い動物タンパク質、などが挙げられます。ブロイラーは鶏肉生産のため改良育種されてきた鶏で、産肉性、成長速度、飼料摂取量、飼料利用性、強健性、斉一性などが改良され、成熟時の体重は年々大きくなっています。

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豚の精巣機能を抑制するワクチンが承認へ

ファイザーは豚の精巣機能を抑制させるワクチンの製造販売承認を取得した旨の発表をしました。
このワクチンはオスの豚に投与すると精巣の機能が抑えられ、豚が成長しやすくなるもので、豚肉の生産効率向上につながるものです。従来法では、外科的に去勢する方法がとられたことから、感染症による死亡や発育抑制など大きなストレスとなっていました。
このワクチンは2回注射するだけ効果があるため、ストレスも少なく販売が望まれていました。
すでに世界では50カ国以上で承認され、10年以上にわたり使われてきています。
ファイザーによりますと数カ月以内に販売する予定だそうです。

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産卵鶏と鶏卵

産卵鶏は1日13g以上のタンパク質を摂取していれば、その産卵率はエネルギー摂取量によって決まります。卵の大きさを決める栄養的要因は、タンパク質やメチオニン、リノール酸の摂取量が挙げられます。卵は元来、鶏の子孫を残すためのものですので、産卵鶏の飼料成分量によって卵に含まれる成分量が変動する変動幅は少ないですが、ビタミン、ミネラルの量や卵黄色、脂肪酸の組成はかなり変動するので、卵の成分量に特色を持たせた特殊卵の生産が行われています。

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乳牛の栄養

改良された乳牛(ホルスタイン種)は1回の泌乳期(305日間)に8000~10000kgを泌乳し、中には20000kgを超えるスーパーカウもまれではありません。旺盛な泌乳のために多量の養分を必要とし、それに加え泌乳期間中に受胎しなければ次回の泌乳もありませんので、乳牛の栄養を考える場合には、泌乳と繁殖の両面に配慮する必要があり、高泌乳牛ほど養分要求量を適切に満たすことが困難となります。

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早産が多い!!

最近、お客さんのところに行くと「さみぃんねぇ」(群馬弁)とよく言われます。
翻訳すると「寒いねぇ」です。

「おーか、さみぃんで、豚も伸びねぇや」
これは、「すごく、寒いから豚の成長が悪い」と訳されます。

とまあ、群馬弁の話はここまで。

この時期、農場でよく見かけたり、話に聞くのが母豚の削痩です。

ひどい農場では早産や流産の異常産の症状や、発情再帰日数の遅延症状がでております。

分娩舎は熱源もあるので暖かいのですが、ストール舎は隙間風やらモニターが開けっ放しやらで
最低気温が外気温とほとんど差がない農場もあります。

母豚は寒ければ、本来、繁殖に使う為のエネルギーや母乳を出す為のエネルギー、発情を起こす為のエネルギーを体温維持のためにエネルギーを使ってしまいます。

ストール舎の隙間風対策や保温対策の見直しをしてください。

「おーか、さみぃんで、なっから早産させちまったい」
とならない為に。

ヤマダ
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牛白血病

牛のリンパ腫・白血病のうち、成牛型はレトロウイルス科の牛白血病ウイルスの感染に起因し、流行型または地方病型とも呼ばれています。これに対して散発型には、子牛型、胸腺型、皮膚型があり、ウイルス感染とは関係ありません。いずれの型においてもリンパ系細胞が腫瘍性増殖し、種々の臓器に浸潤、増生して機能障害をひきおこします。
成牛型では、感染牛の血液中に生涯にわたり存在する牛白血病ウイルスが、アブなどの吸血昆虫を介して他の牛に感染します。抗体検査で感染の有無を判定できますが、経済動物である牛では治療は行われず、感染牛を淘汰するか、感染時期に感染牛と非感染牛を区分して新たな感染を防ぐなどして、農場の清浄化をめざしましょう。

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潜在性乳房炎

潜在性乳房炎は全身症状と乳房の状態には変化がなく、乳汁は肉眼的に正常ですが、検査によって体細胞数の上昇がみられます。乳房炎になると乳房内に侵入した細菌と戦うため白血球が増加し、生乳中の体細胞数が上昇します。飼育牛の健康状態を把握し、感染源・感染経路・誘因を排除して、早期発見・早期治療を心がけましょう。

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