アフラトキシン

アフラトキシンは、天然のカビ毒素(マイコトキシン)で、生産菌は主に熱帯および亜熱帯地域に生息するアスペルギルス・フラバス、アスペルギルス・パラジチカスという麹菌の特定菌株であることからアスペルギルス・フラバスの生産した毒(トキシン)ということでアフラトキシンと命名されました。アフラトキシン生産菌は炭水化物に富むトウモロコシ、ナッツ類、香辛料、綿実など多種類の農産物に感染して増殖し、アフラトキシンを生産します。特に、作物が日照り、高温多湿、病害虫による被害などのストレスに会うとこの菌が感染し易くなります。アフラトキシン類16種類のうち、B1、B2、G1、G2の4種類と代謝物としてのM1、M2の計6種類が食品や餌中の汚染物質として重要で、中でもアフラトキシンB1の毒性はダイオキシンの10倍以上といわれ、また天然物で地上最強の発がん物質でもあります。

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学術研究機関

家畜伝染病予防法では、監視伝染病に特定して、家畜に病原体を接種して行う試験研究を行う場合は学術研究機関の指定を受けるものとされています。
指定の基準としては概ねP2施設が適用となり、指定の方法としては申請書を農林水産大臣に提出します。
当然のことですが、厳しい当局の調査があります。
なお、生物学的製剤等の製造販売承認を取得している事業所に関してはこの法律の適用外となっています。

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口蹄疫

2010年1月2日、韓国で発生しその後、近隣農場でも発生がみられている口蹄疫は、家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されています。日本では2000年3月に92年ぶりに発生がみられましたが、同年9月には清浄国として認定されました。口蹄疫は牛、豚、羊、山羊等の偶蹄類に発生する極めて伝染力の強い伝染病で、口や蹄に水疱や潰瘍がみられ、発熱、流涎、元気消失を伴い、水胞性口炎や牛丘疹性口炎などとの類症鑑別が必要となります。疑わしい病畜を発見した場合は保健所や獣医師に連絡しましょう。

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緑色の卵

身近な食品の1つに卵があります。
なかでも「ゆで卵」は、人それぞれ好みのゆで加減がありますね。
ところで、固くゆでた卵で、黄身の表面が黒っぽかったり、緑色がかったようなものを見かけたことはありませんか?
 あれは、硫化黒変といって、硫化鉄によるものだそうです。卵を高温で長時間加熱すると、白身中のたんぱく質が分解され、硫化水素が生じます。それが黄身の中の鉄イオンと結びついて硫化鉄になるのだとか。
 硫化鉄は、加熱時間が長すぎるとできやすくなります。
体に悪いものではないので食べても問題ないそうですが、黄身をきれいな黄色にゆで上げるためには、加熱時間を10分程度にとどめておくと良いようです。
私も早速、試してみようと思います。

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ブロイラーの生産

昭和30年代、日本に本格的な食鳥生産システムが開始されてから、良質の動物タンパク質供給システムとしてブロイラー肉生産が急伸長しました。システムの特徴としては、工場的生産が可能、長期間の安定供給、安価、質の高い動物タンパク質、などが挙げられます。ブロイラーは鶏肉生産のため改良育種されてきた鶏で、産肉性、成長速度、飼料摂取量、飼料利用性、強健性、斉一性などが改良され、成熟時の体重は年々大きくなっています。

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豚の精巣機能を抑制するワクチンが承認へ

ファイザーは豚の精巣機能を抑制させるワクチンの製造販売承認を取得した旨の発表をしました。
このワクチンはオスの豚に投与すると精巣の機能が抑えられ、豚が成長しやすくなるもので、豚肉の生産効率向上につながるものです。従来法では、外科的に去勢する方法がとられたことから、感染症による死亡や発育抑制など大きなストレスとなっていました。
このワクチンは2回注射するだけ効果があるため、ストレスも少なく販売が望まれていました。
すでに世界では50カ国以上で承認され、10年以上にわたり使われてきています。
ファイザーによりますと数カ月以内に販売する予定だそうです。

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産卵鶏と鶏卵

産卵鶏は1日13g以上のタンパク質を摂取していれば、その産卵率はエネルギー摂取量によって決まります。卵の大きさを決める栄養的要因は、タンパク質やメチオニン、リノール酸の摂取量が挙げられます。卵は元来、鶏の子孫を残すためのものですので、産卵鶏の飼料成分量によって卵に含まれる成分量が変動する変動幅は少ないですが、ビタミン、ミネラルの量や卵黄色、脂肪酸の組成はかなり変動するので、卵の成分量に特色を持たせた特殊卵の生産が行われています。

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豚レンサ球菌

豚レンサ球菌(Streptcoccus suis)は、豚に髄膜炎、心内膜炎等を引き起こし、致死率も高く経済的損失が大きいことから、世界の主要な養豚国においても恐れられています。また、この菌はヒトにも感染し、髄膜炎等を引き起こします。
ヒトは、豚あるいは生の豚肉や内臓肉に接触して感染することから、農場及びと畜場におけるリスク低減策が求められています。
人畜共通感染症としての重要性が注目されています。

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ヒスタミン中毒

青森県は1月22日、食品製造会社「宝幸」(東京都)が八戸市の工場で製造した缶詰「さば水煮」から高濃度のヒスタミンが検出されたとして、同社に製品の回収を命じたと発表しました。

ヒスタミンと聞くと、抗ヒスタミン剤など「蕁麻疹、アレルギー」の関連ではよくその言葉を使っているが、食中毒の場面ではあまり印象がない人が多いと思います。

* ヒスタミンは,不適切な温度管理等により増殖した微生物(ヒスタミン産生菌)によって,ヒスチジンからヒスタミンが生成され,アレルギー様の症状を引き起こします。
* ヒスチジンは,アミノ酸の一種で,イワシ,カツオ,マグロ等の赤身の魚に多く含まれています。

「宝幸」が製造した「さば水煮」という商品が、新鮮ではない古い材料を用いて作られていたためにヒスタミンが生成されたのだと思います。
きっと、衛生管理も悪かったのでは?これを機会に是正してもらえればいいな・・・・・

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乳牛の栄養

改良された乳牛(ホルスタイン種)は1回の泌乳期(305日間)に8000~10000kgを泌乳し、中には20000kgを超えるスーパーカウもまれではありません。旺盛な泌乳のために多量の養分を必要とし、それに加え泌乳期間中に受胎しなければ次回の泌乳もありませんので、乳牛の栄養を考える場合には、泌乳と繁殖の両面に配慮する必要があり、高泌乳牛ほど養分要求量を適切に満たすことが困難となります。

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