宮崎県は20日、県内の和牛3頭が家畜の伝染病である口蹄(こうてい)疫に感染した疑いがあると発表した。国内での発生は約10年ぶり。これを受け、同県と農林水産省は牛の処分などの措置を取る方針。
同県によると、国内では1908年と2000年に発生が確認されている。家畜伝染病予防法に基づき、農場の牛は殺処分され、周辺の農場の牛も移動が制限されることになるが、口蹄疫は人には感染せず、感染肉を食べても人体への影響はない。
県畜産課によると、今月9日、農場から往診を頼まれた獣医師から宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に「口の中に軽い潰瘍(かいよう)がある牛がいる」との病性鑑定依頼があり、同衛生所がこの農場を立ち入り検査したところ、計3頭に同様の症状があることが判明した。
このため、19日に、口の中をぬぐった液などを、動物衛生研究所海外病部(東京都小平市)に送り、PCR検査(遺伝子検査)を実施したところ、20日午前4時50分に農林水産省から「陽性」との連絡があったという。
これを受け、県は発生場所となる都農町のほか、周辺の同県日向市と川南町に対し、感染する恐れのある牛や豚などの偶蹄(ぐうてい)類の移動の自粛を要請。発生原因や、ほかの農場でも感染していないかなどを調べ始めました。
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