卵は物価の優等生!!

気が付けばもう2011年も残り2か月。年末年始までラストスパートです。
最近我が家ではお歳暮やお年賀に、直売店の卵詰め合わせが恒例となっています。最近の卵は消費者のニーズに合わせて、栄養成分を高めたり、黄身の色を工夫する等、多種多様な卵が販売されています。

当社では卵の検査(細菌検査や保存試験等)を行っており、これまで色々な卵に出会ってきました。
買い物に行くと、つい特売でお得な卵を選びがちですが、卵の検査をしていて、今まで自分が不思議に思ったことを、Q&Aにしてみました(簡単にまとめたので一部表現が正確ではない箇所がありますのでご了承下さい)。

【Question.1】 そもそも卵ってどうやってできるのか?
【Ansewr】 鶏のお腹の中で黄身→白身→殻の順番に形成します

卵巣から黄身が卵管へ放出されると、卵黄に卵白がくるまれ、最後にカルシウム成分等が付着し殻が完成し体外に産み出されます。鶏の解剖の際、卵管に触る機会があり、管の中に徐々に完成しつつある卵がいくつもスタンバイしているのを見た時には感動しました。

【Question.2】 卵の大きさはなんで違うのか?
【Answer】 卵を産む鶏の日齢や品種の違いです

若い鶏は小さい卵を産み、歳を取ってくるとだんだん大きい卵を産むようになります。日本では卵の重さにより、サイズが振り分けられます。
また、卵の検査中に、同じサイズの卵でも黄身の大きさが違うなぁと思うことがありましたが、これは卵黄の大きさと卵の大きさは必ずしも比例するわけではないからとのこと。どのサイズを買うかは目的に応じて分けるといいみたいですね。

【Question.3】 黄身の色はなんの色なのか?
【Answer】 エサに含まれるカロテノイド系色素に由来します

カロテノイドとは、植物等に存在する天然の色素成分です。エサにトウモロコシやパプリカ等を混ぜて与えることにより、卵の色は濃いオレンジになります。
最近は、お米を飼料に用いる「飼料米」が話題になっていますが、飼料米で育った鶏が産む卵の黄身は白っぽくなります。初めて飼料米で飼育された鶏の卵の検査をした時には、ハッ!?とビックリして慌てたことはちょっと恥ずかしい思い出です(笑)

卵の検査を通じて、消費者の皆様が美味しく安全な卵を口に出来るよう、微力ながら養鶏界を支えていきたいです。

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