走査電子顕微鏡[JSM-IT100]のご紹介

食環境衛生研究所に導入されている「走査電子顕微鏡 JSM-IT100」について紹介いたします。

走査電子顕微鏡(SEM)は医学、生物学、素材開発、金属材料、半導体関連などの分野で利用されおり、金属部品、めっき、電気部品、食品、化粧品、医薬品等、各種工業製品などの材質確認、異物・不良解析に幅広く利用できます。

食環境衛生研究所では、現在までのところ細菌類や昆虫類、毛髪の鑑定などに使用しています。生物試料では前処理を施すことにより20000倍程度まで拡大観察が可能になっています。

今後は昆虫類の亜種などの判別、蜂蜜の中にある花粉の種類、汚染菌の付着状況の観察などにも利用可能と考えてます。

観察例①:酵母菌(20000倍)

観察例②:イヌの毛髄質(1000倍)

さらに、走査電子顕微鏡(SEM)の電子線により発生する特性X線を利用したEDS分析により、観察領域の元素組成の定性、定量分析および元素マッピングが可能です。

現在までのところ、岩石表面の元素組成の観察や食材に混入した金属粉の材質の判別などに使用しています。衣類に付着したPM2.52.5μm)程度の物質についても元素分析が可能と考えられます。

分析例:岩石破断面のEDS分析

    岩石破断面の元素マッピング

走査電子顕微鏡(SEM)を使用した解析について、お気軽にお問い合わせください。

食品検査室(イワザキ)

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