のび太と成長と自動化

片付けていたら懐かしい本を発見!ドラえもん、しばらく読んでません。

よくよく考えるとドラえもんってすごい話で、のび太は全編にわたって成長率ゼロなんです(笑)いや、サザエさんのカツオだって、ちびまる子ちゃんだって同じって思いがちですが、のび太のすごいところはスタートからラストまでダメ男だということ。のび太の立場になったら45巻まで続くこの状況は生き地獄なわけで。
ドラえもんというハイパーテクノロジーが身のまわりのことすべてやってくれるので、これまたのび太君もハイパー受動人間なんですね。人はそこで本来能動的欲求が出てくるから成長するわけですが。のび太にはそれが無いし、それで良い、と思える読者目線がまたイイ。
これって「物の自動化」と対極的な気がします。例えば、車を自分で運転しているときは運転しているという仕事をせざるおえないので受動的なんですが、自動運転(=ドラえもん)になると「さぁ、我々はその時間何するべきか?」という能動的な議論がなされるわけで、多くの人はのび太的な着地点には持ち込まないわけで…なのにドラえもんの世界では「のび太的な着地点」がイイ(笑)

ちなみにアイスは雪見だいふくが好きです。雪見だいふくは二つとカウントすべきか一つとカウントすべきか問題については疑問が残るところです。

フィス長 マツヲ

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