メカニズムという部分感を自然から切り離す

↑榛名の紅葉

新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、ノロウイルスなどの流行にも注意が必要なこれからの季節に対して、お客様がこんなことをおっしゃっていました。

「今のこの状況は『モグラ叩き』のよう。人間はある意味、この地球上から一番離れて生しているかのようで、抵抗力が一番弱いのかもしれない」

叩いても叩いても次から次に問題が起きるという状況を、“モグラ叩き“とうまい表現をされておりました。

“自然と一番離れている”というのは本当に私も実感するところです。
工学部品を足し算した概要を「メカ・ニズム」という言葉を使って表現しますが、近年では生命を表現する場合(「コロナのメカニズム」「生態系のメカニズム」など)に使用されることが多い印象です。
しかしながら実際は生命には「部品」と「部品」の境目はないのかもしれません。例えば、膝や腰が悪くなったからといってその部分を取り換えたところで、傷みが消えるのは一時的なもので、部分に関わる全体として治していかない限り完治はしない、というのと同じように思えます。

産業化社会に生きてきた我々は、生命から成る自然も部品のように、簡単に「分解できる」「交換できる」「改善できる」と思い込み、自然と一番離れた場所から自然を見ていることに気づかなくなっているのかもしれません。

新型コロナは私たちに、自然に対する見方を変える必要を迫っているのかもしれません。

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フィス長 マツヲ

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