悲しい閉店

前橋市内のある町にすむ実家の母と久しぶりに外食をして、その町の商店街に古くからあるお店が、ふたつ、閉店したことを知りました。両店とも、「初めてのおつかい」のころから馴染んだ、思い出の店でした。

そのうちの一つの店の閉店理由は、「惣菜で食中毒をだした」らしいとのこと。この業界にいながら、ニュースが入ってこなかったのは、お店が小さく、事件としては小さなものだったからなのかもしれません。でも、地元密着のお店のため、噂の広がりも速く、致命傷となったのでしょう。

正直なところ、お付き合いしていただいている業者・お店で、検査により、食中毒に至る危険のあったケースを回避できたことは多く経験しています。日ごろは、世の中の役に立つ仕事ができているという自負を感じていますが、今回のような悲しい知らせを耳にすると、まだまだ、会社として力不足だなと実感します。

食中毒がでなければ、お客さんもお店も、痛い思いをせずにすんだ。

閉店したのが思い出のお店だっただけに、そして自分がそれを予防するための仕事を同じ市内でしているだけに、悲しい知らせでした。

お店のおじさん、これからどうするんだろう。。。

(いな)

エキノコックスで考えた

 埼玉県で捕獲された犬の糞便から、エキノコックスが確認されましたね。これまで「本州の」の「犬」では、北海道で飼っていた履歴が明らかな個体で確認されたことはありましたが・・。

 BSE(狂牛病)、鳥インフルエンザ、エキノコックス・・・。人為的な要因と、自然環境の変化(温暖化など)と・・・。なんだか解りませんが、とにかく、自分が獣医師国家試験をとったときの状況とは、日本も世界も変わってきていることは確かなようです。

 環境の温暖化という大きな視点では、いろいろな問題がとりざたされています。一方で、微生物の世界・・・・それが外界であっても、動物の体内であっても・・・・でも、これまでの長い安定期から、大きな変化が現れる時代に突入している感じがします。

 とりあえずは目に見えない、体に感じない、変化の「胎動」ですが。

いな

レストランにて

 レストランや喫茶店で食事をしていて、その店長が知り合い、ってことがあるのですが、「お仕事なにしてるの」って聴かれると、ちょっと返事に躊躇してしまいます。「食品衛生検査です」っていうと、なんとなく「引かれ」そうで・・。

 職業柄というか、職場柄というか、そういう性格なのか、入った店の衛生状況や、従業員教育の程度、メニュー(レシピ)の傾向、清掃の行き届き・・・などは、すっと感じて、丸ごと覚えちゃうんですよね。便利なような、不便なような。

 お弁当屋さんとかで弁当や惣菜を買っても、同じ。もう、レポートを書きたくなるくらい、いろいろ目についてしまいます。

 昨日は、某所で外食をしました。
 で、同席した人に職業を聴かれて・・・こんなことを書いてみました。

(いな)