豚は高い産肉能力を目標に選抜・育種が行われ、その増体速度は早く、生まれてから6か月で90倍の体重に達します。子豚は体脂肪量が体重比の1%程度とされ、人間の新生児の16%と比較するとかなり低いので、豚では幼齢期のエネルギー要求が高いことがわかります。豚の栄養にはこのような生理的特性を支え、生産能力を十分に発揮できるような質と量が要求されます。
タミフルが河川汚染? 耐性ウイルス懸念、影響調査へ
豚インフルエンザで使用が急増した抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」が生活河川を通じて環境に悪影響を与えているのではないかとの報告があります。
すでに国内の河川では、下水などから入ったとみられるタミフルの代謝産物が微量ながら確認されていることから、日本薬剤師会(児玉孝会長)が全国調査を始めたそうです。
日本は世界中のタミフルの7割を消費するといわれていますが、昨今のインフルエンザ騒動で更に使用量が増加していることは確実なため、環境影響の把握が求められています。
タミフルなど医薬品が河川に入り込む経路ははっきりしていませんが、尿などの排泄(はいせつ)物や、のみ残した薬を台所に流す場合などが考えられるそうです。
水鳥などがこれを飲んで体内でウイルスと接するうちに、突然変異で薬が効かず感染力が強いウイルスが生まれないかと懸念されています。また、海外では、代謝産物が残留した水を渡り鳥がくり返し飲んだ場合、薬が効きにくい耐性ウイルスが出現するのではないかと指摘されています。
販売元の中外製薬によれば、今シーズンのタミフルの供給量は前シーズンの約3倍。国立感染症研究所の調査では、今シーズンは、8~9割の患者に抗ウイルス薬が使われているとみられる。
アフラトキシン
アフラトキシンは、天然のカビ毒素(マイコトキシン)で、生産菌は主に熱帯および亜熱帯地域に生息するアスペルギルス・フラバス、アスペルギルス・パラジチカスという麹菌の特定菌株であることからアスペルギルス・フラバスの生産した毒(トキシン)ということでアフラトキシンと命名されました。アフラトキシン生産菌は炭水化物に富むトウモロコシ、ナッツ類、香辛料、綿実など多種類の農産物に感染して増殖し、アフラトキシンを生産します。特に、作物が日照り、高温多湿、病害虫による被害などのストレスに会うとこの菌が感染し易くなります。アフラトキシン類16種類のうち、B1、B2、G1、G2の4種類と代謝物としてのM1、M2の計6種類が食品や餌中の汚染物質として重要で、中でもアフラトキシンB1の毒性はダイオキシンの10倍以上といわれ、また天然物で地上最強の発がん物質でもあります。
学術研究機関
口蹄疫
緑色の卵
身近な食品の1つに卵があります。
なかでも「ゆで卵」は、人それぞれ好みのゆで加減がありますね。
ところで、固くゆでた卵で、黄身の表面が黒っぽかったり、緑色がかったようなものを見かけたことはありませんか?
あれは、硫化黒変といって、硫化鉄によるものだそうです。卵を高温で長時間加熱すると、白身中のたんぱく質が分解され、硫化水素が生じます。それが黄身の中の鉄イオンと結びついて硫化鉄になるのだとか。
硫化鉄は、加熱時間が長すぎるとできやすくなります。
体に悪いものではないので食べても問題ないそうですが、黄身をきれいな黄色にゆで上げるためには、加熱時間を10分程度にとどめておくと良いようです。
私も早速、試してみようと思います。
ブロイラーの生産
豚の精巣機能を抑制するワクチンが承認へ
ファイザーは豚の精巣機能を抑制させるワクチンの製造販売承認を取得した旨の発表をしました。
このワクチンはオスの豚に投与すると精巣の機能が抑えられ、豚が成長しやすくなるもので、豚肉の生産効率向上につながるものです。従来法では、外科的に去勢する方法がとられたことから、感染症による死亡や発育抑制など大きなストレスとなっていました。
このワクチンは2回注射するだけ効果があるため、ストレスも少なく販売が望まれていました。
すでに世界では50カ国以上で承認され、10年以上にわたり使われてきています。
ファイザーによりますと数カ月以内に販売する予定だそうです。
