レジオネラ菌肺炎について

レジオネラ肺炎と診断された60代男性が、今月6日に病院にて死亡したというニュースがありました。男性は、先月18日に群馬県みなかみ町の温泉旅館で一泊したが、26日に発熱やせきが発症し、28日に大阪府内の病院に入院していました。同25日に群馬県は、公衆浴場で定められた国の指針の1800倍のレジオネラ菌が検出されたことを発表しました。死因との関係は不明とのことです。レジオネラ肺炎とは、近年、リゾート施設や公衆浴場などで集団発生が相次ぎ注目されている肺炎です。始まりは、1976年、米国フィラデルフィアで開催された軍人会総会で原因不明の肺炎が集団発生し多数が死亡し、その後の検査で過去に知られていなかった細菌が発見され、軍人会の名前を取ってレジオネラ菌が名づけられました。調査を続けた結果、土譲や人工環境水中に存在することが分かっただけでなく、ビルの冷却塔や温泉水には高濃度存在していることが判明しました。症状としては、温泉水に入浴後から10日前後までに、まず高熱を発症します。その後、咳などの呼吸器症状。重症の場合は、精神症状を発する他、呼吸困難となってやがて死亡することもあります。行政指導が進んだことにより発生率は低下しているといわれていますが、食中毒同様に目に見えず、ごく身近に存在する菌であることには変わりなく、今後も人々を脅かす可能性は充分にあると思われます。

放射性物質分析食品検査残留農薬残留抗生物質
株式会社 食環境衛生研究所

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です