EDX-8000 (SHIMADZU)

エネルギー分散型蛍光X線分析装置:EDX-8000

おもに異物鑑別で効率的に稼働しているEDX分析装置をご紹介します。

はじめに蛍光X線分析装置の原理とは
試料にX線を照射すると、試料に含まれる原子から固有のX線が放出されます。
このX線は蛍光X線と呼ばれ、各元素で特有のエネルギーを持っていることから、試料中に含まれる元素の組成が定性的に分析できます。
また、蛍光X線の強度を濃度に換算することにより定量的に測定できることになります。

簡単に説明すると、試料の元素組成が分析できる機械ということです。

通常の試験では、試料を目的とした測定に適した状態に処理してからになりますが、今回は500円玉を簡単に測定してみました。

コンパクトな分析装置ですが、試料室は大きいです。
蓋を開けた装置の中央(X線の照射口)に500玉をセットします。

蓋を閉めて分析を開始します。

測定結果は、おもに銅が74%、亜鉛が16%、ニッケルが8%でした。
規格値の組成とほぼ同様の結果が得られました。

実際の異物鑑別では、0.1mm程度の金属粉でも高精度に測定出来ています。
その他、おもちゃや筆記用具の重金属スクリーニング試験等も行っています。
コンパクトで高性能なEDX-8000を今後とも活用していきたいと思います。
(イワザキ)

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