また、この日がやってきた。
そう、第二回Sリーグ「發王戦」である。
今回は、新たに4人のメンバーを加え、12人での開催となった。
加わったメンバーは、N所長、I顧問、アグリからKさんとMさんである。
前回大会覇者のU係長からトロフィーが返還され、一斉に闘牌が始まった。
マスターにトロフィーを返還するU係長
連覇を狙う人、雪辱を果たそうとする人と様々な思惑が飛び交う中、私も一参加者として闘牌に取り組んだ。
前回大会同様、予選3半荘、決勝1半荘で行われた。
前回大会よりも皆の実力が上がってハイレベルな攻防が繰り広げられていた。
倍満の手でリーチをかけ、プレッシャーを放つN所長、I顧問
安定の手で上がり、着実にあがるY部長、N大先輩
セオリー度外視の手で場を荒らすMr.K.K
闘牌の勉強をして大会に臨み、その成果を発揮するM君とT君
闘牌中の様子(予選)
だが、今回もU係長は圧倒的に強かった。
他の追随を許さない圧倒的な速度であがり、予選1位通過で決勝に駒を進めた。
私も何とか予選3位で決勝トーナメントに進出することができた。
決勝トーナメントに駒を進めたのは、N所長、U係長、T君、私である。
闘牌中の様子(決勝)
決勝は、1半荘のため気が抜けない。
各々が張り詰めた空気の中で、上りを決めていく。
そして、オーラスの局面、皆の点はわずか誰が優勝してもおかしくない状況だった。
真っ先にテンパイしたのは、T君、それに続きN所長、私もリーチをかけ後を追う。
U係長もテンパイしている様子である。
牌を引く手に力が入る。
「ロン!!」
そう、高らかに声を上げたのは、私である。
優勝が決まった瞬間、拳を突き上げた。
何と100点差で私はU係長を振りきり優勝した。
今回、私が優勝できたのは自分一人の力ではない。
振り込んでくれる皆がいてくれたから、私は優勝することができた。
満面の笑みでトロフィーを受け取る私
こうして、第二回大会は閉幕した。
もうすぐ、夏がやってくるそれとともに熱い闘いもやってくるのだろう。
メンバーは、また練習に励むのであった。