治験

受託試験部が日々実施しています治験といわれる仕事

治験とは医薬品もしくは医療機器の製造販売の承認申請をするために行われる臨床試験のことです。
正確には「医薬品・医療機器等の製造販売についての承認を受けるために申請時に添付すべき資料のうち、臨床試験の試験成績に関する資料の収集を目的とする試験の実施」というのが本来の意味です。

弊社の場合、動物用なので農林水産大臣の承認を受けることとなります。
従来、承認を取得することが目的であったため試験は企業主導(製薬メーカー)で行われてきました。薬事法が改正され必ずしも企業の開発プロセスに乗る必要はなくなり、試験は受託機関が主導でも実施可能となりました。

弊社は、数少ない動物用医薬品の受託機関として、製薬メーカーに代わって臨床試験の試験成績に関する資料を収集する仕事を行っています。

食品検査食品分析残留農薬残留抗生物質|殺菌試験
レジオネラ菌検査ノロウイルス検査食品アレルギー・アレルゲン検査

株式会社食環境衛生研究所

「 頭の悪くなる元素 ― 鉛(なまり)― ① 」

「鉛(なまり)」、皆様も一度は名前を聞いたことがある元素であると思います。

この鉛という元素、過剰摂取で以下のような症状が現れます。
・神経障害(イライラ、頭痛、不眠、キレやすくなる、落ち着きがない、うつetc…)
・学習障害(IQ・記憶力の低下)
症状はあくまで一例ですが、特に12歳以下の子供に対して症状が現れることが多く、様々な研究結果が報告されています。

端的に話すと、鉛が体内に高濃度蓄積している子供は集中力や落ち着きが無くなり、脳内の情報処理速度も低下、結果として頭の悪い子になるという統計結果が出ているわけです。

あくまで推測の域を出ない話ではありますが、近年叫ばれている、「キレやすい子供」や「学力低下」の背景には、もしかしたら、鉛の影響があるのかも。。。

食品中の鉛濃度がご心配であれば、是非、食環境衛生研究所へ☆

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レジオネラ菌検査ノロウイルス検査食品アレルギー・アレルゲン検査

サルモネラ食中毒

平成22年4月13日(火)、医療機関から「下痢、発熱等の症状を呈し受診した複数の患者の便からサルモネラ属菌が検出された。患者は、いずれも吉岡町内の同じ保育園の園児である。」旨の電話連絡が渋川保健福祉事務所にありました。
 同保健福祉事務所が調査したところ、当該保育園で4月2日の給食を喫食した園児及び職員81名中36名が同様の食中毒様症状を呈していることが確認されました。有症者の共通食は同施設で提供された食事のみであること、症状が共通していること、有症者便からサルモネラ属菌が検出されたこと及び診察した医師から食中毒届が提出されたことから、同保健福祉事務所では、同施設が提供した食事を原因とする食中毒事件と断定しました。
なお、有症者は快方に向かっているとのことです。

病因物質:サルモネラ属菌
原因食品:ほうれん草ごま和え【4月2日の給食】と推察される。

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5Sって?

5Sという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
5Sの語源は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」を
ローマ字表記したときに頭文字Sが5個あるところからきています。
なかなかうまいこと言ったものです。
食品衛生分野でにおいて、安全な食品を提供する上で大前提となるものです。
普段食品分野で見かけるこの言葉が、最近酪農雑誌に乗っているのを見かけました。

「整理」…いるものといらないものを分けて、いらないものを捨てること
「整頓」…必要なものを、いつでも、誰でも取り出せるようにすること
「清掃」…常に掃除をしてきれいな状態に保つこと
「清潔」…整理・整頓・清掃を維持すること
「しつけ」…決められたことをいつも正しく守る習慣づけをすること

当たり前といったら当たり前のことですが、
意識しないとなかなか難しいものです。
このような意識が、食品衛生の世界だけでなく、
畜産衛生の世界でもますます広がれば、
末端にいる消費者はより安全な食生活が送れますね。

畜産 | 豚病気 | 鶏病気 | 牛病気 | 飼料分析 | 肥料分析

獣医師の職業調査

獣医師免許を所持する者の職業調査(2008年)が農水省よりは発表されました。
大動物で1.6%増加(2006年度比較)・・・・若干の増加
小動物で1.2%減少(2006年度比較)
競走馬関係で半減しました(2006年度比較)

獣医事専業者:30,751人
  ・国家公務員;451人
  ・地方公務員;6,920人
  ・共済組合;1,906人
  ・企業;1,986人
  ・個人開業;14,992人
  ・団体職員;1,684人
  ・農協;360人
  ・独立行政法人;646人
  ・私大教員;522人
  ・競馬関係者;279人(532人/2006年度)
  ・その他団体職員;704人
  ・その他;301人
非獣医事専業者:4,277人
合計35,028人

臨床獣医師数
  ・大動物:4,541人
  ・小動物:13,027人
  ・その他:114人
合計:17,682人

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民間家畜衛生検査機関談話会

昨日、第4回民間家畜衛生検査機関談話会が開かれました。
動物の検査を行う検査機関の集まりで13社、22名の参加がありました。
各ラボの近況報告、PCV2の定量PCRの現状、薬剤感受性ディスクの状況について情報交換が行われました。
最近の疾病情報としてはレプトスピラ(豚)、IBH(鶏)などの発生の報告がありました。
また、PCV2定量に関して各社の分析方法が照会されました。今後の課題として、独自の手法で各ラボが行っている分析法などに関し、結果が共有できるように精度管理を含め検討が必要であるとしました。

食品検査食品分析残留農薬
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鶏の羽毛を微生物が分解?

インドの研究者が鶏の羽毛を分解する細菌Steptomyces indioensisを発見した。分解物は飼料原料や殺虫剤成分にもなるという。
通常、鶏の羽毛の分解は、自然状態では5~7年かかるが、この菌を使うと2.3日で分解できるとのこと。
鶏の羽毛は世界で85億トン/年間に達するためリサイクルの道が開ければありがたい。

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たまごが赤色

皆さんの中で、ゆで卵を食べようとしたら白身の部分が赤っぽかったことはありませんか?
これは、セラチア菌に汚染された鶏が産んだ卵や加熱調理後にひび割れ部分からセラチア菌が侵入して増殖したものです。
この菌は、増殖すると赤色の色素を出すために卵が赤く染まるらしいとのこと。
菌が増殖しているため、変な臭いがする場合もありますが、ゆでてしまっているため臭わない場合もあります。あまり強い菌ではないらしいですが何れにしても、ばい菌が増殖したものなので絶対に食べないでください。

セラチア菌について。
セラチア菌は腸内細菌科に属します。いわゆる腸管の中で生存している細菌です。また、台所のシンクなど湿気の多い環境にも広く存在しています。菌が増殖すると赤くなりますので水回りで赤いシミを見つけたらセラチア菌の可能性が強く疑われます。この場合、シンク回りを清掃、消毒することは勿論のことですが、手洗いや食材の取り扱いも充分な注意が必要です。

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学術研究機関

家畜伝染病予防法では、監視伝染病に特定して、家畜に病原体を接種して行う試験研究を行う場合は学術研究機関の指定を受けるものとされています。
指定の基準としては概ねP2施設が適用となり、指定の方法としては申請書を農林水産大臣に提出します。
当然のことですが、厳しい当局の調査があります。
なお、生物学的製剤等の製造販売承認を取得している事業所に関してはこの法律の適用外となっています。

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豚レンサ球菌

豚レンサ球菌(Streptcoccus suis)は、豚に髄膜炎、心内膜炎等を引き起こし、致死率も高く経済的損失が大きいことから、世界の主要な養豚国においても恐れられています。また、この菌はヒトにも感染し、髄膜炎等を引き起こします。
ヒトは、豚あるいは生の豚肉や内臓肉に接触して感染することから、農場及びと畜場におけるリスク低減策が求められています。
人畜共通感染症としての重要性が注目されています。

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