ウシの臨床試験

今回は食環研で行っている臨床試験について紹介します。
食環研では、社内の飼育施設で行う動物試験(マウスなどのげっ歯類から鶏・豚・などの家畜まで)や外部農場で行う野外臨床試験の両方を実施しています。

それでは、まず社内の飼育施設の紹介です。

飼育室内の状況はこんな感じです。ちなみに今飼育しているはホルスタイン種のオスです。
飼育環境としては、海外の動物福祉基準にも適合するように飼育スペースや照明、空調管理などを設定しています。
今後は残留試験などのGLP試験も実施する予定です。

次は、野外臨床試験の紹介です。

飼育環境はこんな感じです。写真の牛は、ホルスタイン種のメスと黒毛和種のオスをかけ合せたF1で、現在は体重500kg以上あります。
このように実際に農家で飼育されている家畜を用いて治療薬やワクチンなどの臨床試験を行っています。現在行っている試験では約90頭のに対して定期的に採血や体重測定、臨床観察を行っていて、試験を始めた頃は注意していても保定の際によく足を踏まれたものでした。でも、インターネットで牛に踏まれても大丈夫そうな長靴を探していたところ、足甲を守るこんなブーツを発見しました。このブーツを履いていれば、500kg以上のに足を踏まれても平気です。要事の際はオススメです。

食環研ではこのような臨床試験以外にも様々な動物種の試験を受託していますので、お気軽にお問合わせください。また、動物試験に関わる仕事にご興味をお持ちの方もぜひ食環研のホームページをご覧頂けたら幸いです。

栄養成分がちょっと気になってしまうお話

運動をして汗をかいた時、皆さんは自販機やコンビニなどにちょっと立ちより水分補給をすることがあるしょう。では、ここでの水分補給は何のためでしょうか。もちろん運動によって不足してしまった栄養成分を補うことが目的です。ではその栄養成分とは何でしょうか。まず第一は水分です。汗をかくのは、運動によって上昇した体温を冷ますために必要なことですが、そのために身体からは水分がどんどん発散されています。それによって脱水症状になったり、体温調節機能や運動能力の低下を引き起こします。それを補うためには水分の補給が必須となるわけです。さらにもうひとつ重要な栄養成分があります。それは、汗と一緒に発散されていしまう塩分です。塩分が不足してしまうと熱疲労からなかなか回復することができなくなってしまいます。通常、水分の補給には0.1~0.2%程度の塩分が必要といわれています。0.1~0.2%の塩分とは、ナトリウム量が40~80mg(100ml中)が目安です。あなたのお手元のペットボトルに書かれた栄養成分表示をちょっとご覧になってみては。もしかしたら、今まで「運動の後の水分補給」と思って飲んでいたものが…

においについて

 先日、アジレント/ゲステル共催の食品分析セミナー2011に参加してきました。香気成分の分析法に関する講演が主だったのですが、分析センターにおいても、特に食品の異臭に関するものが多いため、大変参考になりました。「におい」という感覚的なものを客観的なデータで表すために、分析センターでは主にヘッドスペースGC-MS法を用いた分析を行っています。

 直接分析とは関係ありませんが印象に残っていることの一つに、においには直接鼻から感じるにおい(orthonasal aroma)と食品を口にした際に喉から鼻に抜けて香るにおい(retronasal aroma)があるそうです。たとえば、コーヒーカップから漂うかおりはorthonasal aromaで、飲んだときに感じるかおりはretronasal aromaということでしょうか。

 幼い頃、にんじんが嫌いで鼻をつまむと食べられることを発見したことを思い出しました。

一ノ倉沢の紅葉は見頃です(その2)

前回につづいて一ノ倉沢の紅葉情報です。
どこから入るのかよく判りませんでしたがとりあえず道路から沢を遡上していきます。
5分ほどで進むとここからは沢を左斜面からまいて登るようです。特に準備がなくてもここまでは一応歩いてこれそうでした。ここでまず放射線量測定。少し高い値です。

沢を渡って登って行きます。こちらにもロープが張ってあり、少し緊張しながら進みます。10分程で沢に下りれる場所にでましたが、先行者の足跡を頼りに斜面を進むことにしました。すると徐々に藪漕ぎ状態からやがて道はなくなりました。なんとか沢に下りる道まで引き返し、一息。放射線量測定。ここは低い線量でした。

どっと出た汗が引くのを待ってから再出発。ここからは沢登りみたいでたのしく進めます。

20分くらいでカール状の滝壺にでました。ここから先は岩登りの本格的な装備が必要になります。張り付けそうな岩場があったらとクライミングシューズとチョークバッグを持ってきましたがそんな雰囲気でもなさそうなのであきらめました放射線量は意外と低めでした。

やっぱり滝の上が気になるので少し右側の斜面をよじ登ってみるともう一段滝があるようでした。奥が深そうです。

ここの斜面が思った以上に放射線量が高くて高度感もあるのでかなり緊張気味に引き返しました。

紅葉は来月上旬まで見頃がつづきそうなので、いろいろ反省してまた来ようと思います。
(イワザキ)

鶏の試験

いま、食環研には鶏やマウスなどなど、たくさんの生き物がいます。その中から、今回はについて少しお話しましょう。

は主に、卵を採るための品種(レグホンなど)と食肉にする品種(ブロイラーなど)、卵もお肉も食べられる品種(烏骨鶏など)、観賞用の品種(チャボなど)の4つの品種に分けられます。たとえば・・・・名古屋コーチンは卵肉兼用品種です。つまり、本当の親子丼ができてしまうわけです!!また、烏骨鶏については、観て楽しめるだけでなく、お肉や卵を食べてもおいしいという、素晴らしいなんです(^^)b

話が逸れてしまいましたが、食環研ではを使った成長試験・代謝試験・チャレンジ試験などをしています。これらの試験をするために、食環研には様々な品種・日齢のがいます。さらに、卵を使ったインフルエンザを不活化する試験なども行っています。

今回はについてご紹介しましたが、食環研にはこのほかにも、マウスを使った試験やウシ・ブタの試験、GCPやGLP試験、菌を使った試験など、さまざまな試験を受託しています。このような試験についてわからないことがありましたら、気軽に食環研までお問い合わせください。

谷川岳 一ノ倉沢の紅葉

谷川岳天神平ロープウェイ駐車場(¥500)から一ノ倉沢へ紅葉トレッキングへ出発。
放射線量測定値は異常なし。
一般車両は車両規制(紅葉シーズンのみ)されているので、ここから先は落葉の積もった車道をのんびり歩いていきます。

40分ほどで紅葉のマチガ沢へ到着。登山部の谷川岳登山では西黒尾根から登頂しましたが、沢の手前の厳剛新道から山頂を目指すと岩場やマチガ沢など変化に富んだルートで楽しめます。
マチガ沢で放射線量を測定すると0.35μSV/hの高い数値を計測しました。
やはりこの辺りの山脈が壁となって、原発由来の放射性物質がせき止められたのは事実のようです。
さらに20分ほど進むと、お目当ての一ノ倉沢に到着。
休憩用のベンチで放射線量を測定すると全く異常なし。かなり放射性物質の濃度はばらつきがあるようです。

少し近づくと放射線量が上昇しました。

谷川岳一ノ倉沢はせまる岩壁と紅葉のコントラストが魅力の紅葉の名所ではありますが、言わずと知れた日本アルプスの剣岳や穂高岳に並ぶ岩登りの名所です。岩登りする方は放射能のリスクより大きなリスクのなかで楽しんでいるので気にしないと思いますが、個人的興味から一般観光者の入らない沢の内部も測定しようと思います。
つづく。(曇天のせいか写真の出来がいまいちなのでもう一度行こうと考えているカメラより被写体のちからで勝負のイワザキ)

東北営業所

先週につづき東北営業所のご紹介です[#IMAGE|S1#]

まずは東北営業所のある宮城県富谷町について。

昔、町に10個の神社があったため十宮と書かれていましたが、
いつの頃からか、富谷と書かれるようになったそうです。

東北営業所の近くに「十宮の湯」という日帰り温泉がありましたが、
今は「ゆったり苑」という名前に変わっています。

2010年の人口は47000人、その平均年齢は37歳。
新興住宅地のため若い人が多いようです。

事務所のある成田ビルにはいろいろな会社の方が入っています。
同じ階には毎日楽しそうな笑い声のパソコン教室があります。

所員が3人なので、デスクは3台。
デスクを組み立ててすぐの写真なのですが、
あっという間に物が増え、今ではだいぶ事務所っぽくなりました。

お客様がいらっしゃっても大丈夫なように応接セット。
さわやかに白と緑でそろえてみました。

ちなみに受託試験部リーダーからいただいた金のぶーちゃんは、
応接セットで皆様をお待ちしております。

東北営業所は東北自動車道、泉インターから約10分です。
東北に来る機会がありましたら是非お立ち寄りください。

宮城県黒川郡富谷町成田2-3-3 成田ビル105
TEL : 022-342-9614

東北より[#IMAGE|S40#]

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株式会社食環境衛生研究所

測定してきました

先日放射能測定の依頼を受け、福島県へ行ってきました。
高速道路で放射能測定(放射線量)を測りながら行きました。
群馬から佐野までは0.07~0.08μSv/hで、前橋の普段の数値とあまり変わりありません。
那須では0.5~0.8μSv/h程度、郡山~二本松あたりまで行くと1μSv/hになりました。
高速道路をおりて山間の道を進むと幾分下がってきて0.3μSv/hになりましたが、またひと山越え始めると上昇して0.8μSv/hに。
目的地の数キロ手前、峠を越えたところで1μSv/hを示し、そこから避難区域(立ち入り禁止ではない)、急激に上昇、数分で3μSv/hとなりました。
現地について放射能測定準備、屋内にもかかわらずバックグラウンドの数値の高さに驚きました。
急に怖くなってきました。こんなところで測れるかな・・・。
でも測定サンプルはもっとすごいことになりました。
こんな高いサンプルは普段はお目にかかれません。
一番高いもので1万5千ベクレルを超えていました。
地元の人のお話を伺うことが出来ました。
雨どいの真下はもっと高いよ、ちょっと先に行くとこの倍になるよ、同じ場所でも十メートル離れると濃度が変わるよ、など。
福島原発から三十数km、住民は避難しており、田畑や道路わきには雑草が生え、音が静まり返っています。時折通り過ぎる地域警備の警察の車の音だけです。
立ち入り禁止ではないけど人は住めないという矛盾した環境、何も言われなければ自然豊かな静かな山村といった風情なのに。とてもいいところなのに・・・。
結局この日は昼前から暗くなるまで現地で放射能測定してました。日が暮れる頃になり外灯が点き始めると、何だかとても哀しくなりました。
これからは放射能とずっと付き合っていかなければなりません。
この事故に端を発する様々なトラブルや事象も今後数限りなく発生します。
いろんなものに惑わされないようしっかり前を見ていきたいです。


現地に野生化した鶏が2羽いました。家に入り込んで近寄ってきて人の手から餌をたべてました。

カビが・・・

この春、一人暮らしを始めた 我が家の息子の部屋に カビが…しかも青かった!

夏休みに帰省していた2週間位の間に奴は勢力を拡大していたらしく
ベッド下の引き出しの内外にびっしり生えており、唖然としてしまいました。

検査の方に聞いてみた所 アオカビ(当然か…青かったから)で良くあることだよ と。
でも、もしかしたらエアコンからカビの胞子が飛んでいる可能性があるとの事。
そう言えば、備え付けのエアコンは、いかにも年代物って感じで 何だか危険な香りが・・
ホースで洗いたくても外に水道は無さそうなので、取りあえず保留にし、引き出しだけでもハイターに浸した雑巾で何回も拭いてきれいにしました。
しかし、一旦影を潜めたかに見えたカビは再び、復活したらしく先日「また出た。」と連絡が…
参ったな~。
ちょっと古めのマンションは、オール電化で聞こえは良いが(ガスは危険なので、電熱器が付いている)通気性が悪く、結露がひどいのなんの。
なんとか、我慢してあと1年半は頑張ってもらわないと。
その間に部屋が腐海状態にならない事を祈るばかりです。
ちなみに あの部屋にいたカビは
*アオカビ(ペニシリウム…ペニシリンの材料にもなるけどカビ毒を出す奴もいるので注意!!)
*クロカビ(クラドスポリウム、アスペルギルス…こちらもカビ毒注意!)
 赤くてお風呂に生えたやつは、酵母の一種で、ロードトゥルーラーか セラチアらしいです。
いずれにしても、お掃除しましょう!

検便検査

秋。
文化祭の季節の為か、最近は検便検査の問い合わせや依頼をたくさんいただいています。
私自身もつい先日母校の文化祭へ行ってきました。
それで思ったのですが、私、母校の文化祭が開かれる際に検便検査をしていません。
話題すら聞きませんでした。
食材を扱ってもいましたが、検査をしなくてよかったのでしょうか?
簡単に調べてみましたら、こんな一文が。
「ああいう公共イベントでの調理販売は「営業類似行為」に該当しますので、
責任者が行政に申請し、保健所から衛生指導を受けて許可を貰うだけで販売出来ます」
「原則として食品を提供する場合は検査が必要だが、簡易な営業の場合は必要ない」
とのこと。
なるほど、文化祭などでは必ずしも検便検査を行わなければならないというわけではないということのようです。
ですが食材を扱う以上衛生面を気にする必要はありますので、可能ならば検便検査を行った方がいいとも思います。
学校なので、やっぱり教師やPTAなどの意見によりけりなんでしょうかね?
また文化祭へ参加する時には当時の担任に検便検査を行わないのか、聞いてみましょうか。