マル総(日本HACCP)の廃止案!?

先月20日に厚生労働省で開催された「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」で「取りまとめ骨子案」が公表されました。恐らく、この骨子案がベースとなって、今後、「HACCP義務化」は推進されていくものと思われます。
その内容は、食品関連事業者の衛生管理体制において、大きな岐路になるであろうと感じました。
気になるその内容ですが、「総合衛生管理製造過程承認制度は、これまで HACCP の普及に一定の役割を果たしてきたが、すべての食品等事業者に HACCP の考え方に基づく衛生管理を義務づけることとする場合には、その役割を終えることから、廃止する」という「マル総」の廃止案です。また、「食品等事業者において、HACCP の導入には施設や設備の整備が必須である、輸出食品の問題である、重要管理点を必ず設けなければならない等の誤解が生じており、HACCP 普及の阻害要因となっていることから、正しい HACCP の知識を普及し、HACCP の考え方に基づく衛生管理の導入により、・・・」や「現行の関係法令等における HACCP に関する用語及び定義は、必ずしも一致しておらず、食品等事業者が HACCP を導入する際の混乱要因の一つと考えられる。・・・」は、現状での日本HACCPが政策的に失敗し、構造的な欠陥があることを国が認めたと言える文章です。
否を認めるような書き方ではありませんが、だから「国際標準化」なのかと改めて思いました。では、今まで大騒ぎしていた日本HACCPは、何だったのでしょう?
因みに、専門家たちからは日本とデンマークがHACCP失敗国とされている様です。

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