ノロの診断には注意

最近は、あまりノロウイルスは流行していないのですが、ノロウイルス関連の食中毒ニュースはたびたび聞きます。全国の定点観測における感染者の人数をみると、日本全国で15838人。これを多いとみるか、少ないとみるかは意見が分かれると思いますが、局所的には大きな被害をもたらしています。

さて、ノロウイルス関連の情報ばかり流していますが、関連として検査方法の違いと注意を話していきます。ノロウイルス検査には一般的に簡易法と精密検査の2種類が知られていますが、違いは感度の違いです。簡易法はエライザ法やイムノクロマト法が知られていますが、感度が低く、症状が出ていてウイルス量が多い人以外では陽性なのに陰性、あるいは陰性なのに陽性になってしまう可能性があります。病院ではこの方法が採用されることが多いので、例え診断で陰性だったとしても注意が必要です。一方で、精密検査(あるいは高感度検査)と呼ばれるものは、弊社で採用されているリアルタイムRT-PCR法等、様々知られており、厚生労働省のマニュアルでは弊社の方法が紹介されています。こちらは非常に正確で、ほぼ確実な診断が可能です。

一番のノロウイルス対策は体調管理と手洗いをしっかりとすることですが、食品関連業者で働く方々は体調が不安な時、ノロウイルスの検便(できれば精密検査)を実施して、安全かどうか確認することが重要です。

食品・環境衛生営業部 K.K

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