細菌検査って

食環研ではいろいろな細菌検査をたくさんしています。

細菌検査と言っても幅広く、
食品業界で話題の腸管出血性大腸菌などの食中毒菌から、
畜産業界の病原菌、堆肥などにいる有用菌、温泉のレジオネラなど、
非常に様々です。

これだけいろいろな細菌検査を常時実施している我が社はすごい!![#IMAGE|S66#](ほめすぎ…)

でもこれだけいろいろな細菌検査を行えるのは、
先人が偉大な培地を数多く発明してくれたからでしょう。
細菌それぞれに性格があって、それに合わせて培地がつくられています。

育つときに酸を出す奴には指示薬で色をつけてやり、
酵素を出す奴にはそれに合う基質をあわせ、
育ちにくい細菌には大好物の栄養素等を与えてやる。
また時には抗生剤により試練を与える…。

こんな感じでいろいろな細菌をいろいろな方法で世話を焼いてやっていると、
細菌も人間様と似ているのかなーと思う今日この頃です。

顔面偏差値的な制約で恋人ができません

風邪のひき始めはいつも喉からのF子ですこんばんは
湿度が低いせいなのか喉が痛いです そろそろ加湿器の出番…!

最近上司の畜産コンサルティングに同行させて頂く事がよくあります
農場内を回らせて頂いて採血をし その後前回の採血の検査結果等を見ながら畜産コンサルティングを行います
畜産コンサルティングでは単に検査結果を説明するだけではなく 例えばある病気の感染により抗体価が高かった場合にどのようなワクチネーションプログラムを組んでいるのか・洗浄消毒はいつどのようにしたのかを農場の方に訪ね その病気の抗体価が高くなった原因を探ります
しかし原因が例えばワクチン接種するタイミングの問題であったとして「じゃあタイミング変えましょう」でその農場がタイミングを変えられる状況であればいいのですが 時間的な制約等でそのタイミングでしかワクチン接種できないという状況の農場もあります
その時には更に深く話を伺い 農場の都合等を考慮しながら一番良い解決策を農場の方と見つけていきます
「説明して終わり」でも「説明して原因探って終わり」でもないのです 「説明して原因探ってベストな解決策を見つけて終わり」なのです
それが畜産コンサルティングであります
と…書くのは簡単ですが 実際は色々な制約を考慮しながら策を考えるのはとても骨の折れる作業です
F子にはそんな真似はできません…いつか真似できるようになりたいと思いつつ。

先日 畜産コンサルティングでとある養豚農場に伺った際に豚の人工授精の話になり 豚の人工授精について前々から知りたかったF子は農場の方に食いついて
そこで色んなタイプの人工授精器を見せて頂き 更には実際に人工授精器を一つ使わせて頂く事が出来ました(そして持ち帰りました)
これが人工授精器 左側のボトルを強く握ると右側の白い部分が子宮内で広がります
農場の方によると この人工授精器は非常に使いやすくて着床もし易いとの事ですがその代わりか値が張るそうで 普段はもう少し値段の安い人工授精器を使っていらっしゃるのだそうです
(「値段の分は技術でカバーするんだ」とおっしゃっていてかっこ良かったです)
よろしければ別角度からもどうぞ ボトルの部分には予め採取した精液を入れます

畜産コンサルティングで面白いと感じるのは こういったお話が聞けた時 です

畜産 | 豚病気 | 鶏病気 | 牛病気 | 飼料分析 | 肥料分析

原発マネー

最近の朝日新聞に興味深い記事が載っていた。「原発と自治体とカネ」というテーマで3人の原発自治体首長が意見を述べていた。私の事業部でも放射能の影響でほうれん草が一時期出荷停止になり、解除されても風評で被害を受けたので経済的な観点から原発問題を注視していたが、放射能のテーマはタブーと思っていたので驚いたのと同時に各首長の率直な言い分にある種の感銘をおぼえた。ハイリスクを背負ってでも麻薬と化した財源を享受しつづける首長は今回のような事故が起きても同じ事が言えるのか。実際には原発マネーの入らない地域にも放射能被害がおよぶわけだから自らの自治体の財源や雇用を最優先にした議論は正当性を欠く。

                                   byアグリ

秋と言えば食欲の秋!

もう秋ですね!
秋と言えば食欲の秋!

でもいろんな物を食べたいけど、最近、ユッケによるO111及びO157、食中毒問題があったりでちょっと心配ですよねf(^^:)

そこでちょっと食中毒についてしらべてみました。

食中毒には原因によって細菌性、ウイルス性、などに大別されます。
細菌性食中毒を例にあげますと、黄色ブドウ球菌があがります。
要因として、おにぎりや、サンドウィッチを食べるさいに皮膚についている菌が食品表面に付着し身体にとりこんでしまい発症してしまいます。
そこで、対策を!!
第一に原因菌を付けないこと!
まずとにかく手洗い大事ですよね!調理前後・魚・肉・卵に触れたあとや、トイレや外出後などはとくに念入りにしましょう。
手だけでは、なく魚や野菜はしっかり洗たり、台所調理器具はいつも清潔にすることも大事です!

第二に原因菌を増やさないこと!
対処法としては、作った料理は早めに食べ、残った料理は室温の状態に長く置かないことがおススメです。

そして第三に原因菌はしっかり殺菌すること!
充分な加熱の目安は、食品の中心温度が75℃以上の状態を1分以上と覚えておきましょう!
スープや味噌汁を温めなおすときはちゃんと沸騰させましょう!
このときに中途半端な加熱で終わらせると菌の増殖原因要素の一つになりますので注意を!
次に使う器具や冷蔵庫は定期的に消毒するといいですね♪

これらのことに注意をして美味しい食欲の秋を満喫しましょう!(#^.^#)

ただし食べすぎには禁物ですよ~!!(>_<)
そ、そのときは、す、スポ~ツの秋を堪能し、しよう!(笑)
(木村)

細胞培養

 食環研では、いろいろな細胞を培養しています。牛腎系、サル腎系、牛精巣系、イヌ腎系などなど。同じ系でもミドリザルだったり、アカゲザルだったりといくつかあります。どの細胞についても継代したてのときは、ヨチヨチのかわいい細胞です。 分裂を繰り返して、一生懸命増えようとしています。(そういう風に見えます。[#IMAGE|S34#] ) 顕微鏡でその培養状態をチェックし、増殖をいつも見守っています。
 でも こんなに愛情を込めて培養するその目的は、ただひとつ・・・。
     それは、ウイルスに感染させるためです。どーん。
ウイルスは、自身のみで増殖できない微生物です。宿主となる細胞に感染して増殖ができます。食環研では、ウイルスに対する抗体検査や抗ウイルス試験などに使用するためにウイルスを培養しています。
 細胞は、そんなこととは露知らず一生懸命頑張ってるかわいいやつです。

↑ ただいま増殖中

ウシの臨床試験

今回は食環研で行っている臨床試験について紹介します。
食環研では、社内の飼育施設で行う動物試験(マウスなどのげっ歯類から鶏・豚・などの家畜まで)や外部農場で行う野外臨床試験の両方を実施しています。

それでは、まず社内の飼育施設の紹介です。

飼育室内の状況はこんな感じです。ちなみに今飼育しているはホルスタイン種のオスです。
飼育環境としては、海外の動物福祉基準にも適合するように飼育スペースや照明、空調管理などを設定しています。
今後は残留試験などのGLP試験も実施する予定です。

次は、野外臨床試験の紹介です。

飼育環境はこんな感じです。写真の牛は、ホルスタイン種のメスと黒毛和種のオスをかけ合せたF1で、現在は体重500kg以上あります。
このように実際に農家で飼育されている家畜を用いて治療薬やワクチンなどの臨床試験を行っています。現在行っている試験では約90頭のに対して定期的に採血や体重測定、臨床観察を行っていて、試験を始めた頃は注意していても保定の際によく足を踏まれたものでした。でも、インターネットで牛に踏まれても大丈夫そうな長靴を探していたところ、足甲を守るこんなブーツを発見しました。このブーツを履いていれば、500kg以上のに足を踏まれても平気です。要事の際はオススメです。

食環研ではこのような臨床試験以外にも様々な動物種の試験を受託していますので、お気軽にお問合わせください。また、動物試験に関わる仕事にご興味をお持ちの方もぜひ食環研のホームページをご覧頂けたら幸いです。

栄養成分がちょっと気になってしまうお話

運動をして汗をかいた時、皆さんは自販機やコンビニなどにちょっと立ちより水分補給をすることがあるしょう。では、ここでの水分補給は何のためでしょうか。もちろん運動によって不足してしまった栄養成分を補うことが目的です。ではその栄養成分とは何でしょうか。まず第一は水分です。汗をかくのは、運動によって上昇した体温を冷ますために必要なことですが、そのために身体からは水分がどんどん発散されています。それによって脱水症状になったり、体温調節機能や運動能力の低下を引き起こします。それを補うためには水分の補給が必須となるわけです。さらにもうひとつ重要な栄養成分があります。それは、汗と一緒に発散されていしまう塩分です。塩分が不足してしまうと熱疲労からなかなか回復することができなくなってしまいます。通常、水分の補給には0.1~0.2%程度の塩分が必要といわれています。0.1~0.2%の塩分とは、ナトリウム量が40~80mg(100ml中)が目安です。あなたのお手元のペットボトルに書かれた栄養成分表示をちょっとご覧になってみては。もしかしたら、今まで「運動の後の水分補給」と思って飲んでいたものが…

においについて

 先日、アジレント/ゲステル共催の食品分析セミナー2011に参加してきました。香気成分の分析法に関する講演が主だったのですが、分析センターにおいても、特に食品の異臭に関するものが多いため、大変参考になりました。「におい」という感覚的なものを客観的なデータで表すために、分析センターでは主にヘッドスペースGC-MS法を用いた分析を行っています。

 直接分析とは関係ありませんが印象に残っていることの一つに、においには直接鼻から感じるにおい(orthonasal aroma)と食品を口にした際に喉から鼻に抜けて香るにおい(retronasal aroma)があるそうです。たとえば、コーヒーカップから漂うかおりはorthonasal aromaで、飲んだときに感じるかおりはretronasal aromaということでしょうか。

 幼い頃、にんじんが嫌いで鼻をつまむと食べられることを発見したことを思い出しました。

一ノ倉沢の紅葉は見頃です(その2)

前回につづいて一ノ倉沢の紅葉情報です。
どこから入るのかよく判りませんでしたがとりあえず道路から沢を遡上していきます。
5分ほどで進むとここからは沢を左斜面からまいて登るようです。特に準備がなくてもここまでは一応歩いてこれそうでした。ここでまず放射線量測定。少し高い値です。

沢を渡って登って行きます。こちらにもロープが張ってあり、少し緊張しながら進みます。10分程で沢に下りれる場所にでましたが、先行者の足跡を頼りに斜面を進むことにしました。すると徐々に藪漕ぎ状態からやがて道はなくなりました。なんとか沢に下りる道まで引き返し、一息。放射線量測定。ここは低い線量でした。

どっと出た汗が引くのを待ってから再出発。ここからは沢登りみたいでたのしく進めます。

20分くらいでカール状の滝壺にでました。ここから先は岩登りの本格的な装備が必要になります。張り付けそうな岩場があったらとクライミングシューズとチョークバッグを持ってきましたがそんな雰囲気でもなさそうなのであきらめました放射線量は意外と低めでした。

やっぱり滝の上が気になるので少し右側の斜面をよじ登ってみるともう一段滝があるようでした。奥が深そうです。

ここの斜面が思った以上に放射線量が高くて高度感もあるのでかなり緊張気味に引き返しました。

紅葉は来月上旬まで見頃がつづきそうなので、いろいろ反省してまた来ようと思います。
(イワザキ)

鶏の試験

いま、食環研には鶏やマウスなどなど、たくさんの生き物がいます。その中から、今回はについて少しお話しましょう。

は主に、卵を採るための品種(レグホンなど)と食肉にする品種(ブロイラーなど)、卵もお肉も食べられる品種(烏骨鶏など)、観賞用の品種(チャボなど)の4つの品種に分けられます。たとえば・・・・名古屋コーチンは卵肉兼用品種です。つまり、本当の親子丼ができてしまうわけです!!また、烏骨鶏については、観て楽しめるだけでなく、お肉や卵を食べてもおいしいという、素晴らしいなんです(^^)b

話が逸れてしまいましたが、食環研ではを使った成長試験・代謝試験・チャレンジ試験などをしています。これらの試験をするために、食環研には様々な品種・日齢のがいます。さらに、卵を使ったインフルエンザを不活化する試験なども行っています。

今回はについてご紹介しましたが、食環研にはこのほかにも、マウスを使った試験やウシ・ブタの試験、GCPやGLP試験、菌を使った試験など、さまざまな試験を受託しています。このような試験についてわからないことがありましたら、気軽に食環研までお問い合わせください。