さあ、今年も寒く厳しい冬がやって来ます。
豚に関与する疾病はPRRS、連鎖球菌、サルモネラだけではありませんが、ここ数年特にこのPRRS、連鎖球菌、サルモネラの発生が目立ってきています。
サーコウイルスが優秀なワクチンによって抑えられている?と思われる中でのPRRS、連鎖球菌、サルモネラの被害、各地域で冬季の事故率が増加する危険性が高くなっています。
弊社ではこのPRRS、連鎖球菌、サルモネラなどを早期診断、早期発見、早期対応できる検査事業が充実しています。
何せ普通の民間会社なので、スピード・正確・信頼性を重視し、わがままや融通も聞きます。
無理な場合もあったりして(笑)
今年は震災、TPP、不景気など畜産を低迷させる材料が多く、気が滅入りがちですが、この時期だからこそ元気とやる気を出して前に進んでいかなくてはならないと思っています。
本来は抑え込める、コントロール出来るはずのPRRS、連鎖球菌、サルモネラなどの疾病を自由にさせておく場合ではありません。
今年の冬は万全な態勢でPRRS、連鎖球菌、サルモネラなどのいやな疾病を迎え討ちましょう。
所長より。
生産者の役に立つコンサル事業とは
今まで東北や関東を中心に行って来たコンサル事業を、ここ数年から他の地域へも足を延ばしています。
北海道地区、四国地区、中部地区、九州地区など、様々な地域の生産者や関係各社とふれあい、コンサル事業の大切さをひしひしと感じている毎日です。
特に季節感や施設、人間性、疾病レベルなど、地域による特徴が表れていることがとっても面白く、又大変さを噛み締めています。
弊社は検査事業を生業にしている会社でもあるので、生産者の皆様方を対象に、コンサル事業と検査事業とを融合させたまったく新しい形でのコンサル事業を展開して来ました。
検査を行っただけで、正確かつ欲しい情報や回答もないままに過ごしている農場、コンサルを受けただけで、正確な診断や情報がないまま放置されてしまっている農場など、その農場の方々ばかりではなく、頑張っている豚達にまでかわいそうな状況に追いやっている現状があるのです。
今、弊社のコンサル事業や検査事業などの内容や行動は弊社ホームページや養豚界、ピックジャーナルと言った月刊誌にも掲載させて戴いています。
これからもアクティブに活動して皆様方のお役にたてればと思います。
所長より。
最近周りをみて思う事(マーケティング編)
最近、休日に飲食店で持ち帰りやホテルの予約などいろいろな店を利用していてその接客風景をみていて思ったのですが、「いつできますか?」「この中で一番早くできるのはどれですか?」というのを頻繁に耳にします。
マーケティングの基本として「他社より優位に立つには他社より優位な要素が必要」で、その要素は主に「納期、価格、品質」つまり「早い、安い、うまい」です。その中でも「早い」を重要視している人が多いように思われます。
確かに購買決定する要因として納期はとても重要でしょう。必要な時にそれが手元にないために今まで築き上げてきたものがすべてパーになってしまう、という事もあるでしょう。しかし早さばかりを気にするあまり、他の大事な要素を見失っている場合もあるのではないでしょうか?
1960年代の高度成長期に大型スーパーが全国で多数出店し、その影響で地元の個人商店の多くがなくなってしまいました。個人商店が大型スーパーに負けた要因として価格の安さ以外に品揃え、つまり欲しいものがすぐに手に入る、というのがありました。そのため消費者の多くが大型スーパーに流れ、多くの腕のいい職人さんが廃業に追い込まれた、と聞きました。最近の大型チェーン店でも1人1人のニーズに合わせたものを作成する、いわゆる受注生産を取り扱っていることも多いようですが、個人商店で職人さんと直接顔を合わせてじっくり話し合った方が、料金や時間が多少かかってしまっても本当に満足したものを作ってもらえる、このような場合もあると思います。
当社でも検査に関するお問い合わせの中で検査納期についてはよく聞かれます。検査納期が重要なのは重々承知ですが、そのために品質を落としてしまわぬよう、「高い精度を維持するためには、最低限これだけの検査納期がかかってしまう」という事しっかり伝えてうえで、お客様と対応していきたいと思います。
細菌検査って
食環研ではいろいろな細菌検査をたくさんしています。
細菌検査と言っても幅広く、
食品業界で話題の腸管出血性大腸菌などの食中毒菌から、
畜産業界の病原菌、堆肥などにいる有用菌、温泉のレジオネラなど、
非常に様々です。
これだけいろいろな細菌検査を常時実施している我が社はすごい!
でもこれだけいろいろな細菌検査を行えるのは、
先人が偉大な培地を数多く発明してくれたからでしょう。
細菌それぞれに性格があって、それに合わせて培地がつくられています。
育つときに酸を出す奴には指示薬で色をつけてやり、
酵素を出す奴にはそれに合う基質をあわせ、
育ちにくい細菌には大好物の栄養素等を与えてやる。
また時には抗生剤により試練を与える…。
こんな感じでいろいろな細菌をいろいろな方法で世話を焼いてやっていると、
細菌も人間様と似ているのかなーと思う今日この頃です。
顔面偏差値的な制約で恋人ができません
風邪のひき始めはいつも喉からのF子ですこんばんは
湿度が低いせいなのか喉が痛いです そろそろ加湿器の出番…!
最近上司の畜産コンサルティングに同行させて頂く事がよくあります
農場内を回らせて頂いて採血をし その後前回の採血の検査結果等を見ながら畜産コンサルティングを行います
畜産コンサルティングでは単に検査結果を説明するだけではなく 例えばある病気の感染により抗体価が高かった場合にどのようなワクチネーションプログラムを組んでいるのか・洗浄消毒はいつどのようにしたのかを農場の方に訪ね その病気の抗体価が高くなった原因を探ります
しかし原因が例えばワクチン接種するタイミングの問題であったとして「じゃあタイミング変えましょう」でその農場がタイミングを変えられる状況であればいいのですが 時間的な制約等でそのタイミングでしかワクチン接種できないという状況の農場もあります
その時には更に深く話を伺い 農場の都合等を考慮しながら一番良い解決策を農場の方と見つけていきます
「説明して終わり」でも「説明して原因探って終わり」でもないのです 「説明して原因探ってベストな解決策を見つけて終わり」なのです
それが畜産コンサルティングであります
と…書くのは簡単ですが 実際は色々な制約を考慮しながら策を考えるのはとても骨の折れる作業です
F子にはそんな真似はできません…いつか真似できるようになりたいと思いつつ。
先日 畜産コンサルティングでとある養豚農場に伺った際に豚の人工授精の話になり 豚の人工授精について前々から知りたかったF子は農場の方に食いついて
そこで色んなタイプの人工授精器を見せて頂き 更には実際に人工授精器を一つ使わせて頂く事が出来ました(そして持ち帰りました)これが人工授精器 左側のボトルを強く握ると右側の白い部分が子宮内で広がります
農場の方によると この人工授精器は非常に使いやすくて着床もし易いとの事ですがその代わりか値が張るそうで 普段はもう少し値段の安い人工授精器を使っていらっしゃるのだそうです
(「値段の分は技術でカバーするんだ」とおっしゃっていてかっこ良かったです)よろしければ別角度からもどうぞ ボトルの部分には予め採取した精液を入れます
畜産コンサルティングで面白いと感じるのは こういったお話が聞けた時 です
畜産 | 豚病気 | 鶏病気 | 牛病気 | 飼料分析 | 肥料分析 最近の朝日新聞に興味深い記事が載っていた。「原発と自治体とカネ」というテーマで3人の原発自治体首長が意見を述べていた。私の事業部でも放射能の影響でほうれん草が一時期出荷停止になり、解除されても風評で被害を受けたので経済的な観点から原発問題を注視していたが、放射能のテーマはタブーと思っていたので驚いたのと同時に各首長の率直な言い分にある種の感銘をおぼえた。ハイリスクを背負ってでも麻薬と化した財源を享受しつづける首長は今回のような事故が起きても同じ事が言えるのか。実際には原発マネーの入らない地域にも放射能被害がおよぶわけだから自らの自治体の財源や雇用を最優先にした議論は正当性を欠く。 byアグリ もう秋ですね! でもいろんな物を食べたいけど、最近、ユッケによるO111及びO157、食中毒問題があったりでちょっと心配ですよねf(^^:) そこでちょっと食中毒についてしらべてみました。 食中毒には原因によって細菌性、ウイルス性、などに大別されます。 第二に原因菌を増やさないこと! そして第三に原因菌はしっかり殺菌すること! これらのことに注意をして美味しい食欲の秋を満喫しましょう!(#^.^#) ただし食べすぎには禁物ですよ~!!(>_<) 食環研では、いろいろな細胞を培養しています。牛腎系、サル腎系、牛精巣系、イヌ腎系などなど。同じ系でもミドリザルだったり、アカゲザルだったりといくつかあります。どの細胞についても継代したてのときは、ヨチヨチのかわいい細胞です。 分裂を繰り返して、一生懸命増えようとしています。(そういう風に見えます。[#IMAGE|S34#] ) 顕微鏡でその培養状態をチェックし、増殖をいつも見守っています。 今回は食環研で行っている牛の臨床試験について紹介します。 それでは、まず社内の飼育施設の紹介です。 飼育室内の状況はこんな感じです。ちなみに今飼育している牛はホルスタイン種のオスです。 次は、野外臨床試験の紹介です。 飼育環境はこんな感じです。写真の牛は、ホルスタイン種のメスと黒毛和種のオスをかけ合せたF1で、現在は体重500kg以上あります。 食環研ではこのような牛の臨床試験以外にも様々な動物種の試験を受託していますので、お気軽にお問合わせください。また、動物試験に関わる仕事にご興味をお持ちの方もぜひ食環研のホームページをご覧頂けたら幸いです。 運動をして汗をかいた時、皆さんは自販機やコンビニなどにちょっと立ちより水分補給をすることがあるしょう。では、ここでの水分補給は何のためでしょうか。もちろん運動によって不足してしまった栄養成分を補うことが目的です。ではその栄養成分とは何でしょうか。まず第一は水分です。汗をかくのは、運動によって上昇した体温を冷ますために必要なことですが、そのために身体からは水分がどんどん発散されています。それによって脱水症状になったり、体温調節機能や運動能力の低下を引き起こします。それを補うためには水分の補給が必須となるわけです。さらにもうひとつ重要な栄養成分があります。それは、汗と一緒に発散されていしまう塩分です。塩分が不足してしまうと熱疲労からなかなか回復することができなくなってしまいます。通常、水分の補給には0.1~0.2%程度の塩分が必要といわれています。0.1~0.2%の塩分とは、ナトリウム量が40~80mg(100ml中)が目安です。あなたのお手元のペットボトルに書かれた栄養成分表示をちょっとご覧になってみては。もしかしたら、今まで「運動の後の水分補給」と思って飲んでいたものが…
原発マネー
秋と言えば食欲の秋!
秋と言えば食欲の秋!
細菌性食中毒を例にあげますと、黄色ブドウ球菌があがります。
要因として、おにぎりや、サンドウィッチを食べるさいに皮膚についている菌が食品表面に付着し身体にとりこんでしまい発症してしまいます。
そこで、対策を!!
第一に原因菌を付けないこと!
まずとにかく手洗い大事ですよね!調理前後・魚・肉・卵に触れたあとや、トイレや外出後などはとくに念入りにしましょう。
手だけでは、なく魚や野菜はしっかり洗たり、台所や調理器具はいつも清潔にすることも大事です!
対処法としては、作った料理は早めに食べ、残った料理は室温の状態に長く置かないことがおススメです。
充分な加熱の目安は、食品の中心温度が75℃以上の状態を1分以上と覚えておきましょう!
スープや味噌汁を温めなおすときはちゃんと沸騰させましょう!
このときに中途半端な加熱で終わらせると菌の増殖原因要素の一つになりますので注意を!
次に使う器具や冷蔵庫は定期的に消毒するといいですね♪
そ、そのときは、す、スポ~ツの秋を堪能し、しよう!(笑)
(木村)細胞培養
でも こんなに愛情を込めて培養するその目的は、ただひとつ・・・。
それは、ウイルスに感染させるためです。どーん。
ウイルスは、自身のみで増殖できない微生物です。宿主となる細胞に感染して増殖ができます。食環研では、ウイルスに対する抗体検査や抗ウイルス試験などに使用するためにウイルスを培養しています。
細胞は、そんなこととは露知らず一生懸命頑張ってるかわいいやつです。
↑ ただいま増殖中ウシの臨床試験
食環研では、社内の飼育施設で行う動物試験(マウスなどのげっ歯類から鶏・豚・牛などの家畜まで)や外部農場で行う野外臨床試験の両方を実施しています。
飼育環境としては、海外の動物福祉基準にも適合するように飼育スペースや照明、空調管理などを設定しています。
今後は残留試験などのGLP試験も実施する予定です。
このように実際に農家で飼育されている家畜を用いて治療薬やワクチンなどの臨床試験を行っています。現在行っている試験では約90頭の牛に対して定期的に採血や体重測定、臨床観察を行っていて、試験を始めた頃は注意していても保定の際によく足を踏まれたものでした。でも、インターネットで牛に踏まれても大丈夫そうな長靴を探していたところ、足甲を守るこんなブーツを発見しました。このブーツを履いていれば、500kg以上の牛に足を踏まれても平気です。要事の際はオススメです。栄養成分がちょっと気になってしまうお話