CCF in 桐生 2011

今年もクラシックカーフェスティバルin桐生が開催されるようです。早いもので今年で第6回になります。ちょうど私がJHCCに入会した翌年から始まり毎年群馬大学工学部のキャンパス内で開催されてきました。
大学のキャンパス内でこのようなノスタルジックな町おこしイベントが出来るのは非常にめずらしいようです。ひとえに桐生もしくは群馬を旧車で盛り上げたいとする関係者、参加者の皆さんの気持ちで成り立ってきた様なイベントです。
毎年晴天に恵まれてきましたが、なにしろ1日限りですので、今年も是非あしを運んでみてください。もちろん見学入場無料です。朝早くラリーイベントの参加車(意外とこっちのほうが・・)が出発してしまいますので駐車場が混みあう前に早めに行かれた方が良いでしょう。
個人的な事情では昨年末に私の車は事故に遭ってしまい、今季の活動は絶望的な状況ですが、なんとか来年には復帰したいものです。86年製のセロー(2LN)じゃだめかな?(イワザキ)

保存試験

ご存知のように食品の賞味期限を設定する際には、保存試験を行います。試験項目は特に決められたものはありませんが、厚生労働省と農林水産省から示されたガイドラインによると、「理化学試験」、「微生物試験」、「官能検査」の代表的な試験から項目を定め、その項目で経時もしくは経日的に保存試験を行い、期限を決定します。保存試験を行う際に多い質問が、項目に関する件です。一般的に法律上で製造に関する規格基準が定められているものはその規格基準を項目として設定すれば良いのですが、それ以外に商品表示している内容(例:ビタミン○○配合等)は保存試験中、表示通りでなければならない(期限内に保障されものでなければならない)ので、項目に設定する必要があります。また、この度通知された「生食用食肉の取り扱い」にあるように、新たに腸内細菌科菌群といった項目が加われば、その項目を設定する必要性があります。何れにせよ、法律上で定められた規格基準(衛生規範も含む)に加え、表示でPRしている内容とその食品の特性等が保存試験中に保つことが出来れば、その期間に1未満の係数を乗じて得た値が賞味期限となります。

福島で放射能測定します

福島で放射能測定します

一昔前に数年間ですが福島県に住んでいたことがありました。
私がいたのは山間の小さな村で、お店もスーパーとコンビニが一軒ずつしかありませんでした。
住んでた家の目の前は田んぼで、夜は外灯が少ないせいで真っ暗でしたが星はとてもきれいに見えました。
やや盆地になっていたので夏は暑くて冬は寒かったのですが、いつの間にか同居していた猫2匹と一緒にのんびり過ごしていました。
近所のおじさんからわけてもらうトマトやりんごがとてもおいしかったです。福島は第2の故郷です。
福島を離れてからはあまり訪ねる機会もなく、今どうなっているのかもわかりませんが、福島原発からは60kmくらいの場所ですので、現地の事を考えると心が痛みます。
先日、福島県での放射能測定のお仕事を受けまして、現地で放射能測定をしてまいります。

現在年間20ミリシーベルト以上の放射線量の地域は避難区域となっています。1時間あたりの放射線量に換算すると、20ミリ÷365日÷24時間=0.0022ミリシーベルト/時間となります。
つまり1時間あたり2.2マイクロシーベルト以上の放射線量ということです。この数字は簡易放射線量計による放射能測定ではかなり高い数値となります。
およそ地面の土には1kg当たり数万ベクレルの放射性物質がないとこのくらいの数値にはなりません。

慣れ親しんだ土地は変わらずであってほしいです。
そのうちイスカンダルまで放射能除去装置を取りに行かなくてはならなくなる時がくるのかもしれません。

紅葉

秋を求めて志賀高原までちょっと。 ~放射能調査も兼ねて~
志賀高原には、一沼、琵琶池、丸池、蓮池など、数多くの池が散在しています。

              一沼
ちょっと紅葉には早い気がしましたが、行ってみると一沼当たりの紅葉が真っ盛りで、道は渋滞、俄かカメラマンが、夢中でファインダーを覗いていました。
天気も良く、眺めが良さそうだったので、横手山のロープウエイに乗って山頂までいってみると、辺りの樹木には夜露でできた氷が葉に付着し、光に当たって、キラキラ輝き雪のようでした。

              横手山

放射能汚染のことなど忘れさせられた一時でした。

生食用食肉(牛肉)の規格基準について

富山県等で発生した腸管出血性大腸菌(O111)による食中毒事件では、肉を生で食べた方数名が亡くなられ、重症者も多数報告されています。
 生肉や加熱不十分な肉を食べることには、腸管出血性大腸菌による食中毒になるリスクがあります。若齢者、高齢者、抵抗力が弱い方は、生肉や加熱不十分な肉料理を食べないように特に注意しましょう。(厚生労働省の生食用食肉(牛肉)の規格基準より抜粋)

そこで新たに生食用食肉(牛肉)の規格基準について「腸内細菌科菌群が陰性でなければならない」という成分規格が設けられました。「腸内細菌科菌群」は、腸管出血性大腸菌サルモネラ菌属を含む衛生指標菌として設定されました。

もちろん食環研でも「腸内細菌科菌群」について試薬、培地などを準備して検査を行える体制を整えました。

また、腸管出血性大腸菌(O157)による食中毒事故も毎年報告されています。この7年間では死者は出ていないようですが、発症者は毎年100~1000名と、とても安心といえる状況ではありません。食品加工に携わる業者の方、飲食店の方、特に家庭の食事にも注意が必要と思います。いっそ細菌が見えればいいのにとも思いますがそれは漫画の世界ですね。しかし、衛生管理をしていくとだんだんこの辺に細菌がいるなとか、こうゆう環境では菌が増殖するなとかだんだん見えてくるような気がしてくるのは気のせい?(イワザキ)

残留農薬の話 「その1」

一時期、世間を騒がせた食品の残留農薬汚染。
最近のニュースにおいては放射性物質の話題に押され、
残留農薬の基準値違反について触れることも少なくなりました。
農家、食品輸入業者、食品メーカーからしてみれば、
この不景気なご時世、残留農薬検査を行うにもお金がかかる、
仮に検査に出したとして、ほとんどが「不検出」(農薬がほぼ含まれない)
という結果が出ることに、「残留農薬検査は本当に意味があるのか?」
と疑問に思ってしまうことと思います。

確かに、弊社でも残留農薬依頼検体の7~9割は「不検出」となります。
「作物の9割から農薬が出ない」ということは、
食品の生産現場を知らない消費者にとって、
「最近は無農薬で作物を栽培している所が多いからなのでは?」
と受け取れるかもしれません。

しかし現実は、食品のほぼ9割以上
(直接・間接含めて)農薬を使用しております。
野菜、果物、穀物類における残留農薬はもちろん規制対象となっていますし、
食肉にしても、エサの飼料、また、ハエ等の防除に使う殺虫剤や抗菌剤にも、
農薬と同じ成分が使用され、農薬規制の対象となっています。

正直な所、農薬汚染のリスクが0な食品はありません。
強いて言うならば、医療品、サプリメントなど、
プラントで生産される形式の化学物質くらいでしょう。

では、農薬を使用しているのに残留農薬が検出されない理由は何か?

それは長くなってしまうので次回にお話しします。

( Analyst 24 )

放射性物質分析食品検査残留農薬残留抗生物質
株式会社 食環境衛生研究所

殺ウイルス試験

最近、清潔と安全に対する消費者の意識が高まり、「抗菌」をうたった商品が日常生活の中に溢れていませんか?
抗菌・・・殺菌・・・除菌・・・・・・・・・?
私もあまり理解しているわけではありませんが、ちょくちょく試験依頼が舞い込んできます。誰もが理解しているようで完全に理解していないようです。

                 レジオネラ試験
ウィキペディアによれば、
抗菌とは、本来、細菌の増殖を抑制したり殺したりすることだそうです。しかし、その定義は曖昧で殺菌剤、抗生物質、防カビ剤といった広い範囲での微生物を制御する物質を含んでいう場合もあります。

                 抗カビ試験
また、殺菌とは、病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させることです。
両者の違いが分かりますか。抗菌は、細菌の増殖を抑制(必ずしも殺す必要もなく増殖を抑えれば)効果があり、殺菌では死滅(完全に微生物を「ゼロ」にする)する必要があるようです。
 また、似たような言葉で除菌があります。除菌とは対象物質から増殖可能な細菌数を有効量減少させることだそうで、抗菌と同義語?でしょうか? でも、抗菌では細菌の増殖抑制だけでなく殺したり(殺菌)も含まれますのです。

                 殺ウイルス試験(発育鶏卵試験)
では、抗菌をうたうためにはどうしたらよいでしょうか?
食環研は、農林水産省からGLPGCP、および学術研究機関の適合施設として認定され、また、群馬県より衛生検査所、環境計量事業所として登録を受けている検査・分析機関です。
 当研究所では、これらの通常の抗菌試験に加えて、さまざまなご要望にお応えすべく、特殊な菌を取りそろえて抗菌試験殺菌試験に対応しております。

                  殺ウイルス試験(細胞培養)
迷ったら、食環研へ !!
ご一報をお持ちしております。

上高地(その2)

そろそろ紅葉の季節かと思いましたがまだ早かった上高地。
河童橋から梓川の右岸を歩いて少しすると岳沢の入り口があります。

樹林帯のなかを緩やかに登っていきます。
雪崩で崩れた登山道もきれいに整備されて迂回ルートになっています。

もうひと登りすると風穴です。しかし、この日は外気も涼しいためか、何の音沙汰もなくただの穴でした。

すこしすると視界が開けて岳沢のガレ場に到着。
とりあえず、河童橋を見下ろしながら放射線測定
少し高め?標高のせい?異常なしでしょう。
ここで残り時間が無くなってしまったので引き返すことにしました。

名残惜しいので梓川の支流で一枚。
あと2週間もすればきれいに紅葉するでしょう。

上高地への道すがら放射線測定をしてきましたが、携帯している積算線量計はどうも下限表示がすでに0.05μSv/hのようで舗装の上と、地面の上とで放射線測定の値に若干の差がある程度でとくに異常はありませんでした。ここまで来てこんなことを気にする人もいないでしょうが・・(イワザキ)

地域一丸で

 関東地方では、豚のオーエスキー病の清浄化に向けての動きが見られます。
たとえば、母豚や雄豚の全頭採血、初乳のグロブリン検査、屠場でのサーベイなど様々です。

農林水産省が発表した、全国のオーエスキー病浸潤マップを参考にすると、平成23年9月29日現在で、オーエスキー病の浸潤県は、13都県となっております。やはり、浸潤県は養豚が盛んな地域が目立ちます。

オーエスキー病は、豚ヘルペスウイルス1によって引き起こされる疾病です。主な症状は、繁殖母豚の死流産や哺乳豚の死亡です。

日本では1981年に発生が確認され、1983年に届出伝染病に指定されました。その後、1991年より発生地域限定で生ワクチンの使用が許可されました。20数年もの期間ワクチン接種をしてきたにもかかわらず、なかなか清浄化できずにいるのには、オーエスキー病が豚ヘルペスウイルスという厄介な疾病だからです。感染した豚は、ウイルス抗体を産生しますが、体内からは感染したウイルスがいなくなることがないという特性があります。つまり、抗体を保有しているにも関わらず、体内の潜伏ウイルスが時折、再活性化され感染源となってしまうのです。

この強敵に向かって生産者の方々もワクチン接種を励行し、地域一丸となって清浄化に向けてスパートをかけています。

ヤマダ

紅葉にはまだ早い上高地

今回は少しだけ日本アルプス気分。
大正池から望む穂高連峰。左の雲に隠れているのが奥穂高岳、右が前穂高岳、間の吊尾根から手前に伸びているのが岳沢。

今回も積算放射線量計を携帯しています。これで放射線量測定をしてみたいと思います。
とりあえずバスターミナルにて放射線量測定、0.08μSV/hで異常なし。
梓川にて放射線量測定、0.12μSV/hでこの程度は自然にある放射能として異常なし。
積算線量計の誤差範囲とも考えられます。

少し紅葉してきた風に一枚、六百山。

穂高岳の入り口、岳沢登山口。

今回の日帰り旅を企画してくれた山歩き同好会の二人とはここでお別れ。

すでに帰りのバスの出発時刻まで残りあと2時間となり、ようやく復活した岳沢ヒュッテまでは間に合いそうもないので、とりあえず岳沢のガレ場まで行くことにしました。
生ビールはおあずけです。

来年、ひそかに計画している奥穂高岳。
うまくすれば日帰りでいけるらしいです。
つづく。(イワザキ)